超一流選手として活躍し続けた井端弘和監督は、どのようにボールを捉え、どのように飛ばしていたのか…力の入れ方からバックスピンのかけ方まで、実際に打ちながら詳しく解説していただきました。
2024年5月23日更新
目次 |
力の入れ方 |
ボールの捉え方 |
井端監督流の"究極論" |
吊るしティーでバックスピン |
ゴロを打つ練習も必要 |
まとめ |
力の入れ方
「遠くへ飛ばしたい」「打球速度の速いボールを打ちたい」と思って、構えの段階からガチガチに力が入っていませんか?
特に、テイクバックから上半身や腕に力が入り、力任せにボールをすくい上げている選手は要注意です(↓)
少しでもタイミングがズレればジャストミートできなくなりますし、ボールにバックスピンをかけられなければ打球は伸びずに失速してしまいます。
テイクバックからミートまでの段階では、程よく力を抜いた状態が理想です。
力を抜いた状態からヘッドを効かせて『打つ瞬間に強く力が入るメリハリ』が大切です。
ボールの捉え方
次にボールの捉え方について、井端監督自身がどのように意識して打っていたか教えていただきました。
バットはボールの中心からやや下に入れる軌道でスイングし、さらにそこからボールを押し込むイメージです。
そしてもう一つのポイントが、ミートしたところで終わるのではなく、その先までスイングは続くということです。
ヒットやホームランを打つためには、ボールを捉えた先まで押し込むことが大切です。
ミートした先まで押し込むイメージ
井端監督流の"究極論"
『ここからホームランが打てる』それが究極論です。
余分な動作なくボールを捉えるところから打つことができれば、どんなボールにも変化球にも対応できます。
しかし、それはあくまで究極論で実際にはこれだけでは打てません。
相手ピッチャーが投げるボールに対して、いかにこの究極論の状態を作れるか…
タイミング・間・スイング軌道を合わせられるか…
そのために自分自身のスイングを確立させる練習をするのです。
吊るしティーでバックスピン
今回井端監督に解説していただいた『ボールの捉え方』を練習するには、上からボールを吊るすタイプのティースタンドがオススメです。
通常のティースタンドのように、ボールを置くタイプでは "押し込んでバックスピンをかける" 練習には適していません。
ゴロを打つ練習も必要
打球の飛ばし方やバックスピンのかけ方について詳しく解説してきましたが、野球の戦術には『あえてゴロを打つ場面』もありますね。
1番わかりやすい戦術が "エンドラン" です。
ランナーが走り、進塁させるためにバッターはゴロを狙います。
そのためにはやはり置きティーで、ボールの上を捉えるバッティング練習も必要不可欠です。
\ティー台を反転可能/
井端監督の
超絶テク大公開
エンドランなどゴロを転がす際に、井端監督は前足の膝を引くように打つと言います。
身体が後ろに残ることでボールを押し込めず、バックスピンもかからないのでゴロが打てるとのこと…
コンマ数秒の間に打ち方まで変えて対応するとは、まさに『すご技!』ですね。
実際にボールはゴロになっています
まとめ
今回のブログ記事では、特に『どのようにボールを捉えるか』という部分に着目してご紹介しました。
特に硬式野球界では、低反発バットや木製バットでいかに打球を飛ばすか?ということに焦点が当たっている今、吊るすタイプのバックスピンティーを使ったバッティング練習が効果的かもしれません!
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今回ご紹介したオススメのバックスピンティーには、【ボールの取り付け角度を変えられる角度調整関節】もあります。
特に、低めを打つ練習に最適です。
高さごと/コースごとに細かく調整して理想的なミート技術を身に付けましょう!
井端監督、詳しい実演解説ありがとうございました!