女子野球

女子野球選手用に開発された投手用グラブが登場

女子野球選手用に開発された投手用グラブが登場

2025.10.10

投手用グラブ(グローブ)というと「大きい」「ギュッと握る形」「捕球しづらい」そんなイメージがありませんか? 特に女子野球選手は、一般的に販売されている男子選手基準の投手用グラブでは大きさを持て余していることが多いです。 もしくは、野手用/オールラウンド用のグラブでマウンドに上がっている選手も多いのではないでしょうか? そんな状況を変えるべく、女子野球界で長くプレーをしてきた元投手と、日本のグラブ職人によって『女子野球選手のための投手用グラブ(グローブ)』が完成しました。 開発者:フィールドフォース/Glom(グロム) グラブ工房長企画者:フィールドフォース 女子野球投手出身 女性社員 2025年10月10日更新  目次 女子野球投手による新型開発 新型投手用グラブの完成 内野手用をベースに改良 同シリーズの女子用グラブ 販売ページを見る   女子野球投手による新型開発 企画者:フィールドフォース 企画開発課 小林 女子選手向けグラブG-Lionessシリーズを企画し、自社グラブ工房の篠原工房長とともに新型の開発を行う 球歴:花咲徳栄女子野球部・南九州短期大学女子野球部・ハマンジ(クラブチーム) 2004~2006年女子野球日本代表選手として世界大会&W杯出場   長年投手としてプレーをしてきたからこそ感じていた「世の中のThe投手用グラブはいまいち扱いづらい…」という問題点解決のため、グラブ工房長とともに "女子野球選手のための投手用グラブ"...

【女子軟式野球】高校生チームが一般のカテゴリへ挑戦…確固たる自信へ

【女子軟式野球】高校生チームが一般のカテゴ...

2025.10.05

全日本女子軟式野球連盟(全女連)主催の全日本女子軟式野球選手権大会には、「一般の部(クラブ)」と「中高生の部(中学クラブ・高校部活動)」が存在します。 その加盟チームの中には、2025年度から中高生の部から一般の部へと所属を変更し、上のカテゴリでの戦いを挑むと決めた高校生たちがいます。 今回は、その挑戦について "中京大学附属中京高校軟式野球女子部" の選手へお話をお聞きしました。 2025年10月5日更新   中高生の部での葛藤 女子軟式野球のカテゴリが「一般の部」と「中高生の部」という形であることには、女子野球自体が発展途上だった時代の工夫が残っています。 全国各地の女子野球人口やチーム数が少なく、中学生チームにも中学を卒業後の高校生が残ってプレーしていたり、高校の女子高校野球部がものすごいスピードで創部されていながら「女子軟式野球部」はほとんどなく、高校生限定の大会開催ができないという事情があります。 今回お話を伺った中京大中京高校の土井監督は、数年前から「中高生の部」から「一般の部」への登録変更を考えていたと言います。 基本土日で活動している中学クラブチームにとって、部活動で毎日練習ができる、しかも高校生が同じ大会に参加していることへの風当たり…連盟からの提案…選手たちの成長など… 監督の一存ではなく、あくまで提案という形で選手たち自身にカテゴリ変更するか否かを投げかけたそうです。 野球場が使えない時間も最大限工夫して多くのボールを打ちこむバッティング練習の様子   一般の部への挑戦 そんな監督の提案に対して部内でミーティングを行った結果、やはり最初は一般の部への挑戦をしたいという選手、中高生の部で優勝したいという選手に分かれたそうです。 中学生と戦う中高生の部では勝てば「勝って当たり前」と言われ、負ければ「高校生なのに」と言われる…そんな環境ではなく、自分たちが挑戦者となって一般の部に挑戦したいという選手。 中学生の頃に同大会に出場していて、「高校生になったら中京高校で優勝したい」という思いをもって入部している選手。 そんなそれぞれの意見をしっかりと出し合い、話し合い、最終的には『一般の部への挑戦』という結論に至りました。 そして見事に東海地区予選を1位通過し全日本選手権への出場権を手にしたのです。 今回はその挑戦への気持ちを2名の選手にインタビューしました。   磯谷美空主将 一般の部への登録変更派だったという磯谷主将は、監督から提案をもらい、大学生や社会人選手のクラブチームが出場する一般の部への挑戦をしてみたいという気持ちだったそうです。 若さで勝てるのではないか?という考えもあったそうですが、実際に試合をしてみると経験の差を感じたと言います。...

【広がる可能性】県立高校に女子野球部があるということ

【広がる可能性】県立高校に女子野球部がある...

2025.09.12

2025年夏、福知山成美高校の優勝で幕を閉じた『第29回全国高等学校女子硬式野球選手権大会』には全国から67校が参加しました。 その夏の大会にはまだ参加をしていない高校女子野球部も存在しています。 今回は夏の選手権大会後のユース大会(新人戦の位置づけ)で、初の公式戦デビューをした愛知県立名古屋西高校 女子硬式野球部をご紹介します。 2025年9月12日更新  目次 野球経験≠女子野球選手であること 高校生から始める基礎・基本練習 初公式戦は "大きな一歩" 編集後記   野球経験≠女子野球選手であること 部員13人(1年生8人、2年生5人)のうち、野球やソフトボール経験者はわずかです。 ほとんどの部員が、入学してから野球を始めた初心者なんです。というエピソードに懐かしさと嬉しさを感じます。 というのも、今から20年ほど前の高校女子野球部は、野球経験者と初心者が混在していることが当たり前で、全員でスムーズにボール回しができるようになったときには、「部員みんなで喜びを分かち合う」そんな日々でした。 侍ジャパン女子代表選手も、男子の中でプレーする女子選手も、野球を始めたばかりの選手も、野球経験に関係なく【女子野球選手】であることに違いはありません。 県立名古屋西高校女子硬式野球部を創部し、日々指導にあたる上田部長と宮河監督が『これで少なくとも13人!女子野球人口が増えたということです』とにこやかに話す表情が印象的でした。   高校生から始める基礎・基本練習 このようにほとんどが初心者の選手たちである部活動の時間内で、投げる・打つ・捕るという野球の基本的な動きや技術の練習、そしてその数をこなすための練習にはさまざまな工夫があります。 例えば、速い球を打つバッティング練習では、手動式のピッチングマシンを導入しています。 数多く速い球かつストライクに投げるには、選手がバッティングピッチャーを務めるよりも効率が良く、練習のバリエーションを増やす点でも工夫されています。 また、野球練習用品の導入を検討するにあたりいくつかサンプルを試した際も、選手同士で使い方や動作の確認をする様子が印象的でした。 野球に限らず幼少期から始めたスポーツや習い事は、考えるよりも楽しくやっている、まず言われた通りにやってみる、体で覚える、というスタートが多いでしょう。 逆に高校生から始めた選手たちは、頭で整理し、理解をしたうえで練習をしているという印象を受けます。...

【軽量で強い】女子野球選手向けのキャッチャーミット

【軽量で強い】女子野球選手向けのキャッチャ...

2025.09.07

男性を基準につくられたグローブやミットが当たり前…女子野球選手は、そんなグローブやミットをなんの疑いもなく使っている日々… その中でもより腕力・握力を必要とするキャッチャーミットは、一般的に売られているものでは重くて扱いきれていない女子選手がほとんどです。 そんな現状を変えるべく、女子野球選手のキャッチャーのために開発された≪女子硬式野球選手向けのキャッチャーミット≫が完成しました。 新型開発:フィールドフォース/Glom(グロム) グラブ工房長プロデュース:フィールドフォース 女子野球出身 女性社員 2025年9月7日更新  目次 女子用ミットの開発ポイント 特徴① サイズと重量 特徴② 捕球動作 特徴③ クロスプレーも考慮 同シリーズの女子用グローブ 女子用ミットの開発ポイント 「女子選手のためのミット」を開発するにあたり、実際の選手たちはどのようなミットを使っているのか?そしてどのような改善点があるのか?という市場調査が必要でした。 そこでグラブ工房長が自ら大学の女子野球部に出向き、女子選手が使っているグローブやミットを調査した結果… ★サイズ感は市場にある小型~中型を使用している ★型の特徴は、技術力の高い正捕手は捕球面積の小さい小型かつ浅いタイプを使用しており、それ以外の捕手は中型でポケットが深いタイプを使用している ★中型サイズを使用している捕手も手入れ感は緩く、守備用手袋を使用している ということがわかりました。 そこで、現場の実情や課題を加味した型の改良・開発に着手しました。 \小型で深いタイプを/ 詳細を見る   特徴① サイズと重量...

【野球×仕事】企業チームで働く女子選手の日常

【野球×仕事】企業チームで働く女子選手の日常

2025.06.15

女子野球選手にとって、学生野球の先にはどのような選択肢があるのか… 働きながら野球を続ける環境として "企業チーム" があります。 今回は全選手を正社員として雇用している【ZENKO BEAMS(ゼンコービームス)】の選手の日常と、企業チームという選択で自身にとってプラスとなった点を聞きました。 2025年6月15日更新  目次 ZENKO BEAMSとは? 選手の仕事内容 野球の練習環境 企業チームという選択 後輩たちへアドバイス 編集後記   ZENKO BEAMSとは? ゼンコーグループがもつ女子硬式野球チーム:ZENKO BEAMSは2016年に発足しました。 全22選手(マネージャー1名を含む)が正社員として株式会社ゼンコーに所属しています(2025年シーズン現在) ZENKO BEAMS大会戦績 2017年 第12回全日本女子硬式クラブ野球選手権大会 優勝2021年 第16回全日本女子硬式クラブ野球選手権大会 準優勝2022年 第17回全日本女子硬式クラブ野球選手権大会 3位2024年 リポビタン杯争奪プレミアヴィーナスリーグ  優勝 公式ホームページ フリーターや契約社員などではなく、しっかりと就職もしながら野球を続けたいという選手にとって、引退後も会社に残り働き続けることもできるため、長い目で見ても非常に良い環境といえます。...

【女子野球】選手宣誓に込めた競技人口格差のメッセージと支える監督たち

【女子野球】選手宣誓に込めた競技人口格差の...

2025.06.08

今年も女子学童野球の東京都大会"エリエールトーナメント"が開幕! 東京都内の各支部(区や市)単位で戦う都大会は、上位2チームが全国大会へ進めるとあって毎年熱い勝負が繰り広げられます。 全国的にみても女子学童野球人口が圧倒的に多い東京都ですが、それでも地区ごとの競技人口格差は広がっています。 今回は開会式で選手宣誓に込められたメッセージをご紹介します。 2025年6月8日更新   6年生は私ひとりです 先述したように各区や市ごとに女子チームを結成して出場していますが、人数が集まらない地区は 2~3支部が "合同" チームを結成しています。 2025年度大会では全26チーム中6チームが合同チームです。 今大会で選手宣誓をしたのは台東支部:台東キャンディーズとして出場している 墨田区在住の佐藤選手 です。 『2区合同チームとして参加していますが、私の所属する墨田区の6年生は私ひとりです。私が女子野球の楽しさや素晴らしさをプレーで伝えることで、地域の女子野球選手が増えてほしいです』 そんなメッセージが込められたグラウンドにいる大人たちにも考えさせられる、そしてグッと刺さる選手宣誓でした。 女子学童&女子中学合同の開会式の様子   全国そして都内でも競技人口格差が課題に 冒頭で記載したようにこの都大会は全国大会の予選を兼ねています。 東京都のように予選を勝ち抜いたチームが全国大会へ出場する都道府県もあれば、県選抜というように道府県全体で選手を集めて1つのチームを結成している地域もあります。 全国的にみても野球人口・女子野球人口に差があるのは致し方ない現状といえますが、それは東京都内をとっても例外ではありません。 全26チームが出場する都大会ですが、5つが合同チームであることに加えて、5~6年生で20名以上の選手が集まっている支部もあれば、2年生まで入れてやっと12~13人というチームもあります。 前回大会優勝の江戸川支部:江戸川エンジェルズは区内でも4つのチームを結成し、その中の5~6年生による選抜チームで都大会へ 競技人口のバランスが平均的になることは難しくとも、自チーム(日頃活動する男女問わない学童チーム)だけでなく、女子チームでも野球をしたいという選手が人数不足で活動できないことは解決していきたい課題のひとつです。...

男子野球部で続けるという選択をした女子選手の想い

男子野球部で続けるという選択をした女子選手の想い

2025.05.08

女子野球部をもつ高校が年々増加し、2025年春の選抜大会では54校+連合1チームの計55チームとなりました。 しかし、女子野球部のある高校に進学するという選択肢が広がる中、男子野球部に所属して野球を続けている女子選手の存在も忘れてはなりません。 公立or私立という選択環境、自宅から通える範囲の女子野球部の有無など… そして女子野球との違いや経験など… 高校の女子野球部ではなく、男子野球部の中で懸命に野球を続けたエピソードにインタビュー形式で迫ります。 2025年5月8日更新  目次 なぜ男子野球部へ? 男子選手の中での日々 女子の連合チームでの経験 今、振り返ると 編集後記   なぜ男子野球部へ? 今回お話を伺ったのは、静岡県出身の島田朱諒(あかり)さんです。 2025年現在25歳という世代にとっては、今ほど全国各地に女子野球が存在していたわけではなく、当時は静岡県内に女子野球部を持つ高校もありませんでした。 島田さんは静岡県立磐田南高校へ進学、高校・大学と男子の野球部所属という形で野球を続けました。 \なぜ?/ Q. 寮生活という選択肢もゼロではない中、なぜ地元の高校で男子野球部の中でやるという選択肢をとったのか? A. 私が中学生だった当時、女子硬式野球部のある高校はほとんどが私立高校でした。 また、自宅からの距離もかなり遠かったため、寮生活は必須・・・とても無理を言える状況ではありませんでした。 さらに、勉強面においても地元の進学校に通った方が、野球と勉強を両立することができる環境にあると考えました。 私自身、大学へ進学したいと思っていましたし、両親もそれを望んでいました。 ただし、受け入れてくれる男子野球部を探す必要がありました。...

女子野球選手必見!適したグローブの選び方

女子野球選手必見!適したグローブの選び方

2025.04.21

市場で売られているほとんどの野球のグローブには特に「男子専用」「女子専用」といった区別はありません。 しかし、男子選手と女子選手では手の大きさ・厚み、指の長さ・太さ、握力や筋力は異なります。 女子選手が手に合わないグローブを使うことで守備の質を落とすことのないよう、最高のパフォーマンスに繋げるためのグローブの選び方をご紹介します。 記事の後半では、グラブ職人が女子選手のために型を開発した "おすすめのグローブ" も記載しますので、是非最後までご覧ください。 2025年10月10日更新  目次 全体のバランス 手入れのフィット感 親指と小指の連動性 軽量感と操作性 ポケットを想定した捕球面 型付け加工 女子向けに開発されたグローブ まとめ   全体のバランス グローブに手を入れて動かしたときに、重く感じるか軽く感じるか… 実際の重量による差もありますが、同じ重量でも全体のバランスによって重さの感じ方は大きく異なります。 重心を緑色の捕球面部分に感じるか、青色の指先部分に感じるか…想像するだけでも、どちらが軽く扱いやすいかわかりますね。 好みは分かれますが、各指の長さが揃っているか?段になっているか?という違いも全体のバランス感に影響します。 また、親指と小指には芯材が入っており、指かけパーツもついているので、手を入れて開閉させた際に、しっかりとホールドされる位置やサイズになっているかも重要です。 小指側が長く重く感じる場合は軽快なハンドリングが難しくなりますので、指の長さや全体的なバランス、重心をどこに感じるかをしっかりと意識しましょう。   手入れのフィット感...

世界の野球普及に全力投球②~小西美加さん~

世界の野球普及に全力投球②~小西美加さん~

2025.04.18

女子野球日本代表選手・元女子プロ野球選手の小西美加さんによる野球普及活動『こにたんプロジェクト第4弾 ブラジル・パラグアイ』をご紹介します! 3度目となる南米への訪問、はじめてのクラウドファンディング、継続している普及活動や大会協賛などなど… 日本の元女子野球選手が世界の普及活動に全力で取り組む姿を少しでも広められれば幸いです。 2025年4月18日更新 3度目の南米訪問だからこそ 2020年、2023年、2025年と南米への訪問は3度目になります。 野球道具を "送る" のではなく、直接 "手渡し" で届け続けています。 そうすると、5年前にこにたんプロジェクトでグラブを渡した子に再会したり、野球チームに入ったという嬉しい報告を聞いたり… 1度だけの訪問ではなく、継続している活動だからこその感動と、その取り組みの意義を実感することができるのではないでしょうか? なんと小西さんが手渡すサイン入りの『こにたんグラブ』をもらったことがきっかけで何十人という子どもたちが野球をはじめてチームに入部しているのです。   クラウドファンディングにも挑戦 昨今の物価や燃料費高騰、そして歴史的な円安という情勢の中で、日本から海外へ出向くという活動はけして簡単なことではありません。 第4弾となる今回ははじめてクラウドファンディングにも挑戦し、目標金額100万円に対して121万円が集まりました。 世界の野球普及へ、現地へはなかなか行けないけれどなにか力になりたい。そんな想いをもった方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?   大会協賛やティーボールの普及 私たちフィールドフォースも国内では学童野球や女子野球を中心に数多くの大会へ協賛させていただき、野球用品の提供という形で野球チーム・選手を応援しています。 こにたんプロジェクトでは、南米野球交流大会への協賛をしており、第1回大会そして今回の第2回大会をサポートしています。 新品のグラブをはめた経験のない子たちも多い環境で、1番必要としているグラブやバットを商品として手渡ししているのです。 そして、小西さんが国内でも精力的に普及活動に取り組んでいるティーボールも実施しながら、「打つ」「投げる」「捕る」といった交流もしています。...

【2025年版】女子野球選手に効果的な練習用品特集

【2025年版】女子野球選手に効果的な練習...

2025.03.28

野球技術向上のためにさまざまな練習用品がありますが、今回は特に女子野球選手に効果的な野球練習用品をご紹介します。 バッティング・ピッチング・守備など、カテゴリに分けて使用方法も掲載しますので『もっとうまくなりたい!』という女子野球選手は是非最後までご覧ください。 2025年3月28日更新  目次 女子野球選手におすすめなのは? バッティング練習用品  スウィングスピードアップバット  フラットサーフェスバット  スウィングスタンド ピッチング・スローイング練習用品  スローイングパートナー  スウィングボール  ベクトルライン 守備練習用品  フィールディングマスター  フレーミングバー 女子選手向けグローブ まとめ   女子野球選手におすすめなのは? 男子の野球選手と女子の野球選手にはどのような違いがあるのでしょうか? 小学生のうちは大きな差はないどころか、女の子の方が成長が早く、身長やパワーで男の子を圧倒する子もいます。 しかし、中学・高校・大学・・・と年齢が上がるにつれて男女の差は開いていきます。 特に筋力や瞬発力など、野球に必要な力(パワー)の部分はどうしても女子選手は劣ってしまいます。 \そこで/ 女子選手が野球技術を向上させレベルアップするためには、もちろん筋力アップも大事ですが、体の使い方やバットやグローブの扱い方を極めることも大切です。...

学童野球を終える女子野球選手の "夢"

学童野球を終える女子野球選手の "夢"

2025.02.12

まだまだ寒さに震える(はずの)2月上旬… グラウンドにいた誰もが「春が来たのでは?」と錯覚するほどの"あたたかい気持ち"になった品川女子学童交流大会を特集します。 今回は、学童野球・女子学童野球を終える小学6年生の女子選手たちが描く『将来の夢』をご紹介します! 2025年2月10日更新  目次 野球を続ける選手、そうでない選手 学童野球を終える選手たちの夢は? 敵味方関係ない"野球仲間"を… 編集後記   野球を続ける選手、そうでない選手 学童野球(少年野球)に在籍する女子選手は非常に増えており、今では各チームに必ずいるのではないかというほどです。 さらにチームの主力として女子選手が複数名活躍しているチームもけして珍しくありません。 しかし、小学生時代に野球をしていた女子選手のうち、中学でも野球を続けるという子どもたちの割合は半数を切っており、1/3もいない地域もあるでしょう。 小学生の頃は「兄や弟の影響ではじめたから小学校の卒業まではやる」という選手も多いのが現状です。 続けたいけど中学の女子野球環境がまだないという地域もあれば、「中学になったら他のことをやりたい」「○○○部に入りたい」と、違うことに挑戦したいという女の子もたくさんいます。   学童野球を終える子たちの "夢" は? 交流大会では≪監督賞≫として、各チームから選手が選ばれ表彰も行われました。 キャプテンとしてチームをけん引した選手、試合で活躍した選手、なかなか出場機会に恵まれずとも大事なところで結果を出した選手・・・それぞれ監督・コーチの思いが込められています。 そんな監督賞を受賞した選手に、学童野球が終わった今『将来の夢』について聞きました。 \将来の夢/ ※写真左から※ 品川レディース...

2025年度 女子野球チーム選手募集情報

2025年度 女子野球チーム選手募集情報

2025.02.07

全国各地の選手募集案内情報をお届けします! 各チームの皆様、選手募集の情報をお寄せください。 掲載ご希望のチームは下記の公式LINEアカウントへ情報をお送りください♪WOMEN'S FORCE公式LINE:@190oqhlh ①千葉県 柏女子野球倶楽部   ②大阪府 堺・初芝ガールズ   ③秋田県 秋田エスポワールガールズSUN ④埼玉県 埼玉スーパースターズF ⑤関東地区 一般女子硬式クラブ 新波(しんば)     ~~順次追加していきます~~     その他の女子野球応報は下記をタップ

世界の野球普及に全力投球①~小西美加さん~

世界の野球普及に全力投球①~小西美加さん~

2025.01.12

元女子野球日本代表選手・元女子プロ野球選手の小西美加さんによる野球普及活動『こにたんプロジェクト第3弾』をご紹介します! 国内ではティーボールの普及等にも取り組む一方で、なぜ海外への活動も積極的に行うのか? そして、単発のプロジェクトではなく継続して海外を飛び回るそのエネルギーはどこから来るのか? プロジェクトの様子だけではなく、最後に小西さんからのメッセージもご紹介します。 2025年1月12日更新 プロジェクトの目的は? 『野球用具ひとつで世界中を笑顔に』 世界の野球人口を増やすためにも、日系社会のある地区で子どもや保護者にも野球の魅力を再認識してもらいたい。 野球を始めてたり続けたりするきっかけをつくり、非行や犯罪に関わる子どもを減らしたい。 上記は一部ですが、このプロジェクトを通して小西さんやプロジェクトメンバーの想いは間違いなく世界に届いています。   野球道具を手渡しで届ける そして、第1回のプロジェクトから日本で使わなくなった野球道具や子ども向けのグラブなどを寄贈しています。 海外へ「送る」ではなく『手渡し』で届け、さらに現地で一緒に野球をプレーする。これが小西さんの活動の最大の特徴です。 けして簡単なことではなく、時間やお金や労力がかかるプロジェクトです。 だからこそ、現地の人々や子ども達にとって「野球道具をもらったこと」だけでなく『野球道具をもらって一緒に野球をしたこと』が、かけがえのない大切な思い出となるのではないでしょうか。   野球が好きになり続けている子も このプロジェクトを通じて初めてグラブを手にした子や野球を始めるきっかけになった子たちが、小西さん達の帰国後も野球を続けているそうです。 小さな1歩かもしれませんが、野球道具を通して世界の子ども達の笑顔が増えていることは間違いありません! 先述した「道具を送るだけではない」からこそ、実際に子ども達が野球を好きになり、継続的な普及活動に繋がっているのです。   小西さんからのメッセージ 元女子プロ野球選手の小西美加です。私は野球がやりたくてもできない時期が長すぎて、諦めかけた26歳でプロが設立され、たくさんの夢を叶えてもらいました。おかげで今、たくさんの女の子が思いっきりプレーされてる姿が、何よりも嬉しいのです。私なりの野球界への恩返しとして、世界の野球普及活動「こにたんプロジェクト」を立ち上げ、2020年から活動しております。 FIELD FORCEさんには、こにたんプロジェクト第1弾からずっと応援いただいており、昨年10月にはミクロネシアへ、この1月にはブラジル・パラグアイへ、たくさんの子供用グラブを寄贈させていただき、海外でも初めてのグラブはFIELD...

女子野球の未来を創る次の世代へ①

女子野球の未来を創る次の世代へ①

2024.12.26

侍ジャパン女子代表のエース、そして埼玉西武ライオンズレディース所属でもある里綾実選手が主催する『未来を創る!女子野球イベント』も2024年で3回目となりました。 現在、日本しいては世界の女子野球界においてトップレベルである里選手、そして国内屈指の強豪である埼玉西武ライオンズレディース/ZENKO BEAMSの選手たちが次世代へ伝えるコトとは…? 2025年12月26日更新  目次 現役選手と交流ができるイベント ディスカッションから得られるもの Q&A 緊張は集中力で超えられる 女子野球の未来を創る次の世代へ②   現役選手と交流ができるイベント 第1部:現役選手による野球教室第2部:現役選手と一体型トークショー&ディスカッション第3部:スペシャルマッチ 埼玉西武ライオンズレディースvsZENKO BEAMS小学生から高校生までを対象とした本イベントの最大の特徴は、≪元≫野球選手ではなく、トップレベルの≪現役≫女子野球選手たちと非常に近い距離で交流ができるところにあります。   ディスカッションから得られるもの 参加した小学生・中学生・高校生が数名ずつのグループに分かれて、「悩みや課題について」「今後の女子野球について」質問や返答を出し合います。 発言の得意な子や苦手な子、まとめることが上手な子など、わずかな時間でも「好きで続けている野球/女子野球について改めて考えて話し合う」という貴重な経験になります。   緊張は集中力で超えられる 【トップ選手へ聞きたい悩みは?】という時間の中で、特に選手たちに響いたのではないかと思う回答がありました。Q:緊張しない方法はありますか?また、緊張した時はどうしたら良いですか?~侍ジャパン女子代表/ZENKOBEAMS中島監督~A:緊張を超える集中力が大事です。 「緊張は悪いことではないと思っています。緊張するということは、それだけ真剣に向き合っているということ。緊張は集中力で超えられると思っているので、緊張することが悪いことではなく、それを超える集中をすることが大切です。」次世代の選手へのポジティブな導き方、そして大人でもハッとさせられる言葉です。   女子野球の未来を創る次の世代へ② ディスカッションを通して小学生~高校生へさまざまなアドバイスが続き、後半は逆に参加選手へ「女子野球の未来について」問いかけ、考えてもらう時間となりました。 そして記事の最後には、世界NO.1と言える里選手からのメッセージも掲載しています。...

女子軟式野球の魅力を語る by大学JAPAN主将

女子軟式野球の魅力を語る by大学JAPAN主将

2024.12.26

2024年11月16日、国内で初めて『女子軟式野球 高校JAPAN vs 大学JAPAN』の試合が行われました。本記事では大学JAPANチームのキャプテンへ【女子軟式野球の魅力とは?】【なぜ女子軟式野球に打ち込むのか?】とインタビューしました。~女子硬式野球が盛り上がる今、なぜ女子軟式野球なのか~~大学女子軟式野球部が減少傾向にある今、仲間と続ける魅力は~ 2024年12月26日更新 女子野球の現状(2024年末時点) 侍ジャパン女子代表・女子高校野球の甲子園開催・毎年増加し60校を超えた高校女子野球部など、女子野球を取り巻く環境は数年前とは比べ物にならないほどの盛り上がりを見せています。 しかし、それはあくまで女子硬式野球のムーブメントです。 その陰ではなかなかスポットライトが当たらずとも、青春をかけて野球に打ち込む『女子軟式野球』の選手たちがいます。軟式野球の選手にも目標や夢となる場を…そんな主催者の想いで実現した『女子軟式野球 高校JAPAN vs 大学JAPAN』へ現地取材に行き、当事者たちのリアルな声を聞きました。 大学JAPAN キャプテンインタビュー   岩崎 夏希 選手 (早稲田大学女子軟式野球部4年) Q. 女子軟式野球の魅力・現在活動する大学女子軟式野球の魅力は?A. さまざまなバックグラウンドを持つ仲間との化学反応が起きる事所属する大学の部活を例に挙げても、学生生活で重きを置いている部分はさまざまです。野球に打ち込みたい、留学をしたい、将来に向けて資格を取りたい等々。それぞれに、やりたいことや取り組みたいことを持ちつつ、野球をやっています。この多様性のあるバックグラウンドを持った仲間が集まり、一緒に真剣に野球をしています。そしてそこに化学反応が起きることが、女子軟式野球の最大の魅力です!試合前のインタビューにも快く応じていただきありがとうございました。 2024年度 女子軟式野球 大学JAPAN  高校JAPANキャプテンインタビューはこちら...

女子野球の未来を創る次の世代へ②

女子野球の未来を創る次の世代へ②

2024.12.26

侍ジャパン女子代表のエース、そして埼玉西武ライオンズレディース所属でもある里綾実選手が主催する『未来を創る!女子野球イベント』も2024年で3回目となりました。 現在、日本しいては世界の女子野球界においてトップレベルである里選手、そして国内屈指の強豪である埼玉西武ライオンズレディース/ZENKO BEAMSの選手たちが次世代へ伝えるコトとは…? 女子野球の未来を創る次の世代へ①はこちら 2024年12月26日更新 目次  各年代の盛り上がりが必要不可欠 では、どうしたら・・・? 里選手からのメッセージ 編集後記   各年代の盛り上がりが必要不可欠 ディスカッション後半は、監督・トップ選手からの質問に対して、未来を創っていく参加選手たちが回答を考える時間もありました。 Q:女子野球の未来はどうあってほしいか?5年後、10年後の女子野球はどうなっているか? A:公立高校にも女子野球部ができてほしい。小学校や中学校にも女子野球部ができてほしい。甲子園での開催やテレビ放映をしてほしい。   特に甲子園開催やテレビ放映などには、まずは全国各地で予選が行われ、全国大会と呼ばれる大会のレベルが上がることが必須ではないかという印象も受けます。 日本中の高校女子野球部が登録すれば参加できるという現在の全国大会が、地区予選や地域予選が行われるようになった先には、選手たちの願いも叶う日がくるかもしれません。 そして、公立高校や中学にも女子野球部ができてほしいという回答には、現世代の大人たちが取り組むべき課題が見えてきます。 やはり現在はほとんどが私立高校、さらには寮生活などの条件下で続けるという選択肢になってしまいますので、続けたくても続けられないという子たちが取り残されています。 公立高校の男子野球部で続けているという子や、選手はあきらめてマネージャーをしているという子も、全国各地には多く存在します。   男女問わず運動部が減少している昨今ですが、高校の女子野球(主に私立)だけが盛り上がり取り上げられていては、いづれこの女子野球のムーブメントにも終わりが見えてくるでしょう。   では、どうしたら・・・? 女子野球界でプレーをしてきた多くの選手たちが引退し、セカンドキャリアや引退後の関わり方の幅が広がっている時期でもあります。...

女子軟式野球の魅力を語る by高校JAPAN主将

女子軟式野球の魅力を語る by高校JAPAN主将

2024.12.26

2024年11月16日、国内で初めて『女子軟式野球 高校JAPAN vs 大学JAPAN』の試合が行われました。今回は高校JAPANチームのキャプテンへ【女子軟式野球の魅力とは?】【なぜ女子軟式野球に打ち込むのか?】とインタビューしました。~女子硬式野球が盛り上がる今、なぜ女子軟式野球なのか~~硬式よりもマイナーな女子軟式野球部で活動するリアルな声とは~ 2024年12月26日更新 女子野球の現状(2024年末時点) 侍ジャパン女子代表・女子高校野球の甲子園開催・毎年増加し60校を超えた高校女子野球部など、女子野球を取り巻く環境は数年前とは比べ物にならないほどの盛り上がりを見せています。 しかし、それはあくまで女子硬式野球のムーブメントです。 その陰ではなかなかスポットライトが当たらずとも、青春をかけて野球に打ち込む『女子軟式野球』の選手たちがいます。 軟式野球の選手にも目標や夢となる場を…そんな主催者の想いで実現した『女子軟式野球 高校JAPAN vs 大学JAPAN』へ現地取材に行き、当事者たちのリアルな声を聞きました。   高校JAPAN キャプテンインタビュー   古川 優奈 選手 (中京大学附属中京高校女子軟式野球部3年) Q. 女子軟式野球の魅力・女子軟式野球部の魅力は? A. ホームランを打ちたいという想いと、ホームランが打てるという目標を持てる事現在女子の軟式野球では、複合バットと呼ばれる高反発バットの使用が認められています。野球選手にとって魅力である「ホームランを打つ」という目標を持てる事、そして全選手に打てる可能性があり、部活内でも1~9番までがホームランを打てる練習をしています。硬式野球ではよほどの長距離打者ではない限り、ホームランを打つという事は難しいです。みんなが打球を飛ばせる、長打が打てる、ホームランが打てるという夢があることが魅力です! 試合前のインタビューにも快く応じていただきありがとうございました。...