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【栃木県代表/33年ぶり2回目】旭町学童野球部

2026.08.01 |更新日:2026.08.02 全国プレビュー
【栃木県代表/33年ぶり2回目】旭町学童野球部
 強豪を次々と下して、ついに頂点へ。雨で中止、延期再試合となった決勝を制して、実に33年ぶりとなる全国大会出場を決めた旭町学童野球部。指揮を執って11年目になる監督も驚く快進撃。この勢いで、愛媛のスタンドも大いに沸かせたい。 

(写真&文=鈴木秀樹) 

※県決勝リポート➡こちら

 あさひちょうがくどうやきゅうぶ
旭町学童野球部
[小山市/1975年創部]
33年ぶり2回目
初出場=1993年

【栃木県大会の軌跡】
1回戦〇9対0押原BBC(鹿沼)
2回戦〇6対5真岡クラブ(真岡)
準々決〇8対7横川中央学童野球部(宇都宮)
準決勝〇7対5壬生レッド(壬生)
決 勝〇3対1田沼アスレチックBBC(佐野)


指揮官も驚く快進撃!

 33年ぶりの全日本学童出場。前回出場時を知る人物は、現在のチームにはほとんどいないという。
 旭町学童野球部といえば、この県予選では前回優勝した33年前、1993年以降も、2009年に準優勝を果たしているほか、ベスト4入りも2度。また、2013年にはNPB CUP選抜学童軟式野球大会、2019年にはGasOneカップ学童軟式野球選手権大会で優勝するなど、栃木県内、さらに関東大会レベルでも、常に大会上位をうかがう存在の、広く名が知られた古豪ではある。
 ところが…。就任11年目の指揮を執る荒川晴紀監督も「まさか今年、全国大会出場を果たせるとは…」と、今回の躍進には驚きを隠さない。
 その驚きの根拠を荒川監督が明かす。
「3年生のときに入部した選手も何人かいます。昨年、新チームとしてスタートした頃は、キャッチボールも怪しいくらいで…」


 とは言っても、昨秋の県新人戦では、同じ小山市の羽川学童野球部が優勝を果たしている。県大会に出られれば、あるいは…といった気持ちはなかったのだろうか。
「いや、ウチには厳しい、としか…」と指揮官。どうやら謙遜でもないらしい。「(栃木では春に行われる)今年のGasOneカップの県予選では、2回戦でアブレイズさん(High Heat ABLAZE=大田原=に)2対14で敗れたんです。こりゃ県大会では歯が立たない。今年は厳しいな…と」
 そのチームが、見事に化けたのだ。「まさに、『あれよあれよ』の快進撃でしたね…」。荒川監督はまるでひと事のように、そう言って笑顔を見せるのだった。


大敗から始まった成長

 ただ、大敗に終わったGasOneカップ県予選の後、選手たちの様子には変化があったという。
「練習に取り組む姿勢が変わってきたな、とは思って見ていました。以前よりも真剣に取り組むようになり、徐々に自分たちで動けるようになってきたんです」。荒川監督が回想する。「そうすることで、量もこなせるようになって…。練習の質は、かなり上がったように思いますね」
 その効果は、徐々に試合でも現れるようになっていたという。
「勝てるときもあれば、簡単に負けてしまうこともあって、今もつかみきれない部分はあるんですが…」
 それでも、この全日本学童予選は、初戦から調子が良かったという。初戦以外はいずれも1点差、2点差の辛勝ではあるものの、その相手は真岡クラブ(真岡)、横川中央学童野球部(宇都宮)、壬生レッド(壬生)と、いずれも県大会でも上位常連の強豪たち。これらの相手との厳しい戦いを通して、大会中にも力をつけていったのだろう。


 そして決勝。優勝候補筆頭ともいえる田沼アスレチックBBC(佐野)を相手に、堂々たる戦いを演じた。初回と2回のピンチを好守備によりゼロで切り抜けると、その後も息詰まるようなロースコアの接戦に。田沼打線から時折飛び出す、大きな外野への飛球をきっちりと守り切る、旭町外野陣の好守備も目を引いた。
 5回に先制を許すも、6回表に1点を返し、勝負はタイブレークへ。ここでも7回表に2点を奪うと、最後もきっちりと守りきって、ついに歓喜の瞬間を迎えたのだった。
 もちろん、守るだけでは勝つことはできないが…。
「打撃に関していえば、まさに日替わりヒーローというか。試合ごとに、いろんな選手が入れ替わるように、みんなが活躍したんですよね」
 荒川監督はそう振り返るのだった。


「ミラクル」は「まぐれ」にあらず

 こうして、ついに2度目の全国大会出場を決めた旭町。その後も大会出場が続いているというが、「相変わらず、勝ったり負けたり。今もつかみかねています」と、荒川監督は苦笑いする。
 いよいよ、夢舞台へ。
「県大会のように、ミラクルを期待したいところです」


 決勝の戦いぶりを見れば、実力をつけているのは明らか。「ミラクル」は「まぐれ」ではないのだ。
 今シーズン、厳しい戦いを重ねてきたことで急激に力をつけた旭町が、大舞台でどれだけ力を発揮することができるか。
 前回出場の1993年は2回戦敗退に終わっている。
「2勝できれば、長曽根ストロングスさん(前年度優勝・大阪)と対戦できます。ぜひ、対戦したい相手です。そして、長曽根さんに勝ったベスト8を目標にしておきます」
 持てる力をすべて発揮し、「ミラクル」が実力の産物であることを見せてほしい。


【県大会登録メンバー】
※背番号、学年、名前

⑩6 中嶋 凌大
①6 増山 颯真
②6 山中 晴眞
③6 諏訪  運
④6 川田 大輔
⑤5 相澤 尚愛
⑥5  大塚 凌生
⑦5 小田島翔大
⑧6 守山 朋希
⑨6 谷田 優音
⑪5 糸満 勇成
⑫5 遠藤 巧都
⑬5 白井 晴翔
⑭4 池戸 陽都
⑮3 川田 弦冬
⑯3 河田 敦吏
⑰3 中嶋 丈耀
⑱3 松坂隼之助
⑲4 立木 結大


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