NPBジュニアトーナメント
【2025楽天Jr.】実績随一!!スモール...
12月26日開幕の「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP2025」のチーム情報第4弾は、ピカイチの実績を誇る"みちのくの雄”だ。球界再編問題を経て2005年、東北に初めて誕生したプロ野球チームが東北楽天ゴールデンイーグルスで、学童球児のこの夢の祭典もスタートした。第2回大会の2006年にジュニア日本一に輝いた楽天Jr.は、2018年に2回目のV。そして3回目の頂点を目指し、寺岡寛治監督のもとでディフェンス重視の練習に励んでいる。 (写真&文=鈴木崇良) 「東北」から成る一体感 東北楽天の誕生は、日本プロ野球で50年ぶりの新規参入でもあった。本拠地は宮城県仙台市だが、球団名にもあるように「東北」の全域に根を張っており、今季に続いて来たる2026年シーズンも、東北全6県での一軍公式戦開催が発表されている。 ジュニアチームも毎年、東北6県にわたる広範囲からまんべんなく選手を選出しており、一体感が際立つ。実績もピカイチで、過去20年の大会で優勝と準優勝が各2回、3位が6回。決勝トーナメント進出は、実に10回を数える。 今年もその伝統と実績を受け継ぐ16人の選手たちが、仙台市内での強化練習を中心としながら技とチーム力に磨きをかけている。 守備8割の機動力野球 寺岡監督は2023年まで投手として楽天でプレー。24年から通年スクールのアカデミーのコーチとなり、楽天Jr.の監督も務めて2年目になる。今年も掲げているのは「守り勝つ野球」と「隙のないチーム」。徹底した守備重視のスタイルで、練習時間の約8割を守りに割いているという。 「いかに少ない失点で守り切るかがテーマ。(全国からトップクラスの選手が集まる大会だけに)隙ができれば大量失点につながる。だからこそ、細かい部分にこだわり、隙のないチームをつくっています」(寺岡監督) 現在ではどの球団も、16人のジュニア戦士を決めるまでにセレクションを実施している。結果、どのチームも個の能力が高いタレント軍団となり、プロ野球のオールスターゲームのように、各々が目一杯に投げて打って勝負する、という図式になりやすい傾向もある。 そこへいくと、楽天Jr.のカラーは独自で明確だ。あえて例えるなら、侍ジャパンの代名詞とも言える“スモールベースボール”か。 「守ることで勝つ」「取れるアウトを落とさない」と、指揮官の言葉からもそれはうかがえる。ファインプレーより、平凡なゴロやフライを確実にアウトにすることを重要視しているとあって、練習では基本動作を繰り返す光景も。 指導陣の意思疎通と役割分担も円滑だ。外野ノックは、球団初年度にプロとなった大廣翔治代表(前監督)が担当する。投内連係では元内野手の岩﨑達郎コーチがノッカーとなり、捕手出身の古川翔輝コーチがマスクをかぶりながら選手と一緒にプレーし、一つひとつのプレーに対して丁寧に指導する姿があった。 「出塁して走る。相手の守備の隙を突いて得点する。ヒットが続かなくても、一人ずつ確実にホームへかえす攻撃を目指しています」(寺岡監督) オフェンス面もやはり、侍ジャパンにも共通する意図が見えてくる。一発長打よりも、出塁と走塁を組み合わせた「1点を奪う野球」に重点を置く。守備において掲げるテーマの逆で、「いかに相手の隙を突くか」がカギとなる。 冬のしばれ増すほどに 「昨年とスタイルは、まったく同じ。やるべき野球は変わらないので、継続して取り組んでいます」と語る寺岡監督には、「点を取られなければ、負けることはない」という信念もある。 もしかすると、それも楽天Jr.で受け継がれてきた伝統なのかもしれない。ド派手な活躍より、1点や勝利を追求し続ける。この徹底したスタイルが、随一の実績に結びついている面はあるだろう。 東北地方を代表する16人の精鋭たちは、自チームでそれぞれ培った力に強化練習で磨きをかけていく。冬のしばれが増すほどに、チームも出来上がっていく。そして東北の子どもたちの連帯感・団結力・あきらめない気持ちを本番でも発揮し、2018年以来7年ぶりのジュニア日本一へと向かう。 ■2025東北楽天ゴールデンイーグルスジュニア スタッフ&メンバー 代 表 大廣 翔治監 督 寺岡 寛治コーチ 岩﨑 達郎コーチ 古川 翔輝 1 千葉 陽(綴子・清鷹ブルーホークス)2 七戸 陽向(野内ヤンキース)5 齋藤 朝陽(西目シーガルズジュニア)6 藤原 翔琉(角館マックススポーツ少年団)7 黄金﨑 煌(野内ヤンキース)8 大塚 樹(六ヶ所ベースボールクラブ)11 東海林大志(牛島野球スポーツ少年団)15 越前 貴仁(富谷ストロングスポーツ少年団)18 金田 壮平(合川ニュースターズ)20 野場 宗謙(平内ベアーズスポーツ少年団)21 加藤 陽太(太田Jr.B.C)22 三橋虎之助(野内ヤンキース)24 熊谷 大誠(大崎ジュニアドラゴン)31 藤倉 颯大(陸前高田ベースボールクラブ)55 齋藤 悦生(広瀬スポーツ少年団)99 小野寺 翼(浮島サザンカジュニアーズ) ※数字は背番号、カッコ内は所属チーム。太字は全日本学童大会出場
【2025楽天Jr.】実績随一!!スモール...
【2025】在京球団、G×Sテストマッチ2試合
年末の「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP 2025」に向けて、出場16チームは実戦中心のチームづくりに入っている。対戦相手は全国区の強豪や地域選抜チーム、中学生チームと多様で、在京球団同士のテストマッチもよくある。10月中旬には、東京・稲城市のジャイアンツタウンスタジアムで、読売ジャイアンツジュニア(以降、巨人Jr.)と東京ヤクルトスワローズジュニア(以降、ヤクルトJr.)の練習試合が午前と午後に行われた。両軍の対決は今季2回目で、ヤクルトJr.が連勝している。 (写真&文=鈴木秀樹) ヤクルトJr.が2勝!でも前日は… ▽第1試合ヤクルトJr. 001116=9 110000=2巨人Jr. 【S】新井、中尾、田代-神林【G】木村、丸山-松尾【評】1回、巨人Jr.が一番・荒武晄大(谷端ジュニアスポーツ少年団)の内野安打から好機を広げ先制。2回にも熊井健隼(深川ジャイアンツ)の二塁打を足掛かりに1点を加えた。しかし、ヤクルトJr.は3回に新井一翔(西埼玉少年野球)と福井陽大(豊上ジュニアーズ)の連続内野安打で1点を返すと、4回には四番・小林昊聖(扇ターキーズ)の左中間ランニング本塁打で同点に。5回、神林駿采(豊上ジュニアーズ)の右中間二塁打から勝ち越し点を奪い、6回には小林と福井が三塁打、田代航志郎(レッドサンズ)も二塁打を放つなど、打者10人7安打の猛攻で6点を挙げ快勝した。 ▽第2試合巨人Jr. 000000=0 00100 X=1ヤクルトJr.【G】山崎-篠田【S】五十嵐、栁澤-東海林【戦評】巨人Jr.は先発の山崎央月(国立ヤングスワローズ)が完投。ヤクルトJr.は先発の五十嵐悠人(足利ウェストクラブ)から、栁澤勇莉(旗の台クラブ)へのリレー。ともに投手陣が好投してバックも無失策と譲らない。引き締まった好ゲームは、1対0で決着した。安打数は巨人Jr.が3、ヤクルトJr.が2。ヤクルトJr.の神林駿采が3回に放った左翼線を抜く当たりがランニング本塁打となり、これが唯一の得点となった。 G三軍コーチに就任。 西村監督7年目が集大成に 巨人Jr.は活動開始から1ヵ月少々で、すでに10試合以上のテストマッチを行ったという。今季は従来以上に練習もしっかりとこなしており、「チームらしくなってきました」と西村健太朗監督が話す。 「去年は申し訳ないのですが、黒田(響生)コーチにすべて任せきりになってしまったんです。今年はコーチの役割分担もできて、ポジションごとの練習もしっかりできている。打撃や走塁も、ちゃんとできています」 練習試合は1日2試合、時には土日で4試合に。選手たちが自身をアピールするのは当然だが、指揮官はどういう狙いをもって戦っているのだろうか。 「大会本番での、いろんな場面を想定するようにしています。投手陣は連投こそありませんが、先発候補にはある程度、長いイニングを投げてもらうこともある。あるいは、たとえば途中出場の選手がいかに平常心で、いつも通りにプレーできるか。それが勝負を分けることもありますからね」 ヤクルトJr.には連敗も、前日はロッテJr.に連勝していたという。「相手が違うとはいえ、今日はこの結果。紙一重なんですよね」と、急造チームの難しさも吐露する。それでも西村監督には、ジュニアチームを率いて6年という経験がある。また通年スクール(ジャイアンツアカデミー)のコーチも長らく務めているだけに、今どきの小学生への理解も深い。最終的に、勝負強いチームに仕上がってくることだろう。 第1試合は一番の荒武が2安打(上) 第2試合は山崎が完投した(下) ヤクルトJrとの第2試合で先発した山崎央月は、2安打1失点完投。敗れはしたものの、テンポの良さとコーナーへの投げ分けが光った。5イニングを投げたのも、今季のチームでは初だった。 「ジュニアの試合はレベルが高くて、少しでも甘いところにボールが行くと、打たれてしまう。だから高低も、コースもすべて使って、タイミングもずらしたりして投げるんです。すごくいい経験ができていると思います」(山﨑) 試合での反省を次に生かしながら、投球の幅を広げているようだ。ちなみに、この日の1失点は「外野に(大会本番同様の特設)フェンスがあれば、ホームランにはなっていなかったでしょうね」と西村監督からフォローが入っていた。 キャプテンを務めるのは、捕手の篠田凌(用賀ベアーズ)。「みんな慣れてきて、すごくうるさいけど、試合では声が出ません(笑)」と、チーム状況を明るく打ち明ける。Gのユニフォームに袖を通して日は浅いが、捕手として視野が広がり、カバーリングなど新たなことも身についてきたという。 仲間もハイレベルな上に、指導陣は元プロ選手。そんな環境を与えられて満足しているだけではなく、何でも吸収しようとの意欲が主将からはうかがえる。 「ジャイアンツJr.では1試合1試合が、すごく貴重な時間だと感じています。監督やコーチの言うことを全部ノートに書いて、家に帰って読んでいます。友達とも教えあったりしてます。すべて身につけたいんです」 取材日は試合後、巨人軍の選手たちが使っている施設でそのまま練習した。 ケージを使ってのフリー打撃と同時に、打球を見極めての走塁練習。ファウルゾーンでもバント練習と、真新しいスタジアムの全面に散ったリトルG戦士が汗を流した。またフリー打撃では、選手の父親たちも外野で守りながら、息子たちの成長を見守っていた。 なお、西村監督は巨人三軍の投手コーチ、大田泰示コーチは同二軍打撃コーチの就任がこのほど発表され、ジャイアンツタウンでの秋季練習にも参加している。「今年のジャイアンツジュニアは、現体制のまま大会までいきます」と西村監督は明言。年末のトーナメントが就任7年目間の集大成となる。...
【2025】在京球団、G×Sテストマッチ2試合
【2025日本ハムJr.】道内16/350...
12月26日(金)に開幕する、学童球児の夢の祭典「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP2025」のチーム情報第3弾は、北の大地から! 北海道日本ハムファイターズジュニアは就任2年目の𠮷田侑樹監督のもと、道内の応募350人から選ばれた精鋭16人が一丸となり、14年ぶりのジュニア日本一を期して活動している。 (写真&文=柴田隼斗) 前年準Vも、喜びより… 年々、どの球団も本気度が増しており、「ジュニア選手」の競争倍率も大会のレベルも上がるばかり。まさしく“夢舞台”となっているなかで、日本ハムJr.は昨年、10年ぶりの決勝進出を果たして準優勝した。銀メダルは2008年、2014年に続いて3個目だ。 しかし、圧倒的な戦力で予選リーグをトップ成績で通過していた。それだけに、銀メダルの喜びより優勝を逃した、との思いが強いのかもしれない。「昨年は悔しい成績に終わってしまいました」と振り返る吉田監督は、心を新たにしていた。 「昨年以上に、優勝という言葉にこだわって取り組んでいます」 向かうは2011年大会以来、14年ぶり2回目のジュニア日本一だ。 活動は毎週末、土日の練習が中心となる。 「限られた練習時間の中で、消極的にならないよう、全員が声を出し、アピールにもつなげてほしい」と語る吉田監督は、ハムの元投手。東海大では2014年に大学選手権優勝、大学ジャパンにも名を連ねた。短期間の代表チームも経験しているとあって、理想は具体的かつ現実的だ。 「良いプレーも、悪いプレーも指摘しあえるようなチームになってくれたら」 そんな指揮官に、今年は頼もしい味方も加わった。ハムの元投手で、2020年大会から2023年大会までは日本ハムJr.を率いた須永英輝氏がコーチとして復帰。同じく元ハムの外野手、谷口雄也コーチと3人の指導体制は万全だ。 「愉しむ」テーマに日本一へ キャプテンを担うのは、札幌・東16丁目フリッパーズの主将でもある丹場泰生(=下写真)。所属チームは道内はむろん、全国的に知られる名門で、2019年には道勢初の日本一に。今夏の全日本学童マクドナルド・トーナメントはベスト16入りしている。 「『愉しむ』をテーマに、野球を愉しみながら日本一を目指していきたい」 精鋭が集う日本ハムJr.でも、丹場主将は自身が中心となって、チームをまとめていく覚悟。その目はまた、地元の広い大地と未来へも向けられていた。 「この先も中学、高校とお互いを意識しあい、僕たち世代で北海道内の野球を盛り上げていきたい」 夏の全国経験者がメンバーに6人。徳田隆之介(上)は東16丁目フリッパーズの四番・捕手、柳谷一桜(下)は5年時の昨夏、岩見沢学童野球クラブの八番・遊撃で活躍した(撮影/大久保克哉) 大型選手が目立った昨年に比べると、今年のチームは小柄な印象。どういう野球が展開されるのか、カラーが決まってくるのもこれからとなるが、練習の方針は明解だ。 「難しいことよりも、レベルアップにつながる基本的な技術メインの練習を中心にしています」(𠮷田監督) 大会に出場するジュニアチームは近隣になく、最も近くて宮城県の楽天Jr.となる。寒冷地でもあり、ライバル同士での切磋琢磨はできないが、道内では全国で5番目に多い358の学童軟式チームが活動している。また取材日のように、中学生チームも練習試合習の相手を務めてくれている。 そういう“道仲間”の力も借りて実戦も重ねながら、日本一を目指して戦う集団へ。日本ハムJr.は、これからも成長していく。 ■北海道日本ハムファイターズジュニア2025 スタッフ&メンバー...
【2025日本ハムJr.】道内16/350...
【2025ヤクルトJr.】コロナ禍以来の頂...
年末の夢の祭典「NPBジュニアトーナメントKONAMI CUP2025」のチーム情報第2弾。2005年の第1回大会の王者、東京ヤクルトスワローズジュニアをお届けしよう。現役では最長8年目となる度会博文監督は、2019年から2連覇を達成。球界の底力もあって開催された、あのコロナ禍以来の5年ぶり4回目のV奪還を期している。 (写真&文=鈴木秀樹) 実戦重ね、チームひとつに 近年は選手の大型化が顕著となっている大会だが、今年のヤクルトJr.も大柄な選手が複数いる。「昨年と比べると、確かに平均身長は高いかもしれません」と度会監督は語るが、身体のサイズありきの選考ではもちろんなかった。 大会は昨年同様、16チームの参加による4日間の戦い。どのチームも、3日間の予選リーグで3試合をこなす。そしてグループ1位で4日目の決勝トーナメントに進み、準決勝と決勝まで行くと5試合に。そこまで戦い抜くことも視野に入れた上で決まったのが、メンバー16人(※ページ最下部参照)だという。 「今年は去年までに比べて、ピッチャーのポジションで応募してきた選手の割合を増やしたんです」(度会監督)。 すでに関東圏のNPBジュニアチームとはひと通り練習試合をしたが、投手陣の編成も柱も模索中のようだ。「投手の起用については、まだ試し試しですね。今のところ、短いイニングを何人かでつないで、という戦い方をしています」(同監督)。 キャプテンを務めるのは、今夏の全日本学童マクドナルド・トーナメントの千葉代表、豊上ジュニアーズでも背番号10の神林駿采。強肩強打で全国8強入りに貢献した正捕手だ。 「結団式の後、16人全員に1日キャプテンをさせ、選手にもアンケートもとって誰にするか決める、これまでと同じ方法で選んで、任せています」と度会監督。日はまだ浅いが、主将の評価はなかなかだ。「比較的、おとなしい選手が多い中、よく声を出して引っ張ってくれてますよ」。また、楽しそうに見える神林本人はこう語る。 「レベルの高い選手ばかりで、キャプテンをしていてもいい勉強になります。ミスした人に積極的に声を掛けたりして、良い雰囲気でプレーできるように心がけています」 家族的なチームづくりも健在 「ウチは練習や試合でも、スタッフの数が少なくて」と度会監督が嘆く。取材日も正式な指導陣は、同監督に新スタッフの佐藤貴規コーチ、石附彩マネジャーの3人のみ。だが、さほど困っている様子もなかった。 練習試合を終えた後は、チーム練習に。そしてそこからは、選手の父親たちが大ハッスル。打撃練習では投手役としてシャトルや穴あきボールを投げたり、実戦形式の守備練習では走者役を務めたり。そうした取り組みの影響もあり、毎年、まるで大きな家族のようなチームになるのも、ヤクルトジュニアの特徴だ。 お父さん投手が投げたシャトルや穴あきボールを打ち込む選手たちの間を縫うように、佐藤コーチが選手一人ひとりを順番に見て回りながら、アドバイスを送っていた。現役中の佐藤コーチは左打ちの外野手で、実兄の由規氏(現二軍コーチ)とともにヤクルトでもプレーしていた。 練習を重ね、「チームの一体感は、徐々に出てきていると思います」と度会監督。コロナ禍の中で行われた2020年以来となる、5年ぶりの日本一奪還に向け、チームづくりは着実に進んでいるようだ。 ■2025東京ヤクルトスワローズジュニア スタッフ&メンバー 監督 4 度会博文コーチ 8 佐藤貴規コーチ 15 村中恭兵コーチ 67 平井 諒 0 長谷部蒼海(深谷ボーイズ)1 福井 陽大(豊上ジュニアーズ)2 中尾 栄道(豊上ジュニアーズ)5 東海林想也(生浜ヤンキース)6 岡林 壮有(日立ベースボールクラブ)7 寺田 大智(船橋リトルリーグ)9 田代航志郎(レッドサンズ)13 神林 駿采(豊上ジュニアーズ)16 栁澤 勇莉(旗の台クラブ)17 太田 暁希(習志野台スターズ)18 新井 一翔(西埼玉少年野球)20 五十嵐悠人(足利ウェストクラブ)23 安達 昊太(清瀬ツインズ)24 多田 葵(大宮ツインズ)42 知久 幸介(清原中央ジャイアンツ)55 小林 昊聖(扇ターキーズ) ※数字は背番号、カッコ内は所属チーム。太字は全日本学童大会出場
【2025ヤクルトJr.】コロナ禍以来の頂...
【2025巨人Jr.】年末4度目Vへ、精鋭...
学童球児の年末の夢の祭典「NPBジュニアトーナメントKONAMI CUP2025」(日本野球機構、NPB12球団主催)に向けて、NPB12球団ほか全16球団のジュニアチームが各地で始動してきている。過去3回優勝の読売ジャイアンツジュニアは、9月13日に都内で練習をスタート。プロOBの指導陣の下、選ばれし18人のメンバーが基本的なメニューを精力的にこなした。今後も週末を中心とした活動で切磋琢磨しながら、2014年以来となるジュニア日本一へ向かう。 (写真&文=鈴木秀樹) 16+2人で練習をしっかり 今年のジャイアンツJr.のメンバー(※ページ最下部参照)は昨年同様、大会規定のベンチ入り16人に、サポートメンバー2人を加えた18人。7~8月に行われたセレクションを経て選ばれた精鋭たちの中には、春から夏にかけて行われた、学童軟式の全国大会や都県大会を賑わせた顔も多い。 2022年と翌23年に準優勝へ導いた西村健太朗監督は、就任6年目になる。活動開始の3連休(9月13~15日)は都内のグラウンドで、13、14日を練習に、最後の15日を練習試合にあてた。 14日の練習は、午前中限定で4時間弱。本格的な走塁練習こそメニューになかったものの、ポジション別に連係も含めた守備練習や、穴あきボールを使った打撃練習を集中的に行った。 ジャイアンツJr.には、優先的に利用できるグラウンドがない。そこで昨年までは、他のジュニアチームや各地の学童選抜チーム、中学軟式野球部などとの練習試合を積極的に組み、実戦を通したチームづくりが恒例だった。だが、今回は少し違うようだ。「今年はできるだけグラウンドを確保して、練習をしっかりしていきたいんです」と西村監督は語る。例年、選手らの長所を見出し、個々の将来まで見据えた起用とチームづくりが印象的。今年はさらに踏み込み、限られた期間ながら、技術面の指導と育成も活動の軸に据えていくという。 練習2日目は、西村監督は専門分野の投手陣を中心に全体を見て回った。また、内野守備は黒田響生コーチ、外野守備と打撃は大田泰示コーチと、それぞれ専門分野を中心としながら選手らの動きをチェックし、アドバイスを送る姿があった。 そのほか成瀬功亮マネジャー、與那原大剛サブマネジャーら、通年スクール「ジャイアンツアカデミー」のコーチ陣も加わり、充実の指導体制。巨人の一・二軍でのコーチ歴も長い、同アカデミーの高田誠副校長は、捕手候補の選手たちに基本動作をみっちりとたたき込んでいた。 今年から新たに加わった大田コーチは、2009年にドライチで巨人に入団し、昨季までDeNAでプレーしていた35歳。この1月からジャイアンツアカデミーでもコーチとして、高学年選手の指導にあたっている。 「ジュニアチームも6年生ですし、違和感なくやれています。(ジュニアチームの指導は)まだ活動が始まって間もないので、これからですが、選手一人ひとりの長所を引き出してあげることができたら」(大田コーチ) 昨年同様16チームで開催 第21回となる今年のNPBジュニアトーナメントは12月26~29日、神宮球場と横浜スタジアムを舞台に行われる。第1回大会から出場しているNPB12球団のジュニアのほか、昨年は招待チームとして参加したオイシックス、くふうハヤテ、日本独立リーグ野球機構のルートインBCリーグ、四国アイランドリーグplusを加えた、ジュニア16チームが正式な出場チームとなり、日本一を競う。 ■2025読売ジャイアンツジュニア スタッフ&メンバー 監 督 35 西村健太朗コーチ 44 大田 泰示コーチ 62 黒田 響生 0 鴨志田 京(高輪クラブ)2 松尾 錠(深川ジャイアンツ)6 篠田 凌(用賀ベアーズ)7 榊原 輝人(小金井三小メッツ)8 佐々木雄一郎(府中五小ファイブファイターズ)9 割石 有音(文京パワーズ)10 平塚 翔馬(南六郷ライダース)11 熊井 健隼(深川ジャイアンツ)17 舩山 海翔(松風スラッガーズ)18 香川 幹大(西埼玉少年野球)19 山崎 央月(国立ヤングスワローズ)22 笹川 隼人(グレートベアー)25 丸山 永翔(習志野サンデーズ)27 山㟁 陽(豊島ブレイズ)31 納冨 航成(野川レッドパワーズ)51 木村慎太郎(和泉少年野球チーム)66 金山 晃大(狛江ロッキーズ)99 荒武 晄大(谷端ジュニアスポーツ少年団) ※数字は背番号、カッコ内は所属チーム。太字は全日本学童マクドナルド・トーナメント出場チーム(10/27 スタッフ&メンバー加筆・更新しました)