このコラムでも、何度も説明させていただいてきた、フィールドフォースの商品開発コンセプト、「いつでも気軽に、省スペースで最大限の練習効果を!」。これは公園など、自由にボールやバットを使った練習ができない環境下で、その不自由さを打開するための製品を創り出すべく掲げたスローガンでもあります。しかし、最近はこんなことも考えているんです──。
パートナー不要、省スペースという哲学

創業当時から、フィールドフォースの看板商品であり、現在もヒットを続けているスウィングパートナーや、各種トスマシン、そしてオートリターンネットなどの練習ギア。これらは省スペースで、そしてひとりで野球の練習に取り組むことを可能にする、まさに野球少年たちにとっての「パートナー」です。
その開発背景には「野球禁止」「ボール使用禁止」を掲げる公園など、自由に、力いっぱい野球の練習に取り組むことも、さらに言えば、ボール遊びをすることすらできない、子どもたちを取り巻く環境の厳しさがありました。
ここ千葉県柏市に移転する前に、フィールドフォースが本社を構えていた東京などは、そうした情況が顕著で、少し歩けば、そんな看板が設置された公園をそこかしこで見かけることになります。
大げさにいえば、フィールドフォースの商品開発における姿勢は、とくに子どもたちにとって優しくない、現代の社会環境に対するアンチテーゼでもあったわけです。

最近は公園事情にも変化!?

ただ、子どもたちに優しくないそうした情況も、とくに最近では、少しずつですが変わってきているようです。
たとえば、以前はめったになかった「この公園はボール使用OK」などという事例を、ちょくちょく目にし、耳にするようになりました。
考えてみれば「〇〇禁止」というのは、苦情やクレームを回避するための施策なのでしょう。その苦情を発信するのは、声が大きな一部の大人です。
そうしたマイナスの声だけではなく、同じように公園を利用する子どもたち自身、あるいは子を持つ親たちの意見も、少しずつ、届くようになってきたということなのでしょう。
先日も、子どもたちの意見を取り入れ、防球ネットを設置することでボール遊びが可能になった、東京都内の児童公園の新聞記事を目にしました。
そのとき、はたと思ったのです。
「我が意を得たり」。ここでフィールドフォースが動かなくてどうするのだ、と。

ボールパーク施工のノウハウを

これも以前から、このコラムや「FIELD VOICE」で取り上げてきましたが、フィールドフォースは現在、室内練習場「ボールパーク」を国内6都市で展開しています。
また、その施工、運営で培ったノウハウを生かし、大規模な練習施設から個人宅の小規模ケージまで、これまで多くの練習場の施工を請け負い、手掛けてきました。
これらはすべて、野球に取り組むプレーヤー、とりわけ子どもたちが気軽に練習に取り組むためのスペースを創り出すことに意義を感じ、続けている取り組みなのです。

話を戻すと、もしも現在、野球やボール遊びが禁じられている公園で、その解禁を考えている、あるいは考慮に値する、と考えている対象案件があるのだとしたら、フィールドフォースの持つ練習場施工のノウハウをお役立ていただけるのではないか、と思い至ったのです。
街区公園や近隣公園といった、比較的小規模で、街に住む人たちにとって身近な公園が主になるでしょうか。公園の一角にケージを設置することで、ボールを使える小さなスペースを作ることも可能ですし、小さな街区公園ならば、防球ネットを全面に張り巡らせて、全体をボールを使える公園にすることもできるでしょう。

大きな規模のケージであれば、野球だけでなくサッカーやバスケットボール、ドッジボールなどでの使用も考えられます。そうして誕生したスペースを使い、友達同士や親子で興じるキャッチボールやサッカーのパス練習…。想像するだけでもワクワクします。
前出の児童公園のような例が決して特別なものではなく、当たり前のことと受け止められる日が来てほしい。学童野球・少年野球を応援する企業として、そのための一助になることができるのだとすれば、これほどうれしいことはありません。
「パーク」を「ボールパーク」に
そこで、この場を借りて、広く呼び掛けてみたいのです。公園をボールパーク化しませんか、と。
すべての公園がボールパークである必要はないと思います。数ある公園施設のひとつのバリエーションとして考えるのもいいでしょうし、公園内の一部分にそうしたスペースを作ることにも意義があると考えています。
それにより、現在はほとんど利用されていない、さびれた公園が活性化することも考えられるはずです。

子どもたちが自然と集まるような公園が増え、以前のように──もう随分、昔の話になってしまった気もしますが──友達同士でキャッチボールをする姿が日常の風景になり、それをきっかけに野球に興味を持ってくれる子が増えるのだとすれば、それこそが、少年野球を応援するフィールドフォースの本望なのです。
そして同時に、それは野球だけにとどまらず、「外遊びをしなくなった」といわれる現代の子どもたちにとって、様々なスポーツに出合い、親しむ絶好の機会にもなるでしょう。ひいては、子育て支援としての一面も考えられるかもしれません。
いかがでしょうか、「公園のボールパーク化計画」。この発信に興味を持っていただいた自治体の方がいらっしゃれば、ぜひ、そのお手伝いをさせてください。
もちろん、フィールドフォースとして、今後はあらゆる機会、あらゆるチャンネルで、こうした考えを発信してゆく考えです。同じ思いを持つ方たちとつながることができればと、楽しみにしています。