今週末の練習試合、いよいよ「審判係」の出番が回ってきた。
どんな格好で臨めばいいかはイメージがついたけど・・・
(【はじめての審判1】野球の審判をやることになったお父さん・お母さんへ【スタイル編】 – フィールドフォースをご参照ください)
「審判講習会に参加してないのに、審判のやり方が分かるわけない!」
「どうせやるなら、子どもにしっかりとした判定をしてあげたい!」
この記事を読んでいただければ大丈夫!
必要最低限の塁審の「ジェスチャー(審判の判定動作)」を確認しつつ、“よりカッコよく見せるコツ”も写真付きで分かりやすく解説いたします。
“カッコよさ”は“判定の説得力”につながり、説得力が上がれば、判定をめぐる抗議などのトラブルを未然に回避できる可能性も高まります。
少し意識をするだけで如実に変化が現れますので、ぜひとも頭に入れて試合に臨んでみてください!
※各地域の連盟によってルールが決まっている場合があります。本記事については一般的な内容を記載しておりますので、あくまでご参考までにお読みいただけますと幸いです。
2025年10月12日更新
目次 |
基本的な立ち姿(スタンディングセット、ハンズ・オン・ニーセット) |
「アウト」「セーフ」のジェスチャー・発声 |
「フェア」「ファウル」のジェスチャー・発声 |
まとめ |
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基本的な立ち姿
(スタンディングセット、ハンズ・オン・ニーセット)
アウト、セーフなどの判定をするとき、自分の顔の位置や目線がブレてしまうと正確なジャッジができません。
「カメラの三脚」をイメージして両足を肩幅より少し開き、両手を膝に乗せて視界を固定します(ハンズオンニーセットポジション)。
(ジェスチャーに移行しやすいように、膝に体重をかけ過ぎない(がっちり固まり過ぎない)ことがコツ)
ピッチャーゴロなど、判定までの時間が短いプレーではハンズオンニーセットポジションが間に合わないこともあります。
無理にハンズオンニーセットポジションに入ろうとしてプレーを待ち構えられないようでは、本末転倒です。
その場合、両足を肩幅ほどに広げ、背筋を伸ばして視点がブレないように“立ち”の姿勢で判定に備えましょう。(スタンディングセットポジション)
(目線をブレさせないことが大事)
「アウト」「セーフ」のジェスチャー・発声
塁審でもっとも判定機会が多く、かつ試合の流れを大きく左右するジェスチャーが、「アウト」と「セーフ」です。
「アウト」のジェスチャーは、
○右腕を自身の右斜め前方に振り上げ、
↓
○拳(こぶし)をつくってドアをノックするように叩きます
(自分が思っているよりも1.5倍は高く右手を掲げましょう)
(親指を立てるイメージがありますが、「握りこぶし」が正しい形です)
発声は「ヒズアウト!(he is out)」。
「ヒ」と「ズ」の間に小さい「ッ」を入れて、「ト」を発声せずに「ヒッズアウ!」と発声すると一気に本格派に。
小さい声で見ている人に伝わらない方が後々恥ずかしいことになりますので、リミッターを外して大きな声で叫びましょう!
☆判定のコツ☆
「アウトだ!」と心に決めたらすぐにジェスチャーをするのではなく、“捕球確認”を行ってから判定すると説得力が高まります。
野手のグラブからボールがこぼれていないか、一瞥(チラ見)してから判定を下すことでより正確な判定を下せます。
(この1秒に満たない間が説得力を生みます)
次に「セーフ」のジェスチャーは、
○両腕を伸ばし、
↓
○胸の前まで上げ、
↓
○そのまま地面と水平に広げます
(流すのではなく、ひとつひとつの動作を力強く、はっきりと)
発声はそのまま「セーフ!(safe)」。
タイミングの際どい「セーフ」判定は、野球の審判の見せ場の一つです。自信をもって、はっきり大きな声で叫んでください!
☆ジェスチャーのコツ☆
両腕が地面と水平よりも下がってしまうとカッコ悪いですし、逆に上がり過ぎると「ファウル(タイム)」のジェスチャーと似た格好になり、紛らわしくなるので注意が必要です。
小指の先まで伸ばしきるイメージで広げるとさらにカッコよくなります!
(まっすぐ伸ばしているつもりでも意外とズレていたりするので、鏡の前で確認すると◎)
「フェア」「ファウル」のジェスチャー・発声
判定機会はやや少ないですが、それでも非常に重要な判定が「フェア」と「ファウル」です。
一塁線・三塁線に対し、フェアグラウンド(内側)で捕球されるか、ベースを通過した打球は「フェア」、ファウルグラウンド(外側)なら「ファウル」です。
(野球の細かなルールについては、本記事には記載しておりません。疑問点などございましたら、弊社ホームページよりお問い合わせくださいませ。現役審判員のスタッフが調査の上、回答させていただきます)
「フェア」のジェスチャーは、
○フェアグラウンドに向けてまっすぐ指をさす
↓
これだけです!基本的に発声もしません。
(簡単なようで奥が深い「フェア」の世界)
「ファウル」のジェスチャーは、
○両腕を肩幅より少し開いて、高く掲げる
↓
これだけです!
(前から迫ってくる車を絶対に止めてやる、という勢いで両腕を上げましょう)
発声はそのまま「ファール!(foul)」、または「ファールボール!(foul ball)」。
「ファウル」の場合はプレーが止まりますので(ボールデッド)、しっかりと大きなジェスチャー、大きな声で周囲に伝えましょう。
(プレーを止める「タイム」も「ファウル」と同じジェスチャーです。他の審判の方が「タイム」をかけていたら、同調して「タイム」をかけましょう)
☆判定のコツ☆
「フェア」と「ファウル」どちらも判定までの時間が短く、塁線とボールの位置の見極めが中々難しいかもしれません。
正確な判定を下すためには、“打球が放たれる前の心構え”をしておくことが大切になります。
「際どい打球が飛んでくるかもしれない」と、ピッチャーが投球を始める時点で頭の中でイメージしておくと、強烈な打球にも反応することができるようになります。
(1球1球、起こりうるプレーを整理しながら待ち構える)
まとめ
【ジェスチャー編】お読みいただき、ありがとうございました。
実際にグラウンドに立った時の立ち居振る舞いが少しでもイメージできましたでしょうか?
野球の審判はバッティング練習やピッチング練習と違い、一人だけではなかなか実戦感覚に近い練習ができません。
ただ、鏡の前でプレーをイメージしながら判定してみるなど、ジェスチャーに磨きをかけることはできます。
冒頭でも触れたように、ジェスチャーのカッコよさは審判としての説得力アップに大きくつながりますので、一度だけでもいいのでご自身のジェスチャーをご自身の目で見てみることをおすすめします。
ビシッと判定を決めて、お子様にカッコいいところを見せましょう!
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FFベースボールチャンネル
〇タイキ
自称群馬1学童野球を愛する男。
経歴 桐生第一高校~上武大学のエリート街道を歩んできたタイキ。
休みの日は群馬で学童野球チームの野球指導。平日はFIELDFORCEボールパーク足立の人気者として働くサラリーマン!
〇ズミ
小学校3年生から社会人野球5年目まで18年間野球をプレー。
キラキラの青春時代を野球と過ごしてきた。まさに「野球が人生」
現在は、営業メインで、ギアの企画や販売に従事。
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