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【学童野球】投球障害から肩・肘を守る

【学童野球】投球障害から肩・肘を守る

2023.09.29

投手だけの問題ではない 野球に限らずどんなスポーツにも、競技特有の発生しやすい体の痛みや怪我の種類があります。 野球やソフトボールのように、ボールを "投げる" ことが主となる競技では「肩や肘の怪我」は避けては通れない重要課題です。 特に多くの球数を、しかも全力で投げ続ける投手に起きる怪我と思われがちです。 しかし、力加減は違えど同じ数だけ投げている捕手や、1試合に数回という機会で咄嗟に本気で送球をする野手にも起きうるのが『投球障害』 です。 投球障害とは…ボールを投げる投球動作において、肩関節や肘関節などに痛みや違和感など支障をきたし、投球が困難になること 本ブログ記事では、その投球障害について自宅でできる予防方法や投げ方を見直すことのできる練習用品についてご紹介していきます。 ※すでに痛みや症状がある場合は、医療機関を受診してください。   原因は一つではないが… 投球障害と言っても痛みを伴う箇所はさまざまで、「肩の前が痛い」「肩の後ろに違和感がある」「投げる時だけ肩が痛い」「投げる時も打つ時も肘が痛い」など症状も異なります。   そして、それぞれの症状が異なるように原因もさまざまです。 その一つが、ここ数年ニュースにも取り上げられるようになった『投げすぎ』という大きな問題です。 高校野球の連戦・完投が美談のようにメディアにも取り上げられていた時代とは異なり、現在はその先も続く選手生命を守る選手起用へとシフトしてきました。 そしてその流れは学童野球(小学生の軟式野球)も同様で、2020年度より国内外の学童野球公式戦において『投球制限70球(小学4年生以下では60球)』が導入されました。 全日本軟式野球連盟のルール変更によって、チームの柱となって多くの試合で投げている学童球児達の肩や肘への負担は、少なからず軽減したと言って間違いはないでしょう。   ~そして新たな課題も~ 『複数名の投手育成が必要』 先述した投球制限によって一投手の負担は軽減されましたが、同時に一人あたりの球数は減り、投手をする選手の人数は増えました。 ダブルヘッダーなども行う学童野球チームでは、球数制限によりチーム中で最低でも3~4人の投手が必要です。 大所帯のチームや常に上部大会などを狙うチームからは、「投手ができる選手が多くいるので問題ない」「うちはみんな投手ができるようにずっと練習しているから大丈夫」という声も聞かれます。 しかしながら、全国各地すべてのチームが同様ではないでしょう。...