全日本学童の予選も兼ねた、オークスベストフィットネス旗争奪第47回柏市春季大会(千葉県)は4月23日、柏ビレッジで3位決定戦と決勝を行い閉幕した。決勝は全国4大会連続出場を期す豊上ジュニアーズが、増尾レッドスターズを10対1で下して4連覇を達成。準優勝の増尾と3位決定戦を制したビクトリージャガーズは千葉日報杯、4位の松葉ニューセラミックスは近隣3市の東葛大会にそれぞれ出場する。
■決勝
増 尾 0010=1
豊 上 325×=10
【増】飯塚、小暮、飯塚-幸村
【豊】金田、丸山-滑川
2回裏、リードを4点に広げた豊上はなお、一死三塁からゴロ・ゴー。結果は空振り三振に三走が挟殺されてチェンジに
1回表、増尾は一番・小暮の右中間二塁打に、石黒の犠打で一死三塁と先制のチャンス。豊上は先発の金田が踏ん張り、三振と右飛で切り抜けるとその裏、二番・青柳からの4連続長短打などで2点を先取する。2回裏には青柳の左越え2点二塁打で4対0に。増尾は3回表、豊上の二番手・丸山を攻め立てて二死二、三塁から古市の三塁内野安打で1点を返すも、5-3-2の転送で二走が憤死。その裏、豊上は六番・前野の中越え適時三塁打に続き、七番・坂本歩と一番・矢島にもタイムリーが生まれるなど計10点目。4回表は丸山が3人で斬ってコールドが成立した。
●増尾レッドスターズ・三浦哲男監督「結果はコールド負けですが、全体的に大きなミスもなく、いつも通りにプレーできたのではないかと思います」
豊上は1回裏、四番・滑川彩太が中越えの三塁打で2点を先取(上)、二番・青柳翔大は2回に2打席連続となる二塁打(下)
増尾は大敗も、捕手・幸村真澄を中心に堅守を披露(上)。2打数2安打と気を吐いた小暮拓真(下)は、救援のマウンドで力強い球を投げていた
■3位決定戦
ビクト 101013=6
松 葉 010102=5
【ビ】式守、宍倉、竹内、式守-三木
【松】諸星、岡井、諸星-小川原
6回裏、1点差に詰められたビクトリーは二死満塁からの飛球を中堅手・澤田海翔(左)がキャッチして試合終了。「よく捕りました。澤田は確実に守れる子」(曽我監督)
5回までは1点ずつを奪い合う一進一退の攻防が続いた。機動力とバントを駆使しながら小刻みに得点してきたビクトリーは6回表、四球やバッテリーミス などで6対2と突き放す。松葉もその裏、三番・諸星から打者8人で1点差に詰め寄ってなお、二死満塁と一打逆転サヨナラの好機を得る。ビクトリーは4回途中まで1失点の先発・式守が、この土壇場の大ピンチで救援すると中飛で切り抜け、辛くも銅メダルに輝いた。
強烈なゴロも確実にさばいたビクトリーの左利きの二塁手・山本大真は4年生
〇ビクトリージャガーズ・曽我栄夫監督「メチャクチャうれしいです。3年前も千葉日報杯出場を決めましたが、コロナ禍で大会前日に中止に。相手の守備も攻撃力も高いのは分かっていたので、取れるところで確実に1点ずつ積み重ねた結果が最後にモノをいった感じですね」
●松葉ニューセラミックス・後藤将監督代行「新人戦の2回戦負けから、よくここまで上がってきました。場面場面で考えて自分の役割を意識できるようになると、もっと得点力も上がると思います」