2016年にオープンした東京都足立区の「ボールパーク1・2」に始まり、札幌、旭川、福岡に続く、5カ所6施設目のボールパークになります。
これまでのボールパークは、大規模倉庫など、以前からある建物のリノベーションにより誕生した施設でしたが、柏の葉は、これまでのボールパーク事業で培ってきたハード面、ソフト面のノウハウを集結し、1から設計、建設した専用施設として誕生します。いわば、これまでのボールパーク事業の集大成であり、今後への思いが詰まった施設になります。
2006年11月の創業以来、われわれフィールドフォースは“学童野球応援隊”の旗印のもと、学童野球・少年野球選手の力になりたい、また同時に、子供たちが野球を始めるきっかけづくりのお手伝いをしたいという思いで、事業展開をしてまいりました。
言うまでもなく、フィールドフォースは野球用品メーカーです。第一義には、商品を通して選手たちの役に立つ“パートナー”でありたいと考えています。数多くのアイデアを商品化し、製造から流通、販売にいたるまで、無駄を省くことにより、質の高い商品を、お求めやすい価格でお届けしていくことが使命と考えています。“ものづくり”は、常にフィールドフォースの第一の柱です。
一方、ボールパーク事業はそこから一歩踏み込み、選手たちが楽しんでプレーし、野球に親しむ「場」の提供を目指しています。「危険だから」という理由で、野球が禁止される公園ばかりとなってしまった、現代のわが国において、かつて多くの子供たちが放課後、バットとグラブを持って集まり、自由に野球に興じることができた「空き地」や「広場」に代わる、野球をするための場が必要だと考えたのです。
ボールパーク1をオープンした当初は、その運営も手探りの状態でしたが、「うまくいくかどうか」と抱いていた不安が杞憂であったことは、その盛況ぶりが、すぐに証明してくれました。個人ユーザーはもちろん、仲間で連れだって、そしてチーム単位でと、多くのお客さまにご利用いただいています。ボールパーク2にあるカフェの壁は、いまでは撮影や練習などで訪れていただいた、プロをはじめとした野球選手たちのサイン色紙で埋め尽くされつつあります。
創業当時を思えば、驚くほど広い範囲の野球関係者の皆さまに、フィールドフォース、ならびにボールパークの存在を知っていただいていることを、改めて実感いたします。
しかし、ゴールはまだ遠く先にあります。フィールドフォースの究極の目標は、ボールパークを全国47都道府県すべてで展開すること。それはすなわち、野球少年たちを応援することで、野球の競技人口減少に歯止めをかけ、その裾野を広げる一助になりたい、という冒頭の目的に帰結するのです。
今回、フィールドフォースは、ボールパークを柏の葉にオープンするだけではなく、同時に、これまで東京都足立区にあった本社も移転します。わが社にとっても、新たなステージの幕開けです。
縁あって本拠地とさせていただく柏市に根を張りながら、今後も全国の野球少年や、そのチーム、あるいは家族などサポーターの皆さまに向け、より良い商品をお届けするとともに、ボールパークの運営や、各種大会の開催や協賛など、幅広い活動を通して、野球選手たちに寄り添う存在でありたいと考えています。
代表取締役社長 吉村尚記
2022年12月12日