見えない「ファインプレー」が勝敗を分ける
守備でよく話題にあがるのが
「一歩目が悪い!」「遅い!」という言葉。
子どもたちは飛び込んでキャッチする“魅せるプレー”に憧れますよね。
ですが、プロ野球選手の本当のファインプレーは“一歩目”に宿っています。
難しい打球を難なく処理する、あの“普通のアウト”。
実は一歩目の速さでヒットをアウトに変えているのです。
今回の記事では“捕球技術”よりも、さらに大切な【守備の一歩目】にフォーカス。
今日から取り組める実戦的なコツをご紹介します!
2025年12月11日更新

| 目次 |
| どこで差がつく? |
| 一歩目を速くするには? |
| お家ですぐできる練習方法 |
| まとめ |
どこで差がつく?
一歩目が速い選手と遅い選手。
実は差がつくポイントは「反応速度」「準備姿勢」「予測」の3つ。
誤解されがち:一歩目は“打ってから”じゃ遅い
多くの選手が
「打球が飛んでから、最初の一歩が始まる」
と思いがちですが…
実は“一歩目は打つ前から始まっている” んです。

打者のタイミング、スイング軌道、打者の体の角度など・・・
こうした情報を事前に読み取り、 “動き出す準備を完了させている選手”が圧倒的に有利になります。
一歩目を速くするには?
・守備の一歩目のキモは「スプリットステップ」
多くのスポーツで使われる万能動作が スプリットステップ。
テニス、サッカー、バレー…反応が求められる競技では必須の動きです。
スプリットステップとは?
打球(インパクト)の瞬間に合わせて
小さくジャンプ → 着地時に“脱力した状態”を作る動き。

スプリットステップには3つのメリットがあります。
①「ニュートラルポジション」が作れる
両足に均等に力が入り、 左右・前後どちらにも即反応できる状態が完成。
② 着地と同時に“筋肉のバネ”が使える
ジャンプして着地した瞬間、筋肉は “伸張反射” が働き加速しやすくなります。
③ 脱力 → 即加速の理想的な流れ
空中で脱力⇒着地時よーいドン! で一気に加速!
・ノックで「打つ前から動き出す」習慣をつける
また、「打つ前から決まる」という点については、「経験」が不可欠です。
では、その経験をどこで積むか?それは試合はもちろんですが、日々のノック練習から得られます。
ノック練習においても、ボールを打ってから動き出すのでは遅い。
トスを上げる位置、ノッカーの体の角度、バットの角度といったヒントから、「ここに来るかもしれない」と予測し、早めに動き出しを始めることが重要です。

最初は逆にいっちゃってもOK!
修正する「経験」が大切。
ノッカーの
・癖
・動き
・タイミング
を読み取ることで、試合で打者の癖を見抜く能力に直結します。

※もし挑戦する場合は、指導者の方に許可を取ってくださいね!
お家ですぐできる練習方法
① 親子で「フェイク打ち → 反応」練習
ボールは不要。
親が打つマネをして、子どもは左右どちらかに一歩目を切る。

② 親子で「反応キャッチ」
スプリットステップ⇒着地の瞬間に前後左右どちらかにボールをトスしてキャッチする練習。
動画のとおり、反射神経を鍛えつつ、球際の強さも!

まとめ
守備範囲は足の速さじゃない
足が遅くても、守備範囲が広い選手は存在します。
そういう選手は例外なく
●予測がうまい
●スプリットステップが正確
●一歩目が速い
これらを無意識に磨いている選手です。
一歩目が変われば、守備範囲は劇的に変わる。
“見えないファインプレー”を積み重ねて、 ヒットをアウトに変える選手になりましょう!
動画で詳しく解説しております!
良かったら見てみてください!