この半月ほど、週末を大会の現場で過ごしました。恒例の「尚記杯北海道4年生交流大会」(北海道士別市)、「松原ジュニア大会」(大阪府松原市)に出席するためです。フィールドフォースが応援し、毎年お邪魔している両大会。いずれも第1回大会から続けて訪れており、毎年行くたび、新たな刺激をもらっているのです。
士別市は祭りのような盛り上がりで…
北海道士別市で行われている「フィールドフォースpresents 尚記杯争奪北海道4年生交流大会」は今年が5回目。東川町で活動する強豪チーム・東川大雪少年野球クラブの小林弘明監督が中心となり、準備・開催にあたっていただいています。小林監督からは、第1回大会の準備段階からご相談をいただき、少々照れくさくもあるのですが、私のファーストネームを冠にしていただいている大会です。

大会には、道内の各支部代表の低学年(4年生以下)16チームが集まり、2日間にわたってハイレベルな戦いを繰り広げます。今回は9月27、28日に行われ、その東川大雪少年野球クラブの優勝で幕を閉じました。

過疎化が続く士別市では、この大会が“町おこし”まではいかないまでも、ちょっとしたお祭り並みに人が集まるイベントとして定着しつつあり(私自身、市内の宿がとれずに、隣町の名寄市に宿泊しなければならないほどなのです)、毎年、大会には士別市長もお越しになり、言葉を掛けていただきます。
ちょっとしたお祭り、の説明は決して大げさではなく、会場には地元のお店や、キッチンカーも集まるなど大賑わいです。もちろん、わがフィールドフォースのボールパーク旭川からも近いため、スタッフが駆けつけ、現地で臨時のアンテナショップをオープンします。こちらも多くの方にご利用いただき、ありがたい限りなのです。
始まりは2015年、大田スタジアムでした
もう一つの「松原ジュニア大会フィールドフォース・トーナメント」は大阪府松原市で行われている大会で、今年が7回目。今年8月の全日本学童マクドナルド・トーナメントで、前人未到、8度目の優勝を果たした“常勝軍団”長曽根ストロングスの辻本茂樹監督からお声掛けいただき、こちらも第1回大会から応援させていただいています。

これには、前段となる物語があります。
2015年、フィールドフォース創業10年目のことです。この年の8月、私は全日本学童マクドナルド・トーナメントの決勝を初めて、球場で観戦していました。私の目の前で、長曽根ストロングスが東松山野球スポーツ少年団(埼玉)を下して、通算5度目の優勝を果たしたのです。この年の決勝が行われたのは、神宮球場ではなく、大田スタジアムでした。
毎年、選手が入れ替わる、しかも決して自力で良い選手を集められるわけでもない学童野球で、これだけ何度も全国一になれる秘密は、どこにあるのだろう? 私はその答えが知りたく、辻本さんに連絡をとり、松原市の練習場を訪ね、辻本さんや熊田耐樹総監督にいろいろと尋ね、観察し、教わりながら、やがて、さまざまな意見交換を行うようになっていったのです。
さて、話は戻り、松原ジュニア大会です。
大会名に「ジュニア」とあるとおり、尚記杯同様、4年生以下の低学年チームが頂点を競う大会ですが、こちらは大阪府内だけでなく、近隣府県からも強豪が集い、今回はなんと過去最多、84チームの参加で大会が開かれました。

松原ジュニア大会は、全参加チームがトーナメントで戦うため、開幕は6月にさかのぼります。そこから熱戦を重ね、10月12日にファイナルを迎えました。決勝のカードは、新家スターズ(大阪)×北ナニワハヤテタイガース(兵庫)。なんと、昨年の全日本学童マクドナルド・トーナメント決勝と同一カードでした。
結果は新家スターズの勝利。ただ、勝った新家も、敗れた北ナニワハヤテも、これが4年生かと驚くような完成度。早くも2年後の全国大会が楽しみになってしまうような、ハイレベルな戦いを目の当たりにしたのでした。

現場でのお声掛け、ありがとうございます!
尚記杯と松原ジュニア、どちらの大会も、第1回から毎年、お邪魔させていただいていますが、年を追うごとに、少しずつですが、確実に会場内で声を掛けられることが多くなっていることを実感します。

「いつも使ってます!」「SNS見てますよ!」──。
インターネットを通じて商品をお買い上げいただくお客様が多い、当社のようなスタイルでは、こうしてお客様と直接、顔を合わせる機会は多くありません。それだけに、こうして大会などの現場でお声掛けいただく機会はありがたく、少しずつでも会社の知名度、認知度は上がっているのだと実感できることがうれしくもあります。一方でその分、ユーザーの皆さまからの期待値も確実に増しているわけで、背筋が伸びる思いもしているのですが…。
まだまだではありますが、フィールドフォースも少しは野球界に貢献できているのかな、と思える瞬間です。こうして毎年、ものづくりやサービス提供への思いを新たにすると同時に、今後も、こうした大会のサポートも変わらず続けていきたいと、あらためて思うのです。
次なる商品開発のヒントも!?
もう一つ、いつも大きく心を動かされるのは、少年野球を支えている、周りの皆さんの献身です。どちらの大会も、選手たちの父母はもちろん、チーム関係者や、大会ボランティアの皆さんの熱量がすごい。こうした皆さんのつくり出す暖かな空気が、子どもたちのモチベーションを上げる大きな要因になっているであろうことは、疑いようがありません。
そんな空気の中に身を置くうちに、今回、新たに考えたことがあります。
フィールドフォースはこれまで、商品づくりの大きなコンセプトとして「省スペースでパートナーいらず」という考えを大切にしてきました。もちろん、今後もこれが大きなテーマであり続けることに変わりはないのですが、もう一つ、こんなテーマもあっていいんじゃないかと思ったのです。

それは、「パートナー不要」ではなく、「パートナーが必要」だが「パートナーも一緒に楽しめる」、あるいは「パートナーとの絆が深まる」といった練習ギアです。
もちろん、「ひとりでできる練習」の可能性を広げることも、フィールドフォースの使命のひとつであることに変わりはありませんが、大会や、チーム運営を支える大人たちの献身や熱量を見るにつけ、「パートナーと楽しみながら取り組める練習」もあっていいのではないかと感じたのです。たとえば、親子でテーマを持って練習に取り組み、一緒にワクワクしながら、週末のチーム練習や試合を迎える──。そんな自主練習のためのギアが作れたら、そのときにはまた、新たなトレーニングのカタチを訴求できるのではないかと、そんな風に思ったりもするのです。
これはぜひ形にしたいと思っています。どんな練習ギアが出来上がるか、楽しみにしていてください。
子どもたちを全力で応援する会社でありたい

低学年選手たちの驚くようなプレーにシビれ、旧知の方々との交流に心洗われ、大会の盛り上がりに感動をもらった2週間。こちらも現場を楽しみ、仕事への刺激もしっかりともらう。幸せすぎる時間です。
子どもたちが持つ無限大の可能性を、フィールドフォースにしかできない形で、全力で応援したい。北海道で、大阪で、そんな思いを新たにしたのでした。