【開発秘話】短いバット、何が良いの?

「引っ掛けたゴロ」を減らしたい
ボールを引っ掛けてしまい、サードゴロ・ファーストゴロになってしまうという悩みは誰しもあるはず…
仮に1試合に3打席あるとして、すべて内野ゴロになってしまうという選手も少なくないと思います。
原因はいくつかありますがその一つとして挙げられることが
×ボールを迎えにいってしまうこと
その結果・・・
×手打ちになり、打球は内野ゴロに
\解決するために/
極端に短いバットでティーバッティングをする練習が効果的ではないか?とボールパーク福岡勤務の社員から提案がありました。
バットが短い
= ボールを体の近くまで呼び込まないと打てない
= 体の近くでミートでき、力も伝わって打球も飛ぶ!
ただし、バットの長さを短くすると上半身の開きを防ぎボールを体の近くに呼び込む意識づけはできるが、ただ短いバットではどこにでもある商品になってしまう。そんなモヤモヤがありました。
独自性のある商品に
短いという特徴から +α を考えたときに、グリップを太くすれば握力UP+手首を返しづらくなるのではないかと考え、上記のイラストを作成しました。
早速サンプルを製作し実際に使ってみると…
『重量が重すぎてしまい小学生では扱うことができない』
原因は、ボールを捉える範囲となるスウィートスポット(芯)の面積を広くしたことで想定していたよりも重くなってしまったのです。
\再検討/
木材の材質や長さ、太さ、バランスを変える必要がありました。
また、中学生から上のカテゴリーの選手たちも使用できるよう、硬式ボールに対応する強度も求めて1から設計し直しました。
- スウィートスポットは短く、他にはない形状に!
- さらに特徴の一つである「太いグリップ」も実現!
※上が初期サンプル、下が最終サンプル
さぁ商品名は?
ツートンカラーのトンカチ?ハンマー?のような斬新な木製バットです。
練習の効果や「どのような選手に適しているか」がわかる商品名はなにか…これを決めるだけでも大変です!
- 呼び込みバット
- インパクトパワーバット
- ヒットポイントバット
- スラッガー短尺バット
- ポイント短尺バット
- インパクト短尺バット
- 極太短尺バット
候補ばかりが挙がりなかなかしっくりくる名称にたどり着けません…
では、どんな練習をするバットなんだろうか?
昨今、日本だけでなく世界中でさまざまな打撃理論があり、その理論ごとにさらに多くの練習方法が推奨されています。
フィールドフォースの人気商品≪トップハンドグリップ≫もその一つです。
今回の短い・太いバットは、ティーバッティングでボールを呼び込むことで、選球眼が良くなり体の開きも防げる!そんなバットです。
ショートティーバットに!
商品開発会議で議論を重ねた結果、商品名からティーバッティングで使用するバットだということがわかり、シンプルかつ的確な商品名に決定しました。
もちろん硬式ボールでも問題ない強度を確認するための実打テストもクリア↓
カラーリングもツートンカラーにし、天然素材である特徴なども隠さないデザインにすることで、より木製バット感のあるかっこ良い商品になりました。
(木目や節なども強度面で問題はありません)
グリップの太さも、小学生から社会人ユーザーが使用できるように太すぎず、握力がUPできるサイズ感を実現しています。
\多くの練習方法/
先述したようにさまざまな打撃理論や練習方法がある中で、この特徴的なバットは両手で使用/片手で使用の2パターン対応できます。
さらに置きティー、下手投げティー、横からのティーやワンバウンドティーなど使用できる練習のバリエーションも豊富です。
※練習方法は商品ページをご覧ください。
心から子ども達のことを考えている野球用品メーカーの社長そして社員達の商品開発への挑戦は終わることなくこれからも続きます・・・