投手用グラブ(グローブ)というと「大きい」「ギュッと握る形」「捕球はしづらい」そんなイメージがありませんか?
特に女子野球選手は、一般的に販売されている男子選手基準の投手用グラブでは大きさを持て余していることが多いです。
もしくは、野手用/オールラウンド用のグラブでマウンドに上がっている選手も多いのではないでしょうか?
そんな状況を変えるべく、女子野球界で長くプレーをしてきた元投手と、日本のグラブ職人によって『女子野球選手のための投手用グラブ(グローブ)』が完成しました。
開発者:フィールドフォース/Glom(グロム) グラブ工房長
企画者:フィールドフォース 女子野球投手出身 女性社員
2025年10月10日更新
目次 |
女子野球投手による新型開発 |
新型投手用グラブの完成 |
内野手用をベースに改良 |
同シリーズの女子用グラブ |
女子野球投手による新型開発

企画者:フィールドフォース 企画開発課 小林
女子選手向けグラブG-Lionessシリーズを企画し、自社グラブ工房の篠原工房長とともに新型の開発を行う
球歴:花咲徳栄女子野球部・南九州短期大学女子野球部・ハマンジ(クラブチーム)
2004~2006年女子野球日本代表選手として世界大会&W杯出場
長年投手としてプレーをしてきたからこそ感じていた「世の中のThe投手用グラブはいまいち扱いづらい…」という問題点解決のため、グラブ工房長とともに "女子野球選手のための投手用グラブ" を形にしました。
開発する上でのポイント
・全体サイズが大きくない軽いグラブ
・先端にバランスが偏らないグラブ
・捻り型になりすぎずはさみ型との中間のグラブ
・バント処理など捕球も重視したグラブ
~投球時に力を込めて握り込むことを想定した世にある投手用グラブの例~
捕球面が狭くフィールディングにはあまり適さず、投球動作を重視している捻り型グラブ
このタイプではなく、内野手用グラブに近い投手用グラブの実現へ・・・
新型投手用グラブの完成
何度か微調整をしながらサンプル製作を繰り返し、非常に操作性が良い新型が完成しました。
大きな特徴としては
・投手用の中では小型サイズ(紙型29.0mm)
・捻り型とはさみ型の中間で開閉が可能
・内部の補強パーツも最小限にし軽量化を実現
・指ではなく手のひらに重心があり操作性が良い
・女子選手の手や指にフィットするパーツ構成
内野手用をベースに改良
投手用グラブでありながら、元は内野手用グラブの型をベースにしています。
そのため、捕球面が広く指の長さも長くありません。全体のバランスとしては、指ではなく手のひらに重心がるので、非常に軽く感じます。
投手のバント処理やフィールディングに強く、捕球も重視しているため野手との兼用グラブとしてもおすすめです。
そのため、指カバーをつけなければ投手に限らずオールラウンド用としても使用に適しています。
同シリーズの女子用グラブ
今回ご紹介した投手用グラブのように、サイズ感・長さだけではなく、内部の構造まで女子野球選手向けに開発されたグラブやミットも人気です。
各パーツの革の厚み・補強パーツの大きさ・指かけの長さと位置など
同じように使用感や操作性の面で女子野球選手のために型の開発がされた内野手用&外野手用グラブ&キャッチャーミットも好評です。