メイン会場の松山市・坊っちゃんスタジアムで行われた1回戦3試合に登場したのは、いずれも大会初出場と2度目出場というフレッシュな顔ぶれ。弓ヶ浜ベースボールキッズスポーツ少年団(鳥取)、両川スポーツ少年団(新潟)、昭和ブルーホークス(北海道北)の初出場3チームが2回戦進出を決めた。
(写真&文=鈴木秀樹)
■1回戦
◇8月8日◇坊っちゃんスタジアム
▽第1試合
弓ヶ浜・渡部が4打数4安打の大暴れ
[鳥取]初出場
弓ヶ浜ベースボールキッズスポーツ少年団
3125=11
2002=4
高原野球スポーツ少年団
[宮崎]9年ぶり2回目
【弓】井田、松永郁-渡部
【高】高原、門松-石ヶ野
三塁打/渡部2(弓)
二塁打/林2、渡部、山田(弓)、竹野(高)
【評】弓ヶ浜ベースボールキッズスポーツ少年団は初回、先頭の渡部絢太が左中間三塁打を放つと、続く井田瑛人が中前適時打、三番の松永郁哉主将も右中間への適時二塁打で続き、さらに五番・森啓太の右前適時打で3点を先取。先発出場のうち6人が5年生という高原野球スポーツ少年団もその裏、先頭の竹野魁人(5年)が左中間二塁打を放つと、門松俊之介(5年)がバント安打で続き、内野ゴロ2本で2人がかえり追撃。しかし、弓ヶ浜は2回に林勘太郎(5年)の左越え二塁打に続き、渡部が中越えに2打席連続となる三塁打を放って加点。3回にも山下遥斗、山田司の連打と渡部の左越え2点二塁打で2点を追加、さらに4回には山田、林勘太郎の二塁打、森、門脇遥大、渡部の安打など打者10人の猛攻で5点を奪い、試合を決定づけた。時間制限で最終回となった4回裏、高原は2四球を足掛かりに、暴投と今西大詩(5年)の右前適時打で2点を返すも、反撃はそこまで。弓ヶ浜が大差で高原を下して初戦を突破した。

弓ヶ浜・渡部は三塁打2本など4打数4安打㊤ 林勘太郎も2打数2安打1四球の活躍㊦





〇弓ヶ浜ベースボールキッズスポーツ少年団・松永智明監督「4打数4安打の渡部、2打数2安打(1四球)の林勘太郎など、打線が調子良かったですね。みんなよく頑張ったと思います」
〇同・渡部絢太「(第1打席は)自分が先頭なので、塁に出てチャンスをつくろうと思いました。うまく打てたと思います。次も1点でも多く取って勝ちたいです」


▽第2試合
4回打者一巡の5得点で両川が勝利
[新潟]初出場
両川スポーツ少年団
100500=6
001003=4
旭町学童野球部
[栃木]33年ぶり2回目
【両】笹原、窪田-保坂
【旭】増山、中嶋-山中
三塁打/窪田(両)
二塁打/窪田、笹原(両)
【評】両川スポーツ少年団は1回表、二番・窪田力毅と三番・笹原徹太の連続二塁打で先制。以降は得点なく、旭町学童野球部が3回に増山颯真、中嶋凌大主将の安打などで追いついた。しかし、直後の4回、両川は芳賀めい主将が安打で出塁、二死後、鈴木翔太、長橋葵輝、藤田洸の3連続内野安打などで1点、さらに満塁からの山森陽人の打球が敵失となり一気に3点を加えると、窪田が左中間三塁打で続き、打者一巡で一挙5得点。旭町も最終6回に守山朋希の内野安打と2つの四球で好機を広げ、山中晴眞、長沢運の連続適時打で3点を奪い猛追も、反撃届かず、両川が逃げ切って勝利を手にした。



両川は初回、窪田の二塁打㊤と笹原の右前適時打㊦で先制




両川は4回、芳賀主将の中前打㊤に始まり5安打を集め5点を追加した㊦


旭町は最終6回に長沢の適時打などで3点を返すも及ばず㊤㊦

〇両川スポーツ少年団・高橋豊監督「ただでさえ初戦は緊張するものですが、全国大会、しかもこんないい球場。とても平常心では…(笑)。4回の5点でいける、と感じましたが、やはり、ただでは終わりませんでした。この1勝で落ち着き、明日は普段通りの戦いができるとよいのですが」
〇同・芳賀めい主将「すごく緊張しましたが、楽しかったです。笹原君はさすがエース。先制点をもらい、落ち着いて投げていた。いつもはもっとつながる打線。明日は本領発揮できると思います!」
〇同・窪田力毅「緊張もありましたが、楽しかったです。最初の1本(二塁打)で落ち着くことができました。ピッチングでは最終回に打たれたので、試合が終わっても、まだ緊張はとれていませんけど…。投げ切ることができてよかったです」
●旭町学童野球部・荒川晴紀監督「ここで緊張するな、は無理ですよね…。もう少しできた気はするだけに、残念ではありますが、緊張の中、最終回には、ようやくウチらしい攻撃も出たかな、とも思います。選手のみんなも悔いはあると思いますが、全国大会でこれだけユニフォームを汚して戦うことができた。胸を張って帰れます」
●同・中嶋凌大主将「緊張しましたが、楽しかったです。全国大会は、やっぱり迫力が違う。みんなバッティングが良くなったし、春よりも強くなったと思います」
▽第3試合
昭和ブルー先発・伊勢谷が好投
[北海道北]初出場
昭和ブルーホークス
300100=4
000002=2
本荘東ラ・ブルー
[秋田]初出場
【昭】伊勢谷、北川、伊勢谷-谷口
【本】佐藤英、佐々木、畠山ー畠山、佐藤英太
二塁打/畠山(昭)、佐藤英(本)
【評】昭和ブルーホークスは初回、本荘東ラ・ブルー先発・佐藤英太主将の立ち上がりを攻め、先頭打者・北川陽大主将が左前打で出塁すると、死球に続き、伊勢谷爽真が先制の中前適時打。さらに谷口遥飛の左飛が敵失を誘い、畠山海李も中前適時打と、無死のまま一気に3点を奪った。これで主導権を手にした昭和は、先発の伊勢谷が4イニングを被安打2の好投で、本荘東打線に二塁を踏ませなかった。昭和は4回にも5年生・加藤勇次郎の安打を足掛かりに加点。本荘東は最終6回裏にようやく打線がつながり、眞坂樹、佐藤英太主将の連打などで2点を返したが、反撃及ばず、昭和が逃げ切って初戦をものにした。

昭和・伊勢谷が4イニングをゼロ封の好投㊤ 畠山は3打数3安打㊦


本荘東は最終6回裏に眞坂㊤、佐藤英太主将㊤の連打などで2点を返すも及ばず

●本庄東ラ・ブルー・鈴木隆則監督「先発のキャプテン、佐藤英太は普段105、6kmは出る投手ですが、今日は100km出ていませんでしたね。本来なら6回完投できる力があるんですが、いつになく調子が出ませんでした。近隣の3チームが集まり、昨年秋にできたばかりのチームですが、初年度でここまでよく来た。6年生は6人しかいませんが、キャッチャーの畠山大翔をはじめ、5年生もよく頑張ってくれました」
●同・佐藤英太主将「自分は立ち上がり悪い系なので、気をつけてはいました。2回以降は立ち直れたけど…。2回勝って、長曽根ストロングスと戦いたかったけど…残念です。最後の2点はみんなで取った点。執念は見せられたと思います」

