高円宮賜杯第44回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメントは8月17日、7会場での1回戦から競技スタート。船橋フェニックス(東京)、多賀少年野球クラブ(滋賀)、北名古屋ドリームス(愛知)ら金メダル候補は概ね勝利するなかで、2019年準Vの茎崎ファイターズが敗退した。レポートの第2弾は、駒沢公園硬式野球場での1回戦4試合の写真ハイライト。
(写真&取材=大久保克哉)
※好勝負やチームや選手の深掘りリポートは追ってお届けします
■1回戦/駒沢第1試合
いきなり大会第1号!?
[新潟]初出場
岩室クラブジュニア
10000=1
09400=13
多賀少年野球クラブ
[滋賀]7大会連続17回目
おそらく大会1号? 1回表、岩室の二番・田中優心が、高く舞い上がる中越え先制ソロ(上)。多賀も3回裏、八番・髙木陽旭がレフトへ豪快にソロアーチ(下)
多賀は先発の鈴木啓大朗(上)が2回1失点とゲームをつくり、2番手の春日飛雄馬がパーフェクト救援で逃げ切り。岩室は頼みの大エース・田中が右肩負傷で大苦戦も、「楽しさ」を求めてチームを創設した父・田中裕明監督は、必ず笑顔で選手たちを出迎えていた(下)
■1回戦/駒沢第2試合
若鷹軍団の今宮父、見参!
別府大平の今宮美智雄監督(70歳=上) は、福岡ソフトバンクの名手・今宮健太内野手の実父。かつて息子もプレーしたチームを率いて34年目で全国初出場&1勝。二番の豊島大和(下)が1回に先制三塁打、さらに四番・山下啓太のスクイズで2点
[大分]初出場
別府大平山少年野球部
200000=2
001000=1
西城陽MVクラブ
[京都]10年ぶり3回目
11球ファウル、14球目で四球。2回表、別府大平の九番・三浦大和(下)は二死走者なしから驚異的な粘りで四球をゲット。西城陽の先発・北川佑信(上)は根負けも、真っ向勝負が印象的。以降も本格派の4投手が好投した
■1回戦/駒沢第3試合
スーパープレーで幕!
加納厚見は6回裏二死一、二塁から、三番・遠藤心晴の放った打球がフラッと舞い上がって左翼・中堅・右翼の中間あたりへ。これを豊上の遊撃手・石井岳が背走しながら最後はジャンピングキャッチ(写真)で掴んで試合終了
[千葉]2年ぶり5回目
豊上ジュニアーズ
000210=3
000000=0
加納厚見
[岐阜]初出場
0対0の4回表、豊上の四番・高橋嶺斗が先制の中越え二塁打(上)、続く5年生の神林駿采が左前タイムリー(下)
加納厚見は2失点直後に併殺を奪うなど、堅守が光った。渡邉翔太監督(上)は常に明るく前向きな声掛け。1年時から同級生を引っ張ってきた息子の渡邉太智主将(下)は、2番手で整ったフォームとキレのあるボールを披露
■1回戦/駒沢第4試合
ナイターで奮闘、エースで四番
平川の先発・清藤愛音は4回1安打無失点投球、打っては4回裏に決勝の2点タイムリーと、エースで四番の大仕事
[山口]初出場
下関ドリームス
000001=1
00020 X=2
平川Jr.ベースボールクラブ
[青森]初出場
下関は逞しい身体の6年生が複数(下)。先発の小西璃旺は3回まで1安打無失点でゲームをつくった(上)
1点リードの最終6回表、二死二塁のピンチも抑えて逃げ切った平川。水木宏之監督と選手との以心伝心の雰囲気が印象的だった
■1回戦/昭島第1試合
(岡山)里庄町〇10対1●茎崎(茨城)
茎崎ファイターズ・吉田祐司監督の話「何かアクシデントあったわけでもなく、ベストメンバーでいって予定通りの継投でした。それがまさかの2ケタ安打で、守りのミスもあったりで…。残念というか、申し訳ない。すべて指導者が及ばなかったということです」
■1回戦/大田第4試合
(愛知)北名古屋〇8対0●西南部(石川)
「6月30日に雨の中で遠征試合に来てくれた西南部さんと、全国初戦で良い試合ができました」と北名古屋ドリームスの岡秀信監督(右)。試合後は西南部サンボーイズ・北川貴昌監督と、がっちりと握手(写真提供/北名古屋ドリームス)