商品開発室

【開発秘話】グラブ職人のノウハウを全野球人へ

【開発秘話】グラブ職人のノウハウを全野球人へ

2023.03.24

職人の経験とこだわり  さまざまな野球練習ギアやアイデア商品の印象が強いフィールドフォースですが、実は国内有数の機材を揃えた『グラブ工房』をもっています。 オーダーグラブ/ミットの生産が主ですが、購入いただいたグラブの型付けや使用しているグラブのメンテナンスの依頼もたくさん入ってきます。 作るだけじゃない! フルサポートするグラブ工房! そんな自慢のグラブ工房で指揮をとるのが中国のグラブ工場で修業した篠原工房長です(画像中央) ※グラブの製作についてはこのブログの後半でご紹介します   「まだまだ勉強中です」と日々謙遜する篠原工房長ですが、毎日毎日グラブと真剣に向き合う自身の経験とこだわりを商品として提案しました。 それがグラブの型付けに必要なグラブハンマーです。 そもそも型付けって? グラブを購入した際に「型付け」「湯もみ」「スチーム」などという単語を聞いたことがあるかと思います。 新品のグラブはガチガチに硬く、力を込めてもボールが掴めるほど握ることはできません。 大人であっても不安なくキャッチボールができる状態になるまでには時間がかかります。 ましては子どもの握力では使えるのは数か月後… そんな時に多くのスポーツ店で行っているのが先述した『グラブを握れるぐらい柔らかくする作業』なのです。 ボールを捕るために、各指の曲げたいところを叩きガチガチの状態から『握れるように曲がる癖』を付けていくのです。 この作業を行う際に使うのがグラブハンマーなのですが… 重量 形状 バランス 操作性 安全性 腕への負担 すでに世に販売されているものもいくつかありますが、すべてベストな商品にはなかなか巡り合えません。  ...

【開発秘話】商品開発力の秘密を大公開!

【開発秘話】商品開発力の秘密を大公開!

2023.03.09

なぜこれほどたくさんのマニアック商品を 世に送り出せるのか? 野球業界では唯一無二のメーカーになりつつあるフィールドフォース。 他社とは違う商品群で勝負するワケは? 毎月数種の新規商品を販売開始できるワケは? 根強いファンも多いフィールドフォースの野球用品が生まれる秘密を大公開します。   \ブレないコンセプト/ たとえば『一人でも繰り返し打ち続けられる』そんな商品がオートリターン・フロントトスです。 今や世の中に数万台と販売実績のあるこの商品ですが、当初は「トスマシンから自動で穴あきボールが発射される」さらに「ネットに打ち込んだボールがコロコロと転がって自動でマシンにセットされる」そんな野球練習用品があるなんて!と衝撃を受けた野球ユーザーが大多数でした。 まさに≪痒い所に手が届く≫そんな『あったらいいなぁ』を形にした商品の代表です!   新社屋:柏の葉ベース3階が企画開発室 つくばエクスプレスの柏の葉キャンパス駅から徒歩約20分の場所に、フィールドフォースの新しい本社兼室内練習場がそびえたっています。 まるでアメリカの野球場=ボールパークを彷彿とさせるレンガ調のおしゃれなドアから入ると… 1階は自社商品を扱うアンテナショップ、階段を上がり2階は室内練習場です。 そして3階は商品開発専用の企画開発室! 過去に商品化された数々のサンプルや、開発段階で壁にぶつかり商品化が叶わなかったサンプルまで、まるで歴史資料館のような空間です。 フィールドフォースの商品開発における流れは ①アイデア考案 → ②企画開発会議で提案 → ③サンプルアップ → ④確認/使用テスト → ⑤改良案作成 → ⑥改良サンプルアップ → ④~⑥の繰り返し → ⑦仕様確定 → ⑧生産開始 → ⑨販売準備 → ⑩販売開始 この中でも④~⑥が1回や2回のものもあれば、5回6回と繰り返しても納得のいく仕様にならないものもあります。 ここが難しさでもあり商品開発の楽しさでもあります。 イラストを書いて商品をイメージ 企画開発会議で提案します 設計図を起こし工場でサンプル製作 使用テストを行います ...

【開発秘話】パームアップ打撃理論に乗り遅れるな!

【開発秘話】パームアップ打撃理論に乗り遅れるな!

2023.02.27

世の中にはいろいろな野球理論があるからこそ、野球用品メーカーには商品開発を続ける使命がある 「バットは上から下に振れ!」「地面と並行にレベルスウィングで振れ!」「肩のラインと並行にすればアッパーではないからすくい上げるように振れ!」「ボールを打つ瞬間にヘッドを返せ!」「ヘッドを返さずに前に振り抜け!」「引き手でリードするように打て!」「押し手で打て!」などなど・・・ 頭が混乱してしまうほど野球理論、打撃理論、投球理論はさまざまです。 ~~~~ 2021年夏 ~~~~ 学生時代のコーチから連絡があって…海外に変わったバッティング練習があるみたいです! 別々のグリップを握って両手を離したまま打つみたいですよ?! あ、このバッティング練習見たことある気がします! なるほど~・・自分の現役時代の打ち方とは違うけど…こういうバッティングが主流になるかもしれませんね! この2つ目のグリップを外付けの商品として作ったら…需要ありますかね? ≪誰でも自分のバットに取り付けられる≫ それが最大のポイントだよ! すぐにサンプルを作ってみよう!   2021年夏~約1年間の開発期間を経て… 近年日本のプロ野球選手もトレーニングで体を大きくしたり、バッティングフォームを改良したり、メジャーの選手の動きを取り入れたり、SNSやネットからもさまざまな情報を得られる時代になりました。 バッティングひとつをとっても、フィールドフォースの室内練習場ボールパークに来ている選手達や野球スクールの指導者の方々の打撃理論もさまざまです。 その中でいかにその選手にあった練習が出来るか、野球チームや部活の指導者の方々は日々アンテナを張って情報収集しているのではないでしょうか? 野球用品メーカーも同様です さまざまな打撃理論があるからこそ、さまざまな練習ができるような野球用品を世に送り出すことが痒いところに手が届くマニアックな商品開発をするフィールドフォースならではなのです! イラストでイメージすることから始まります まずはどのようにバットに2つ目のグリップを取り付けるか? 実際にティーバッティングやトスバッティングができる商品にするためには、強度や使用していてストレスのない構造にしなくてはいけません。 左から順に・・・ スマートな見た目にこだわった初期サンプル:実際にバットに取り付けて打ってみるとすぐにズレてしまう 上下2点止めにして安定感を求めた2代目サンプル:バットを持つ手に邪魔になってしまう 2つの問題点を払拭した3代目サンプル:バットに取り付けるU字のネジが短く太いグリップだと外れてしまう 一番右が採用された最終サンプル:1000スウィングの強度テストも合格して商品化へ  ...

【開発秘話】あなたのボールの回転はきれいですか?

【開発秘話】あなたのボールの回転はきれいですか?

2023.02.27

ボールを押し込む&回転軸に注目 子ども達はボールがぬけてしまう、スライダー回転してしまう子が多い…特に野手の子は気にせず投げている子が多い… 遊び感覚でもボールの回転が一目でわかる商品をつくろう! 近年、ボールの回転数や軸が可視化できる機械を導入するチームが増えています。 そういった機械はけして安価ではなく、購入できるチームはごく一部です。また学童チームへの導入はないに等しいです。 リリースポイントの安定やボールの回転など、投げ方は幼少期からの「自分の投げ方」が染み付いているケースが多いので、こういった子ども達でも遊び感覚で練習が可能な送球のリリースに着目した商品を提案しました! ボールが上に抜けてしまう子が非常に多い。ボールが指先にしっかりかかって、押し出す感覚を幼少期から身につけるのは重要だね。そのためには実際のボールの感覚に近い商品にする必要があるね! GOOD:ボールを指先で押し込む感覚 BAD:押し込めず、なでているような感覚 野球塾「エースフォー」でコーチ対応をしていると、小学生にはボールがスライダーやカーブ気味に回転してしまう子や、リリースポイントが安定せずにボールが抜けてしまう子が多く見受けられました。 特に低学年の子どもでは、頭でわかっていてもそれも動作に組み込むことが難しい年代でもあります。 そういった悩みを抱えているプレイヤーが手軽に遊び感覚で練習できるようなボールを開発することになりました。   ウレタン素材であえて空気抵抗を受ける すでに販売されているバッティング練習用のウレタンハードボールをうまく活用してスローイング用のボールを作っていく方向で決まりました。 ※ウレタンハードボール=表面にディンプル加工が施された硬めのウレタンバッティング練習ボール ウレタン素材のボールだと、重量が軽いため空気抵抗を受けやすいと考えました。 \ここがポイント/ 中央に穴を開けることで、さらにボールの回転軸や回転数によって空気抵抗を受けやすくなるのではないかと考えました。 ここからは手作業でのサンプル製作です。 まずは両サイドをカット 穴のサイズによって、ボールの軌道に変化があるのではないか?と考えさらに数種類のサンプル製作に着手し、数ミリ単位で調節をしていきます。 普段使っているボールに近い形状という点にこだわりを持って試作品を製作しました。 そして人それぞれ、体の骨格も異なりますし投げ方も変わってきます。 フィールドフォースの社員や室内練習場に来ているたくさんの子ども達と協力し、さまざまな年齢、さまざまな投げ方で試投して最適な形状やサイズ感・硬度を決定していきました。 たくさんサンプルを手作りしました...

【開発秘話】ペットボトルを使った練習でバッティングが良くなる

【開発秘話】ペットボトルを使った練習でバッ...

2023.02.27

でも…ペットボトルを立て直すのが面倒 企画開発課の今泉が現役時代に取り入れていた≪ペットボトルを足元に置いて行う素振り練習≫からバッティング練習用品が誕生しました!  この練習を行う事で、変化球の対応も苦にならなくなりました! \どんな効果があるの?/  たしかに足をゆっくり降ろすことで、“間”って作れるよな!  バッティングで“間”ってすごく大事ですけど、なかなか練習が難しいですよね   昔は、ペットボトルをステップ足(投手側の足)の足元に置いて素振りをしていました! でも、1回1回倒れたペットボトルを立て直すのがめんどくさかった! ペットボトルに足で軽くタッチをしてスウィングすることで、体が前に突っ込まず、体の近くまでボールを呼び込むための”間”を作る事が出来ます   その練習、すごく意味があるよ! おれも実はペットボトル経験者!(笑) スウィングパートナーと合わせて使えたら、すごく面白いかも!   “間”を意識した素振り練習を広めていきたいです!   \実は・・・/ あの井端さんも ステップ足は大切と言っています! U-12日本代表監督 井端弘和さん 現役時代はステップ足(投手側の足)は氷の上を滑らすようなイメージで打っていたという井端弘和さん! 軸足でしっかりタメて、ステップ足を氷の上で打っているように滑らすイメージで出すことで、前に突っ込んでしまうことなく、ストレートや変化球それぞれに対して ″間″ を作っていたと言います!   素振り練習といえばスウィングパートナー すでに7万台以上販売しているスウィングパートナーは、ただただバットを振るだけの素振りではなく【ボールに見立てたダミーボールを打つ、意味のある素振り】をする大人気商品です♪...

【開発秘話】光があればもっとバッティング練習ができる

【開発秘話】光があればもっとバッティング練...

2023.02.27

開発期間約2年・・・ 夜間練習を絶対に諦めなかった 夜の公園でもバッティング練習ができる! あちらこちらからこんな声が聞こえてきました。 『日が暮れてボールが見えないから 練習ができない…』   「もっと練習したい子ども達のために≪光≫を使おう!」   フィールドフォースの吉村社長は商品開発会議でメンバーに語りました。   シャトルを打つバッティング練習を野球界の常識にした『スピードシャトル』を光らせよう! ※スピードシャトル=フィールドフォースの主力商品であるバッティング用のシャトル(羽打ち練習用)   光るシャトルってすごい! 完成した光るシャトルをフィールドフォースがパートナーシップ契約を結ぶ 侍ジャパンU-12代表監督である 井端 弘和さんにも使ってもらったところ、「これまでのシャトルよりも重いからかな、思ったよりもビュッと来ますね」「打感もあって良い!」「明るい中でやる練習よりも、集中できますね!」というコメントもいただきました。 井端弘和さんにも実際に打っていただきました また、学校から帰ってから公園に集合し夕方~夜に自主練習をしている小学6年生たちからも「これがあれば今までより長い時間バッティング練習が出来る」「夜は素振りしかできなかったけどピッチャーのボールを打つみたいに練習できる」と喜びの声も届きました。 さらに遠く離れた高校の寮に入り野球部で頑張るお子様にご購入いただくこともありました。 そんな ≪光るシャトル≫ ができるまでの開発秘話~裏側~を隠すことなく公開します 塾や習い事など、学校から帰宅しても日々大忙しの学童球児たち。。。 「もっと練習したい」そんな想いを抱えていても、平日の日中はなかなか野球の練習時間を確保できません。 だからといって、習い事が終わり…宿題を終わらせて…日が暮れてからではボールが見えず練習ができない・・・...

【開発秘話】ひとりでも『バチーン』とピッチング練習

【開発秘話】ひとりでも『バチーン』とピッチ...

2023.02.27

「気分が上がる投球練習用品を作りたい」という想い フィールドフォースが運営する室内練習場ボールパークは、全国に5拠点(2023年3月現在)あります。 その中の一つボールパーク旭川に勤務し、日々子ども達へ野球の指導をしている柴田が『気分が上がって、調子も上がる商品を作りたい!』と"音"に着目してピッチング練習用品を開発しました!   僕自身、ピッチャーだったので子どものころから壁にチョークでストライクゾーンを書いて『狙って投げる』という練習をやっていました。 でも…一人で壁などに投げていてもつまらないし、退屈でした…(泣)  私も子どもの頃に住んでいたマンションに、ボールを投げてもOKなコンクリートの壁があったので、チョークでストラックアウトみたいに番号を書いて永遠と投げて遊んでましたよ♪   特に子ども達はいつも同じ練習だと飽きて集中力もなくなっちゃうし… 試しにどんな商品が良いか手作りでイメージを形にしてみたら?   やっぱりそうですよね! 一人でもキャッチャーと練習しているようなワクワクする気持ちで投げ込める商品を目指します! 的で『バチーンッ』という音を鳴らしたい この白い手作りサンプルはテントの屋根に使う素材を重ねています。 実際にボールを投げてみたんですけど、ちゃんと的に当たると結構良い音が鳴ります!   OK!イメージはわかった! 工場にある素材で"音"を鳴らせる方法を考えよう!   少し難しいぐらいが面白い! テント生地を重ねた手作りサンプルは非常に良い音が鳴りましたが、この硬い生地を数枚重ねて縫製する方法では強度が維持できないという問題点が発覚しました。 全力で投げたボールが当たって「ビリッ」と破れてしまってはいけないので、縫製に適した素材でどう音を鳴らすか?という点を何度も何度も議論しました。 1.商品の構造はイメージが固まってきました     2.次に音の鳴る範囲はどうするか?検討です   全体の大きさはホームベースに合わせてよりストライクゾーンをイメージできるのが良いのではないか? ストラックアウトのようにマスがあった方が良いのではないか?...

【開発秘話】バズり商品のヒントは『釣り竿』?

【開発秘話】バズり商品のヒントは『釣り竿』?

2023.02.27

釣りが趣味の現役投手社員が考えた≪投げる練習≫の商品がまさかの大ヒット! 世の中には投げる練習やピッチング練習用の商品はたくさんあるけど、どれもイマイチ効果がわからない…タオルを使うシャドーピッチングよりももっと投げる感覚に近い練習ができたらいいのに。。 『腕のしなり』が自然と意識できるシャドーピッチング商品を開発したい… 釣りが趣味のサウスポー投手社員:梅田は商品のアイデアを企画開発会議で提案しました!!  僕、釣りが大好きなので、ずっと思っていたことがあって…釣り竿を投げる動きとピッチングって似ていませんか?   発想力すごいな(笑) でも確かに似ているかも!  釣りとピッチングのいいところを混ぜて…釣り竿のようなしなりを活かせるピッチングギアを作りたいです!   よし! そのアイデアを形にしていこう! 釣り竿→ピッチングの開発スタート 子ども達に日々コーチングをしているけれど、ピッチングやボールを投げる動きの中でどうしても言葉だけでは伝えることが難しい腕がしなる感覚… 「そうだ!釣り竿!」 釣りで竿を投げる時のしなりは…先端の仕掛けの重りで意識をしていなくても自然と「しなり」ができ、そのしなりを利用して遠くまで投げることができると気付き、その原理を利用したサンプル製作を開始しました。 手作りの初期サンプル まず握る部分・しなる部分・先端の重りになる部分のイメージを再現するために、フィールドフォースの『しなる』バッティング練習用品インサイドアウトバットの構造を利用し、手作業で切ったり…繋げたり…初期サンプルを製作しました! けしてお世辞にもカッコいいとは言えない梅田作:初期サンプルの完成です(笑) キーワードとなるしなりを生み出す秘密は軸棒に使っているグラスファイバーという繊維を束ねた軽くて強い素材です。 商品のイメージができたらここからは自社の商品生産工場と連携して、3Dプリンターでデザインサンプルを作ります! 3Dプリンターサンプルではリングも形にしました 野球は小学生の軟式J号球(約129g)、中学生以上の軟式M号球(約138g)、そして硬式球(約145g)と使用するボールが3種類もある競技です。 どのボールを使う選手にも効果的な商品にするために・・・重さを変えられる方法を模索しました。先端部分の形状を先にいくほどに広がる円錐形にすることで、投げる動きをしてもリングが抜けてはずれないようにし、さらにはリングを自由に取り外し・取り付けできて重さをカスタムできるようにこだわりました! 重さをカスタムできるように 3Dプリンターサンプルから「よし!この形でいこう!」と決まった後も、先端のポリウレタン素材が硬すぎたり、軸棒のグラスファイバーがしなりすぎたり、リングがうまくはまらなかったり… 試行錯誤を繰り返しました \やっと理想の形に/ 本体はブラック!リングはシルバー!カッコいいデザインに ボールを投げられない環境でも、家の中でも、試合中のベンチ横でも、場所を選ばず効果的にシャドーピッチングができて、投げ方の確認やフォーム改善にも超効果的と社内でも大好評!...

【開発秘話】バッティングにおける軸足の重要性は?

【開発秘話】バッティングにおける軸足の重要性は?

2023.02.19

きっかけは井端弘和さん 元プロ野球選手であり、U-12日本代表監督である井端弘和さんとの会話がきっかけで商品開発がスタートしました。 \それは/ バッティングの時に軸足が回ってこない子が本当に多いと思いますよ… バッティングにおける軸足とは… 右打者なら右足、左打者なら左足 スウィングする際にタメをつくり ボールへ力を伝えるのに重要です U-12日本代表監督をしながら小中学生向けの野球スクール≪井端塾≫を行っている中で、この画像のように回転が不十分なことに加えて、軸足のかかとが上がらずに振り切ってしまう子ども達が非常に多いとのことでした。 打球が遠くに飛ばない… 弱いボテボテのゴロが多い… ポーンと上がる内野フライが多い… そんな子たちの多くが軸足に課題があると言います。 その課題を解決する練習用品をつくろう まずは子ども達に軸足が回る感覚、そしてかかとが上がる感覚を知ってもらう必要があります。 今のスウィングとどう違うのか?どのぐらい変化するのか?映像や言葉ではなく、体で感じることが力強いスウィングを覚える近道です。   \こうなるには?/ 開発初期の段階から井端さんと何度もセッションを重ね、目指す商品の形をイメージしていきました。 回転するために⇒ベアリング構造 かかとを上げるために⇒バネ構造 早速初期サンプルをつくり検証開始です。 まずは足を乗せ… スウィングの動きをしてみると… 『軽い力で回りすぎてしまう』『バネが強すぎて最初からかかとが上がりきってしまう』『このバンドでは靴が固定されずズレる』などなど…さまざまな改良点が見つかりました。 商品開発室にあるさまざまなサンプルやパーツを駆使して解決方法を探します。...

【開発秘話】練習によって使い分けられる軟式ボール

【開発秘話】練習によって使い分けられる軟式ボール

2023.02.05

豊富な種類の軟式ボールをつくるワケ  ボールひとつでも工夫次第で、問題や課題を克服するきっかけを作ることができます。 そしてそのきっかけを作ることが我々に与えられたミッションです。 「軟式野球のボール=ただの白いゴムボールでしょ?」 そんな風に思っている方が多いはずです。 違います。 ボールも練習用品のひとつです。 なので…アイデア次第では練習ギアになるのです! 例えば… 野球を始めたばかりだから硬いボールを怖がってしまう ボールをしっかり見ずに勘捕りをしてしまう フライの落下点がわからず、なかなか捕れるようにならない 夕方から夜も練習したいのにボールが見えないからできない 雪国だから冬はボールが見えにくくて集中できない そんな課題を克服するための野球用品があれば練習の幅は広がります。 このような課題を克服するための野球用品  =練習用のボールというわけです!   自社生産だからいろいろできる そもそもゴム製の軟式ボールはどうやって作るの? 軟式ボールは内側と外側の2重構造です(後程画像でお見せします!)   簡単に生産の流れをご紹介! 1.ラバーやゴムなどの材料を混ぜて専用の機械で練ります 2.別の機械で練った材料を均等に伸ばしていきます  ※均等な厚みにすることがとても重要です 3.ボール1球ずつのサイズにカットします...

【開発秘話】コーチ、選手、地球にやさしいノックバットって?

【開発秘話】コーチ、選手、地球にやさしいノ...

2023.02.05

なぜ、あえて短くて軽いノックバットを開発したのか 野球経験のないお父さんコーチや、お手伝いの父兄の方々が野球少年少女達のために一生懸命グラウンドでノックを打っている姿を目の当たりにして… コーチたちのためにも!子ども達のためにも! 『学童野球応援隊のフィールドフォースがもっともっと扱いやすいノックバットを作らないとダメだ!』と心に決めました! そうだな!それこそ、子ども達のためになる商品開発だよ!  みんなにやさしいノックバットを開発します! 実はノックバットの悩みは多かった… コーチたちにとって扱いやすいノックバットとは?市場調査を進めていくと、思っていたよりも現場の悩みはとても多いことが判明しました。 コーチの悩み 長いノックバットではうまく当たらずに良い打球を打ってあげられない 長いノックバットでは狭いグラウンドや校庭で練習する時に力加減が難しい 学童野球でノックを打つために自ら短い子ども用のバットを購入している 選手の悩み 実はコーチが自分のバットをノックに使う事が嫌だった 外野までボールが来ないので何度も『もういっちょ!』と言わなくてはいけない 絶対捕れないような頭をはるかに超えていく打球が多いよ… バット工場の悩み 高品質にこだわってバットを提供するとどうしても使えない木材が増えてしまう 早速現場のコーチや保護者、選手達からの悩みや問題点を解決できるようなノックバットをイメージし、バット工場へ開発の相談を開始しました。 野球経験が少なくても扱いやすい長さとは? その長さに対してボールに負けない重さとは? 太さや形状は? そのイメージに適した木材の種類は? 数種類のサンプルを作成 初期のサンプルはバット工場にある廃材を使用し、長さ・重さを確認するために2cm違いや20g/30g違いで数種類作成し検討しました。  ...

【開発秘話】筋トレ好きがストレッチもしたいと考えた!

【開発秘話】筋トレ好きがストレッチもしたい...

2023.02.05

1本で無限の使い道!いつでもどこでもストレッチ&トレーニング! トレーニング好きの野球塾コーチ社員:鈴木が趣味を活かした一石二鳥の万能商品を開発しました! 野球に必要なストレッチが手軽にできる方法…何かないかなぁ… ~筋トレをしながら考え中~ 練習や試合前後のストレッチも重要だし、せっかくなら…一つの道具でトレーニングもできたらいいなぁ! おー!たしかに一つの道具で何種類もできるのは他にはないかもね! おもりをつけることもできるし、いろいろ工夫してみよう!   自身の学生野球時代も振り返り、開発が始まりました 企画開発課メンバーとの会話から商品化に向けて考えていた時、大学野球部時代に長い棒を使ってストレッチをしていた事を思い出しました。 そのストレッチがすごく効果的だったので、そこからストレッチだけではなく、トレーニング(インナーマッスル)もできる商品を開発したいとひらめきました! 今回もまずはイラストを作成 商品の形状は 棒タイプ にする方向でイメージは固まりつつあるものの… ストレッチに必要な要素とトレーニングに必要な要素をうまく掛け合わせることは簡単ではありません。 一番重要な全体の長さや太さをどうするか。 より負荷を与える場合、重りは何グラムにするか。 トレーニングに必要なゴムバンドの長さ・強度はどれくらいが最適か。 長さがあまりにも長すぎると年齢が高い選手にしか使えなくなってしまう。。。 高校・大学・社会人選手が使用するには問題がなくても、小・中学生に怪我のリスクがあるような商品にはできない。 どの長さが最適で、かつ怪我のリスクが少ない重さは何グラムか、、、 トレーニング時に負荷がかかり過ぎないゴムバンドの強度はどれぐらいか、、、 様々な年代の選手に試してもらいたくさんの意見や感想を集めました。    ...

【開発秘話】野球動作に足の踏み込みは必要か?

【開発秘話】野球動作に足の踏み込みは必要か?

2023.02.05

この練習ってどんな意味が? 野球のバッティング練習でピッチャー側のかかと下にボールを置き、『かかとを浮かせた状態で打つ』という練習方法を何度か見かけました。 特に大学生や一般の選手が取り入れている練習ではないかと思います。 「この練習ってどんな効果があるんだろう?」そんな疑問から商品開発へと繋がったストーリーを大公開します! かかとの下にボールがあることでピッチャー側の足が回らずに壁を作ることができます。 ボールを呼び込み体の中の力が入るポイントでミートする練習ができるのです。 フィールドフォースの人気商品には傾斜がつくれる商品があります。   この鉄製のスウィングスタンドをうまく応用できないか? せっかくならプラス@の機能をつけられないか? 足元に注目した商品の開発に着手してみることにしました!   踏み込み?踏ん張り?バネをつける? この練習はボールを使っている選手が多いけど、スパイクでボールを踏むわけにもいかないし… 子ども達にも導入したいけど体の使い方がまだマスターできていない子たちはグリッと捻挫してしまうもしれないし… この練習のためだけにかかとの下に置く商品を開発しても「ボールがあればいいじゃん」ってなってしまうし… かかとを上げて固定するだけじゃなくて、野球には『踏み込む』という動きも必要なんじゃないか!! \踏み込む?!/ ※文具を足で踏んでいますが商品開発のためご了承ください そんな時、目についたのが文具の≪穴あけパンチ≫です。 程よく傾斜がかかっているのでつま先やかかとを上げることができる! そして、なによりバネの力で『踏み込む』という動作・意識づけができる! 正式にサンプル製作をしてみよう まずは簡単なイラスト作成から始めましたが、商品開発会議ではたくさんのアイデアがでて、すぐにバージョンアップした設計図になりました! バネで踏み込む練習だけではなく、先述したバッティング練習のようにかかとやつま先を上げた状態で行う練習のために… \傾斜を固定する方法/...

【開発秘話】ピッチング練習を色分けでわかりやすく!

【開発秘話】ピッチング練習を色分けでわかり...

2023.02.05

色を使ってわかりやすくコントロールの精度アップ! 現役社会人野球選手 兼 小中学生のコーチ 兼 企画開発課社員:今泉が、とある学校の野球部へ行った時にこの商品のアイデアを目撃! 前に行ったある高校の野球部で指導者の方がこれを使って練習していました!ピッチング練習の時にキャッチャーの前に置いてコースを色で判断して投げ分けをするそうです!商品化してみてはどうでしょうか? なるほど!色分けがポイントだね。具体的にはどうやって使うんだ? 高校訪問をしたことから商品開発が始まりました 高校野球の練習中に謎のカラフルなボードを発見… 最初は何かわかりませんでしたが、指導者の方から「10球ミドリ狙って!」という声が… すると、ピッチャーの選手はひたすら両サイドの緑色のコースを狙ったピッチング練習をしていました。 ピッチャーの選手たちは自分の投げたボールが緑色のコースを通ったか、外れてしまったかがわかるので一喜一憂しながら練習をしていました!   \課題は立体感/ ピッチャー側からより見やすくするためには、立体感を出せたらよいのではないか…そんな頭の中のイメージをまずは書き起こします。 当初横幅38.1㎝だった学童野球のホームベースよりもボール1個分から2個分の幅で、イラストのように板にカラープレートをはめ込む方法を検討しました。 今はルールが改定され学童野球のホームベースも一般同様横幅43.2㎝になっています。 しかし、材料の価格やボールが当たっても割れる事のない安全性など・・・ 色々な点を検討し、初期サンプルは板にアーチ状の柔らかさがあるバンドを取り付けてみることに! 初期サンプルが完成 実際にフィールドフォースの室内練習場ボールパークでピッチャーとキャッチャーを付けて使用してみると、あまりにも高さがありキャッチャーの捕球にも支障が出てきてしまう… 板の土台にアーチ状のバンドをつける方法はうまくいかず・・・ ↑ピッチャーからはよく見えるが、高さがありすぎてキャッチャーの捕球に支障が出てしまった 次に、板の土台自体に角度つける方法を検討しました! どのくらいの角度が、見やすく、投球や捕球の邪魔をしないか。。。...

【開発秘話】ボールを投げずにティーバッテイングできる!

【開発秘話】ボールを投げずにティーバッテイ...

2023.02.05

誰でも簡単にボールを供給可能! 現役の審判員でもある井口 野球用品メーカー:フィールドフォースには現役の社会人選手だけでなく、なんと審判をしている社員もいるのです! 全国各地にアーム式ピッチングマシンの納品を行っている井口(いのくち)は、高校野球の現役審判員という顔も持っています。 その井口が自身の苦手な経験から大ヒット商品を生み出した秘話を大公開します。 フィールドフォースが運営する野球塾≪エースフォー≫のコーチに入っていた時、バッティング練習のメニューで子ども達のストライクゾーンになかなか良いボールが投げられなくて悩んでいました… ボールを投げることが少し苦手… コントロール良くボールを投げることが苦手だから、好きなコースに差し出すだけでいい「コーチ棒」を使った練習のときは、緊張せずにコーチングに臨めたなあ。。。 学童野球チームに大人気のコーチ棒  ん・・・?(ひらめいた!) この要領で実際のボールが打てれば、かなり良い練習になるのでは・・・? 苦手意識から商品開発スタート 苦手なことがあるということはけしてマイナスなことばかりではありません。 なんとその苦手意識を克服できる練習用品を開発してしまうというサクセスストーリーが生まれたのです。 ・子ども達のためにコースや高さごとに投げてあげたい ・安定してストライクゾーンにボールを投げることが苦手   \どうすれば?/ 大人気のコーチ棒からインスピレーションを受けて、この方法でさらに実際のボールを打てたら最高なのでは?と考え、早速新しい商品の開発が始まります。   自社のノウハウを最大限活用 まずは商品開発会議へイラストを提出するところから始まります。 初期のイラスト しなるバットとしてバッティング練習に定着しつつあるインサイドアウトバットの先端にボールを取り付けられないか? 置くのではなく上から吊るすティーバッティングとして硬式ユーザーにも人気のスウィングパートナー・バックスピンの構造を活用できないか? などなど・・・数々のマニアックな練習用品を生産しているフィールドフォースのノウハウを最大限生かして検討しました!...

【開発秘話】体の開きを防止する野球ギア

【開発秘話】体の開きを防止する野球ギア

2023.02.05

「開くな!」と言葉で伝えても… 小学生に限らず野球選手にとって『体が開かないこと』は重要なポイントです。 特にボールを投げる時にグラブ側の肩~腕や、骨盤~膝等が開いてしまうと、投げる肩肘への負担が大きく、投球障害と言われる怪我にも繋がりかねません。 速い球を投げる コントロール良く投げる 怪我をせず長く野球を続ける 全てにおいて必要なポイントが『体の開きを防止する』ことです。 子ども達の練習をサポートしていると、体の開きが早い子が多いと感じます。 特に「速い球を投げたい」と力が入れば入るほど開いてしまう気がします… 『体が開いてるから気を付けて!』と、言葉で伝えても子ども達もわかるようでわからない。頭でわかっていてもうまくできない。そんなやりとりを日々繰り返していました。 言葉で伝えるよりも簡単にわかりやすく!子ども達自身が体で覚えられるような商品があればいい! そもそも体が開いていると自覚できてる? 野球の指導をしている方ならおそらく100万回は口に出したことがあるのではないでしょうか? 「投げる時に開いちゃだめだよ」 「あー今開くの早かったね」 「開かないで我慢しなさい」 でも考えてみたら子ども達自身は… 開いてるつもりはないのになぁ と思っているはずです。 (だってダメなことはわかっているから)   自分自身の良くないところが自覚できていない中で、一生懸命100万回の言葉で指導しても伝わらないですね… それなら 百聞は一見に如かず ならぬ 百聞は一商品に如かず...

【開発秘話】一番重要な技術 “目線のブレ” をなくす

【開発秘話】一番重要な技術 “目線のブレ”...

2023.02.05

基礎中の基礎 “目線”をブラさない 事 野球動作の基礎中の基礎 “目線”をブラさない 事。 安定したプレーをするために目線のブレをなくすには、身体の動きも大切ですが、何より意識の問題もあります。 そのためにも目線のブレを『可視化』=『子どもたち自身がわかる』アイテムを開発しました。 \商品化のキーマンは中学生M君/  M君!スウィングはいいんだけどな~ ボールを打つとなるとどうしてもミート率が落ちるな… 自分ではうまく捉えているつもりなんですけどね…  目線がブレているからかな… もっとスムーズに体重移動できるといいな! 今泉コーチにずっと言われて意識してるんですけど…なかなか出来てないみたいです。  そしたらこれだ! マーカーコーンを頭の上に置いて打ってみよう! 中学生選手のコーチングが開発のきっかけに 目線がブレる原因は「頭が過剰に動く事」 それなら!頭の上に何かを乗せれば自然と落とさないようにするため、頭の動きや目線のブレも少なくなる! そう思い…ウォーミングアップなどに使うマーカーコーンをM君の頭の上に乗せて練習させてみました! 実際に頭や目線のブレが少なくなり、ミート率もアップ!! しかしながら、マーカーコーンでは簡単にすべり落ちたり、毎回毎回落ちたものを拾って乗せる手間が非常に面倒でストレスになりました。さらに自分で乗せ直した時に、頭の頂点に来たか分からないので効果も半減してしまうと感じました。 \M君との練習を再現/ この練習がブレを軽減させ効果抜群! これすぐ落ちちゃいますッ! 難しいッッ! それだけ頭も目線もブレてるってことだよ! ~ 練習を続けると ~ あ、今落ちなかった!...

【開発秘話】軸の回転に体重移動を追加した

【開発秘話】軸の回転に体重移動を追加した

2023.02.05

売れている商品に感じた違和感… フィールドフォースのバッティング練習用品として販売されていたスウィングチェアー(現在は廃番となっています) 一輪車のような座面が地面から垂直に立つ軸に取り付けられていて、その場で回転をすることができる商品です。 ※現在は廃番  たしかに腰が回らない子達にはとてもいいんだけど… 野球の動きって、その場で回転するだけでいいんですかね?  100%完璧な商品なんてないと思ってる。 どうしたらもっと良くなるか考えて商品を進化させよう! \例えばピッチング/ 投げたい方向への体重移動、j体に対しての横の動きがとても重要です。 しかしそれがなかなかできない子が多く、言葉で伝えることも難しいポイントです。   \例えばバッティング/ ピッチングだけではなく、バッティングも同様で、その場でくるくる回っていても絶対に打球は飛びません!   良いところは残しつつ改良を! 単純に「土台をレール状にしてあのスウィングチェアーを横にスライドさせればいい」と考えて提案をしてみましたが、案の定課題は盛り沢山です。 ・座面の形はこの一輪車のようなものがベストなのか? 世の中にも浸透しているこの形状ですが、様々な素材を組み合わせており座面部分のみでも生産価格はけして安くはありません。 そしてこのひょうたんの形状はバッティングのインパクト・ピッチングのリリース時により力を伝えるために必要な「足を締める」という動作を妨げていないのか? ・スライドさせる幅や高さはどれぐらいがいいのか? 大人が想定している幅では子ども達にとっては動き過ぎてしまうのではないか? ・重心を下げるということにも重きを置くのであれば低めの設定の方が良いのではないか? ・耐荷重はどれぐらいを想定した強度にするのか? 体重の上限を決めた資材調達が必要になります。もちろん強度アップをさせるとその分資材の価格は高騰し、必然的に販売価格も高価なものになってしまうのです。 主にこの練習をする選手は何歳から何歳までの選手だろうか?そんなことを考えて使う資材を選定しなくてはいけません。    ...

【開発秘話】職人作 シン・トレーニンググラブ

【開発秘話】職人作 シン・トレーニンググラブ

2023.02.05

グラブ工房長が設計から手掛けたこだわりのトレグラ 平裏縫製時(グラブの内側の手を入れる部分)には脱力した自然な手入れ感を追求しており、この形をベースにトレーニンググラブが出来るのではないかと考え開発を決めました。 脱力して自然な捕球が出来るトレーニンググラブ キャッチングマスター(すでに販売しているトレーニンググラブ)の後継品をそろそろ考えていかないとなぁ~ 平裏と縫製したグラブ内部パーツ これを改良すればトレーニンググラブになるかも? ファーストサンプルが完成 これはなんですかッ?  新しいトレーニンググラブのサンプル、試してみて!  しかも材料はグラブの生産には使えない部分の革を使用してるんだ! 使えない部分の革は捨てる事が多いって聞いてたので、捨てる革が減るのも良いですね!傷とかも入っていて、なんかカッコいいっす!   グラブに使う革の『端材』って? 多くの野球のグラブは牛の革でできています。 1頭分の牛を半分にした半裁と呼ばれる革から約4個のグラブ作ることが可能です。 牛の半裁と自動裁断機 しかし牛も生き物なので、生きている間の擦り傷や虫刺されの痕、伸びた部分など・・・傷やシワがある部分もあります。 その部分は見た目の問題でグラブ製作では使用されず、廃棄されてしまうことがほとんどです。 傷やシワの一例 この廃棄されてしまう部分を『端材』と呼んでいます。 そしてグラブ工房長の篠原はSDGsの考えが普及していることもあり、グラブに使えないからといって廃棄するのではなく、この端材と呼ばれる部分を使ってトレーニンググラブを開発することを決めたのです。 傷がある部分も使用します ファーストサンプルからの改良  少し痛いですね! 軟式でも硬式でもボールを捕るときにはしっかりと捕球面を向けたいので、もう少し硬さと安心感が欲しいです!  平ら過ぎて手がピンと開いてしまうので、もう少し丸みがあると良いというか… はめた時に自然と脱力した手の形になると良いです! さすが!内野手の意見だね!ありがとう!早速改良するよ!...

【開発秘話】世の中にバント練習専用用具がない?

【開発秘話】世の中にバント練習専用用具がない?

2023.02.05

ないなら…自分たちで作っちゃおう! 日本野球(=世界ではスモールベースボールなんて呼ばれることも)において、バントは昔から重要視されている戦術なのにも関わらず「そういえば、バント練習専用の商品や練習用具がない…」そんなことに気付きました! 気軽にそして子ども達でも安全に練習ができる商品をつくりたい!! そんな想いで企画開発課:小宅がバント練習に注目した商品の開発に取り掛かりました♪  そういえば、バント練習のための練習用具…世の中にないよね? 確かにバントは重要なのになかなかないですね…。  ボールの当たる位置も大切だから、  ボールがバットのどこに当たったか目で見てわかる… そんな商品をつくってみれば子どもでもわかりやすいと思う!   ~そして企画開発会議で提案~  バントは下半身の動きも大事ですが、バットのどこに当てるかという点も重要だと思います! そこで…バットにボールがくっつくような商品をつくりたいです! いいね!バントだけでなく、スウィングして打った時にもどこに当たったかわかるようにすれば、もっと幅広い野球選手たちが喜ぶ商品になると思う!  それはおもしろいっすね!!  バッティング練習でも使用出来たら、小さい子ども達でも楽しみながらできますね♪   ~バント練習商品の開発が始まりました~ バントで重要なのは、やはりボールを捉えるポイント… バットのどこに当たったかがわかること… オスとメスでくっつく原理の面ファスナーを使ってバット側⇔ボール側に工夫をすれば思い描く商品になるかもしれないと考えました。   \まずは手作りで実験/   ボールに面ファスナーを貼り付けてみました! そしてバットとボールに買ってきた面ファスナーを貼り付けてさまざまなボールを使ってテストを繰り返しました。 フィールドフォースの運営する室内練習場ボールパークで、野球経験者の社員達が投手役と打者役になりバントやバッティングなどさまざまなパターンのテストを行いました。 硬いボールや柔らかいボール、さらに反発力のあるボール、そしてフワフワのボール…様々なボールを使いました。...