リポート

【ジュニアマック】不動がついに!!4年生でも東京No.1に

【ジュニアマック】不動がついに!!4年生で...

2026.01.09

 4年生以下の東京No.1を決める都知事杯第8回東京都マクドナルド・ジュニアチャンピオンシップ(ジュニアマック)は12月14日、世田谷区の駒沢オリンピック公園総合運動場硬式野球場(都営駒沢球場)で決勝を行い閉幕。地区代表51チームによるトーナメント戦を制したのは、不動パイレーツ(目黒)。意外にもこれが初Vで、決勝では2年ぶり2回目の優勝を狙ったカバラホークス(足立)を6対3で退けた。 (写真&文=鈴木秀樹)   ■決勝 12月14日◇都営駒沢球場不動パイレーツ(目黒) 13002=6 01101=3カバラホークス(足立)【不】安田羽、中井-村田【カ】福田、矢吹-矢吹、栗林本塁打/中井(不)福田(カ)二塁打/栗林(カ) ※本塁打はランニング  【評】不動は1回表、二番・中井嘉紀主将が左越えに本塁打を放ち先制。2回には岸明樹が内野安打で出塁すると、二盗、三盗を決め、杉元陽がスクイズを決めた。このスクイズが安打となり杉元も生きると、敵失に続き、一番・細田航の左前2点適時打で、この回3点。一方、カバラは初回に二死満塁の好機を無得点で終えたものの、2回に栗林新主将の適時二塁打で1点、3回には四番・福田逞翔の右越え本塁打で1点を返し追撃。それでも最終5回、不動が四球や敵失など、無安打で2点を追加。カバラも福田の適時打で1点を返したが及ばず、不動が逃げ切って勝利を収めた。   ■優勝 ふどう 不動パーレーツ [東京・目黒区] 個性派集団がタイブレーク連勝で波 「小学生の甲子園」こと高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメントでは、昨年までの3年連続で出場し、2023年は準優勝、2024年は3位。不動パイレーツはいまや、東京を代表する学童野球チームの一つとして、全国的にもゆるぎない評価を得ている。 しかし、低学年チーム(4年生以下)を対象とする本大会では、これまで7回のうち6度出場しながら準優勝が1度、3位が1度。今回、初のジュニアチャンピオンとなった。「まさか、先輩たちの成績を超えられるとは…」  中井紀和監督は喜びの中にも、驚きの表情を浮かべた。「実のところ、このチームはこれまで、なかなか勝ててなくて。これまで出場した3年生、4年生の大会では、先輩たちの優勝杯や優勝旗を返すばかりでしたから」。そして、表情を緩めた。 「飛び抜けた選手はいませんし、突き抜けたところのあるチームでもありません。でもまあ、15人の4年生選手は全員、個性豊か。この大会ではそれぞれが力を出して、頑張ってくれました」  今大会では、荒川ジャンプ(荒川)との準々決勝、東伏見ファイターズ(西東京)との準決勝で、ともにタイブレーク勝ち。中井監督は「厳しい戦いばかりで。おかげで『タイブレークになれば勝てる』なんて、変な自信がついたようです」と笑う。 この日は、中井嘉紀主将が初回に効果バツグンの先制弾を放った。「この大会の目黒支部予選の決勝も、五本木ヒーローズさんと大接戦で。キャプテンのホームランで、チームが活気づいて勝てたんです。今日も勇気をくれる一本でした」。指揮官はそう言い、大黒柱の一振りをたたえた。 初回に先制本塁打を放った不動・中井主将㊤はリリーフのマウンドでも躍動㊦  当の中井主将は、少し冷静だ。「チームに勢いをつけることができてよかったです」。どちらかといえば、その一打以上に、3回から上がったリリーフのマウンドに満足感を覚えているようだった。 「四番打者(カバラホークス・福田逞翔)には打たれてしまったけど、しっかりコースに投げられました」と、90km超えの速球をコントロール良くまとめた投球内容にうなずいた。「打たれたのはインコースを攻めた球でした。基本的にはアウトコースに投げていたんですけど」。本塁打を浴びはしたものの、その勝負には納得している様子だった。 先発・安田羽玖㊤は2回1失点とゲームメイク。2回表、杉元のスクイズで岸㊦が2点目のホームイン  チームについては、「明るくて楽しい選手が多いです」と中井主将。「先発した安田(羽玖)クンがにぎやかで。あ、もう一人の安田(壮良)クンも。ダブル安田がムードメーカーです。セカンドの嵯峨(悠仁)クンもみんなを盛り上げてくれます」 2回表、細田㊤が中前に2点適時打。最終5回裏、マウンドに集まり中井監督の言葉を聞く不動ナイン  スタンドからは、卒団間近の6年生の先輩らも駆けつけるなど、大応援団がナインらに声援を送った。表彰式後は多くがグラウンドに降り、フィールドは大賑わいに。年内最後の都大会を制覇したジュニアパイレーツたちを中心にできた歓喜の輪からは、いつまでも元気な声が響いていた。   ■準優勝...

【JFC交流大会】大阪から参戦の長曽根ストロングスが初V

【JFC交流大会】大阪から参戦の長曽根スト...

2026.01.08

 5年生以下の新チームで覇を競う、第18回ジュニア・フレンドカップ交流大会(JFC)は11月22日に開幕。関東のほか福島、長野、富山の各県、さらに昨夏の全日本学童大会で8度目の優勝を果たした大阪・長曽根ストロングスなど、54チームによるトーナメント戦が5日間に渡って行われた。この大会は埼玉県吉川市で、現在はNPO法人として活動する吉川ウイングスの主催で2008年にスタート。11月30日の今大会の決勝は、長曽根がレッドサンズ(東京・文京区)を下し、初優勝を果たした。 (写真&文=鈴木秀樹) ■決勝 11月30日◇吉川市旭公園球場▽第3試合レッドサンズ(東京・文京区) 500000=5 003021x=6長曽根ストロングス(大阪・松原市)【レ】大塚、神谷、加藤ー原川【長】川添、辻井、山瀬、山田雄、川添、山田雄ー岡林三塁打/吉見(長)二塁打/山本、野村(レ)川添(長) 【評】1回表、レッドサンズは二番の原川瑛仁と齊藤叶翔の連打に続き、連続暴投で先取点を奪うと、四球に続いて五番の山本駿翔、野村咲翔が連続二塁打を放って3点を加え、さらに並木恒太朗の適時打でもう1点。大量5点のリードを奪った。長曽根ストロングスは3回裏、死球と敵失で好機をつくり、六番の川添瑠希が2点二塁打、続く山田雄大も右前に運んで3点を返すと、5回には四球と4年・岡林優志の安打でチャンスを広げ、山田雄がたたいたバウンドの高い遊ゴロの間に2者がかえり同点に。最終6回裏、一死から一番・吉見憲眞が右中間に三塁打を放ち、次打者の捕逸でかえってサヨナラ勝ちを決めた。   ■優勝 ながそね 長曽根ストロングス [大阪府] 5点差を大逆転、劇的サヨナラV  最後に決めたのは、夏の全日本学童マクドナルド・トーナメントでも6年生たちに交じって攻守に活躍、同大会V8に大貢献した吉見憲眞だった。  最終6回裏、一死走者なしから右中間を破る三塁打。そして次打者のときの捕逸でサヨナラのホームへ。「この試合で一本も打ててなかったから、絶対にここで、と思って打ちました。ベース回ってるときはランニングホームラン行けるかなと思ったけど、ちょっと無理で…」。そう振り返ったヒーローは続けて、「それでも、その後にキャッチャーがポロしたときは、迷わず良いスタートが切れたと思います」と振り返った。 最終6回裏一死走者なし、右中間に三塁差を放った長曽根ストロングス・吉見憲眞㊤㊦  大会MVPに選ばれた吉見のほか、四番ファーストの山田蒼、準決勝で力投の山瀬晴、この日は主にマスクをかぶり、扇の要としてチームを支えた4年生の岡林優志ら、全国出場していたメンバーのほかにも、「今日は落ち着いて投げられました」と決勝のマウンドを振り返る川添瑠希、「外野の守備はとにかくめっちゃうまい」と熊田耐樹監督も太鼓判で、キャプテンに指名された山田雄大ら実力派メンバーがそろう、長曽根の新チーム。  5点差をひっくり返しての逆転サヨナラと、勝負強さも感じさせる戦いぶりだったが、熊田監督は「まだまだですわ」と厳しい。「5点取られて、元気なくなってしまって。あと1点、2点取られてたら、そのまま行ってしまったかもしれません」。さらに続ける。「正直、実力で言うたら、このチームは今年の6年チームよりも力はある。ただ、まだ『長曽根魂』が足りません」 3回裏二死二、三塁、左越えに2点適時二塁打を放つ長曽根・川添㊤ 5回裏一死二、三塁、長曽根は山田雄の遊ゴロで二走の川添も一気に帰還㊦  長曽根魂──。熊田監督が常に口にする言葉だ。昨夏、「日本一の力はない」と言っていた6年生チームが全日本学童で勝ち続けた戦いに、その一端を見た気はした。ここぞの場面において、驚くほどチーム一丸の強さを見せる、爆発的な力…。この日の決勝の逆転劇も長曽根魂の発露だったのではないのかと問うと、否定されたうえで、こんな答えが返ってきた。「今年は6年生が少なかったこともあって、上のチームで戦ってきた5年生も多い。今も6年生の試合になると、彼らはそっちのチームで試合をすることになります。それもあって、新チームにはまだ、『魂』と呼べるような一体感が足らへんのです」  だとするなら、このチームはまだ、これからさらに強くなるということになる。「昨日と今日、2日間で山梨1チーム、東京3チームと試合をさせてもらいました。どのチームも強かった。こういう戦いが、チームのためにもいい経験になるんです」 3回戦(初戦)では関東新人戦準Vのラウンダース(山梨・山梨市)、準々決勝では葛西ファイターズ(東京・江戸川区)、準決勝では用賀ベアーズ(同・世田谷区)と戦った長曽根。この大会を契機に、王者はさらに、強さを増していくことになるのだろうか。その進化を見届けたいものだ。   ■準優勝 レッドサンズ [東京都] 追いつかれるのは想定内も、Vスルリ 「参りました」 レッドサンズの門田憲治監督はそう言って、弱弱しく笑った。「『シルバーコレクター』なんて称号をもらわないようにしないと…」。レッドファイヤーズ(足立区)に最大7点差をひっくり返されて敗れた、10月の東京都学童新人戦決勝の苦い記憶も頭をよぎる。 だが、その都新人戦後の大阪遠征では、長曽根主催の来夏全国大会を目指す「秋の陣」に参戦し、北ナニワハヤテタイガース(兵庫)、北名古屋ドリームス(愛知)など強豪を破り優勝している(長曽根との直接対決はなし)。「長曽根さんとは練習試合をさせてもらったんですが、そこでは0対1で負けたんですよね。相手は無四球ノーエラーで…」 1回表一死二、三塁、レッドサンズは暴投で三走の原川が先制のホームイン㊤ 1回表一死二、三塁、レッドサンズ・野村が中越えに2点適時打を放つ㊦...

【関東新人戦★特別ルポ】2026主役候補!?準Vチームのハイレベルと完成度に迫る

【関東新人戦★特別ルポ】2026主役候補!...

2026.01.06

 5年生の秋の時点で110㎞を投じる右腕と、101㎞を投じる左腕がいる。さらに驚かされるのは、細やかな野球の完成度と個のレベルの高さだ。5年生13人に4年生が8人。大型のチームではないが、粒ぞろい。大人の逐一の干渉や高圧的な言動がゼロでも、勝負強くて試合運びも巧みとくる。失敗もミスもあれども、結果に怯える選手はなく、リーダーがまた頼もしい。新人戦の最上位となる関東大会で銀メダルに輝いたラウンダース(山梨)は、2026年の学童球界をリードしていくことになるのかもしれない。 ※学年未表記は5年生 (写真&文=大久保克哉) ―Team Inside Story― バントだけじゃない。野球ロボの軍隊でもない精鋭集団 準優勝 ラウンダース [山梨県] 【戦いの軌跡】 1回戦〇6対1玉村(群馬)※リポート➡こちら 準決勝〇6対4豊上(千葉)※リポート➡こちら 決 勝●4対5清水ヶ丘(神奈川)※リポート➡こちら 泰然自若の将  関東新人戦の決勝、ラウンダースは5回表に2得点で4対4に追いついた。そして裏の守りが始まったとき、試合の経過時間は84分あたり。既定の90分まで5分あるかないか、だった。 「何とか0点で返ってきてくれれば、タイブレーク(特別延長)で、という準備をしていたんですけど、自滅しちゃいましたね」(日原宏幸監督)  同点のまま特別延長に入って1点でも勝ち越せば、出色左腕の佐野大翔(=下写真)で逃げ切るプランもあったことだろう。同日の準決勝で62球を投げていた佐野は、最速を101㎞に更新。既定の70球まで残り8球でも、その球威と制球力をもってすれば、一死二、三塁のピンチも無失点で切り抜けられたかもしれない。  しかし、佐野は未登板のまま、ラウンダースは敗れた。5回裏、一死から与四球とバッテリーミスで1点を献上したところで、タイムアップとなった。  最高位のタイトルを目前にしての、唐突な幕引き。しかもミス絡みで決勝点を与えた結果となり、消化不良の想いは増幅したに違いない。それでも、お決まりの涙はなし。日原監督は表情ひとつ変えることなく、こう言った。 「まぁ、ここで勝って、良かった良かったとならずに冬を越せそうです」 敗れた後のエール交換まで、応援席を含むマナーもまた模範的だった(上)。写真下はチームの創設者でもある日原監督  1年の流れやヤマ場を心得ている。5年生のこの時期を、評価する基準もあればこその悠然だろう。日原監督は、幼児向けの野球教室をきっかけにチームを立ち上げた創設者。14年のチーム史には、2回の全国大会(全日本学童マクドナルド・トーナメント)出場が刻まれている。 人が人を育む  試合中もいちいち一喜一憂しない指揮官は、とことん忍耐強くもある。例えば、決勝の3回裏の守り。四球で貯めた走者を長打でかえされるなど2対4と一気に逆転されたが、ついに一度もベンチを出ることがなかった。 「ヤバいなという思いは当然ありましたけど、(監督が守りのタイムを取ることで)こっちの危機感を選手に感じさせるのも良くないので…」(日原監督)...

『学童野球メディア』2025年MVPは!?

『学童野球メディア』2025年MVPは!?

2025.12.31

『学童野球メディア』の開設から3回目の大みそか。今年も年間最優秀選手を発表します!! 当メディアはこの1年も、学童野球の現場から気になる情報や生の声、模範たるチーム・選手の取り組みなどをお届けしてきました。全都道府県を回れる体力はまだありませんが、夏の全日本学童大会マクドナルド・トーナメントは半数以上の32試合をカバー。また全国予選や新人戦なども含め、取材した6年生の数だけでも相当です。その中から『2025年MVP』を選出しました。 (選出=編集部/写真&動画&文=編集長・大久保克哉) 【2025年最優秀選手】 かんばやし・しゅんと 神林駿采  [千葉・豊上ジュニアーズ/東京ヤクルトスワローズジュニア] 6年/捕手兼中堅手/右投右打/158㎝52㎏  プレー動画➡こちら ※2025年8月1日公開   【主な掲載記事(公開順)※2024年は当時5年生】 ➊2024.08.05全日本学童大会プレビュー『チーム紹介』➡こちら ❷2024.08.19全日本学童大会『1回戦写真ハイライト.etc』➡こちら ❸2024.12.04関東新人戦『グッドルーザー』➡こちら ➍2025.03.17フィールドフォースカップ『MVP』➡こちら ❺2025.05.14東日本交流大会★ベスト8➡こちら ❻2025.08.01『2025注目戦士㉒』➡こちら ❼2025.08.04全日本学童千葉大会★優勝➡こちら ❽2025.08.05全日本学童大会『チーム紹介』➡こちら ❾2025.08.29全日本学童大会『2回戦Pickup』➡こちら ❿2025.10.07全日本学童大会『準々決勝&チームストーリー』➡こちら ⓫2025.10.24NPBジュニアトーナメントプレビュー2025『ヤクルトJr.』➡こちら ⓬2025.10.27全日本学童大会『俊英カタログ前編』➡こちら 永久の取材スタンス  球児に限らず、小学生で人生や身の振りが決まるわけではない。ゴールはどこにも見えず、自我も芽生えて興味や関心が広がりだした程度だ。  成長期の訪れは個体差が激しく、早いか遅いかが野球のパフォーマンスや結果に直結しやすい。満12歳で外見は大人並だとしても、中身は機能も知能も思考も未熟。おまけに心はナイーヴだったりするから、周囲や大人のかかわりが肝心になる。...

【関東新人戦決勝★神奈川vs.山梨】負けない強さ!!清水ヶ丘が初出場初優勝

【関東新人戦決勝★神奈川vs.山梨】負けな...

2025.12.30

 5年生以下の頂点を決する関東新人戦の最終日は、準決勝と決勝のダブルヘッダー。清水ヶ丘ジャイアンツ(神奈川)とラウンダース(山梨)による決勝は、5投手が登板する総力戦に。一進一退の展開から4対4で迎えた5回裏、清水ヶ丘が無安打で1点を勝ち越したところでタイムアップとなった。「勝利のポイント」とヒーローに続いて、初出場初優勝を遂げた清水ヶ丘のストーリーもお伝えしよう。 ※学年未表記は5年生 ※※準優勝チームのリポートは追って公開します (写真=鈴木秀樹、大久保克哉/文=鈴木秀樹) ■決勝 11月23日◇ノーブルホームスタジアム水戸 ▽第3試合 ラウンダース(山梨)  01102=4  01301x=5 清水ヶ丘ジャイアンツ(神奈川) 【ラ】伊藤、深沢琉、雨宮朝-中村 【清】松﨑、川崎-長養 三塁打/塩田(清) 二塁打/伊藤(ラ) 【評】ラウンダースは2回、二死から雨宮城玖の安打と敵失、深沢匡の適時打で先制。しかし、その裏に清水ヶ丘は安打の小川逸生を内野ゴロと暴投で三塁に進め、田中健杜の適時打で同点とした。続く3回にラウンダースが伊藤誉の中越え二塁打、佐野大翔の適時打で勝ち越しも、その裏に清水ヶ丘が連続四球の走者を四番・塩田晃誠が適時三塁打でかえして逆転。ラウンダースも粘り強く追い上げ、5回には同点に追いついたが、その裏、清水ヶ丘が四球と盗塁、暴投で勝ち越しの1点。攻撃中に規定時間の90分に達し、清水ヶ丘が初出場での優勝を決めた。 2回表、ラウンダースは雨宮城が左前打(上)と敵失で三進し、深沢匡が右へ先制タイムリー(下) 清水ヶ丘は2回裏に田中が同点タイムリー(上)、3回表の守りでは相馬氷雨がライトゴロを決めた(下) 3回表、ラウンダースは伊藤(上※写真は5回)が二塁打、続く雨宮朝陽のライトゴロ(下)で一死三塁となり、佐野の中前打で2対1に 3回裏、清水ヶ丘は四番・塩田が右中間へ2点三塁打(上)で3対2と逆転、続く小川の右前適時打(下)で4対2に 5回表、ラウンダースは佐野が2打席連続タイムリー(上)。さらに奥山葵登主将の中前タイムリー(下)で試合をまた振り出しに 5回裏、一死から四球を選んで二盗を決めた清水ヶ丘の川崎が、次打者の四球時にバッテリーミスが出て生還(上)。次打者の三振(二死)で規定の90分を過ぎ、試合終了(下)   ―Point of Victory―...

【関東新人戦準決勝❷千葉vs.山梨】戦術と強打の競り合い、ラウンダースに軍配

【関東新人戦準決勝❷千葉vs.山梨】戦術と...

2025.12.27

 野球において得点の確率が最も高い「一死(または無死)三塁」。この局面が両軍通じて実に5回もあった。与四球や守りのミスが招いた側面もあるが、双方の野球知識とレベルが高いからこその攻防を経て、終盤はともに好投手を打で攻略。準決勝の第2試合で激突した、豊上ジュニアーズ(千葉)とラウンダース(山梨)は、2026年の学童界をリードしていくことになるだろう。見どころたっぷりの一戦で生まれたヒーローと、敗軍のストーリーもお届けする。 ※学年未表記は5年生 (写真=大久保克哉、鈴木秀樹/文=大久保克哉) ■準決勝2 11月23日◇ノーブルホームスタジアム水戸 ▽第2試合 豊上ジュニアーズ(千葉)  000103=4  10014 X=6 ラウンダース(山梨) 【豊】加藤、後山-関澤 【ラ】佐野、伊藤-中村 三塁打/降矢(ラ)、蛭間(豊) 二塁打/佐野(ラ)、加藤、坂部(豊) 【評】開始早々に一死二塁のピンチを脱したラウンダースが、1回裏に先制する。雨宮朝陽の左翼線安打に敵失で一死三塁とし、佐野大翔の遊ゴロで1点。以降は両先発が快調にアウトを重ね、後半戦に入って試合がまた動く。4回表、豊上は四番・蛭間悠智が四球から2盗塁で一死三塁とし、増渕碧人主将の三ゴロで1対1に。ラウンダースはその裏、二塁打から犠打で三進した佐野が、好走塁で生還する。5回からは双方の速球派右腕が登板。ラウンダースは敵失や申告敬遠で満塁とし、内野ゴロと四番・降矢聖悟の三塁打で6対1と大きく突き放す。後のない豊上は6回表、蛭間悠智の適時三塁打など3長短打で3点を返す。なおも長打で同点の場面までつくったが、反撃もそこまでだった。 1回裏、ラウンダースは二番・雨宮朝が左安打(上)から敵失で三進。そして三番・佐野の遊ゴロ(下)で先制のホームイン 4回表、豊上は蛭間が四球から2盗塁で三進(上)。一死後、増渕主将の三ゴロ(下)で1対1に 5回裏、ラウンダースは無死満塁から雨宮朝の一ゴロで三走・深沢匡が生還(上)して勝ち越し。さらに佐野の三塁打(下)で3人がかえり6対1に 6回表、豊上は蛭間の適時三塁打(上)や代打・須藤結太の中前適時打(下)などで3点を返した   ―Pickup HERO― 投げて打って走って…文句なしのヒーロー さの・やまと 佐野大翔...

【関東新人戦準決勝❶神奈川vs.埼玉】ガマンの果て。清水ヶ丘が笑い、西埼玉ミスに泣く

【関東新人戦準決勝❶神奈川vs.埼玉】ガマ...

2025.12.26

 71分を要した準決勝の第1試合。1分もなかっただろうラストのプレーに、少なくとも3つのミスが重なって形勢がひっくり返り、幕が下りた。初回の失点以降、投手を中心に踏ん張った清水ヶ丘ジャイアンツ(神奈川)が決勝へ。西埼玉少年野球(埼玉)は、先発右腕の渡辺桜生が完投勝ちを目前に涙。新年の勝負へ向けて、『一球入魂』と出直しを誓った。 ※学年未表記は5年生 (写真=鈴木秀樹、大久保克哉/文=鈴木秀樹) ■準決勝1 11月23日◇ノーブルホームスタジアム水戸 ▽第1試合 西埼玉少年野球(埼玉)  200000=2  000102x=3 清水ヶ丘ジャイアンツ(神奈川) 【西】渡辺-會田 【清】長養、松﨑-松﨑、長養 二塁打/會田2(西) 【評】先攻の西埼玉は初回、二死から三番・武内瑛汰主将、四番・中村湊の連打に続き、會田健真が左中間に二塁打を放ち、2点を先取した。西埼玉の先発マウンドには、県大会から失点ゼロの渡辺桜生。この試合でも3回まで無失点投球を続けたが、粘る清水ヶ丘は4回、連打に続く敵失で待望の1点を手に入れた。その一方で、先発の長養陽輝から松﨑星太朗主将へとマウンドをつなぎ、西埼玉打線に追加点を許さない。迎えた最終6回裏、清水ヶ丘は二番・川崎晃輔が中前打で出塁すると、続く松﨑主将の当たりは球足の速い内野ゴロ。これを相手内野手が後逸、さらに外野手のカバーリングも間に合わずにボールは右中間を転々と転がった。そして川崎に続いて、松﨑主将もホームイン。劇的な逆転サヨナラで、清水ヶ丘が勝利を収めた。 1回表、西埼玉は二死一、二塁から會田が左中間を破る二塁打(上)。一走・武内主将に続いて二走・中村湊も生還(下) 清水ヶ丘の先発・長養(上)は2回から4回まで粘投で無失点。西埼玉の渡辺(下)は1人で投げ抜くことに 4回裏、清水ヶ丘は四番・塩田晃誠の左前打(上)に、五番・田原皐聖の中ゴロ(下=二走封殺)、敵失で1点 1点を追う清水ヶ丘は6回裏、川崎が中前打(下)。続く松﨑主将はゴロ打球が敵失を誘い、外野を点々とする間に二塁を蹴って三塁へ(下) 西埼玉は中継プレーも乱れて、清水ヶ丘は一走・川崎に続いて打者走者の松﨑主将が長駆生還。3対2でサヨナラに   ―Team Inside Story― 悲願の全国経ての第二章。負けて得るものあり 第3位 にしさいたま...

【関東新人戦1回戦❹山梨vs.群馬】なんてレベル、完成度だ!!ラウンダースが完勝

【関東新人戦1回戦❹山梨vs.群馬】なんて...

2025.12.11

 茜色となりつつある陽が差し込みを増すなかで、開始2球目に110㎞を計時。1回戦ラストの第4試合は、モンスター級のエースを擁するラウンダース(山梨)の独壇場となった。先発右腕の伊藤誉は「快速球一択」で三振の山を築き、攻めては長打に重盗に犠打に、ゴロ・ゴーもあって6得点。個のレベルも野球の完成度も随一だった。ただし、2年連続出場となる玉村ジュニアベースボールクラブ(群馬)は、最後まで白旗を掲げることなく食らいついた。 ※学年未表記は5年生 (写真=大久保克哉、鈴木秀樹/文=大久保克哉) ■1回戦 11月22日◇ノーブルホームスタジアム水戸 ▽第4試合 玉村ジュニアBBC(群馬)  000010=1  30012 X=6 ラウンダース(山梨) 【玉】竹之内、髙橋和、室岡-小湊 【ラ】伊藤、深沢琉、伊藤-中村 二塁打/伊藤、奥山(ラ) 【評】先頭打者を110㎞で一邪飛に打ち取るなど、1回表を10球で終わらせたラウンダースの先発・伊藤誉は、以降も速球のみで4回まで無安打1四球と快投。その伊藤は1回裏、先頭で左越え二塁打を放つと、二番・雨宮朝陽がバント安打で無死一、三塁に。ここで重盗を仕掛けて1点を先取したラウンダースはなお、一死三塁から降矢聖悟の二ゴロで1点、続く奥山葵登主将と雨宮城玖の連打で計3点をリードした。打線は振るわぬ玉村だが、遊撃手の松本咲斗主将を中心に堅く守り、先発の4年生・竹之内翔真を盛り立てる。5回表には宮沢仰がチーム初安打を放つと、一死二塁から萩原瀧皇(4年)のバント安打と二走・楊鎵蔚の好走塁で1点をもぎ取る。しかし、主導権を譲らぬラウンダースは、一死までに三塁へ進めた走者をゴロ打ちで生還させるパターンで4回、5回と加点して6対1に。5回は遊撃守備に回っていた伊藤が6回に再登板し、3者斬りで準決勝進出を決めた。(了) 直近3年の関東大会でも110㎞は初(上)。これを早々に投じたラウンダースの伊藤は1回裏、先頭打者二塁打を放つ(下) 1回裏、ラウンダースは雨宮朝のバント安打(上)で無死一、三塁として重盗で先制。さらに三番・佐野大翔の犠打(下)で一死三塁から、降矢の二ゴロで加点 1回裏、2点を先取したラウンダースはなお、奥山主将の右中間二塁打(上)と雨宮城玖の左前打(下)で3点目 玉村は2回裏、遊撃手・松本主将が邪飛を好捕(上)するなど、粘投する4年生の竹之内(下)を堅守で支えた 5回表、玉村は宮沢の中前打(上)から一死二塁とし、萩原(4年)のバント安打(下)で1点を返す ラウンダースはゴロ・ゴーで4回と5回に計3点。深沢はウエストボールに飛び上がってのスイング(上)で、降矢はダウンスイング(下)でそれぞれ転がした   ―Pickup HERO― アメージング!! MAX110快速球の一本槍で無安打ピッチング...

【関東新人戦1回戦❸東京vs.千葉】房総の盟主・豊上が併殺〆。都勢4連覇阻む

【関東新人戦1回戦❸東京vs.千葉】房総の...

2025.12.09

 1回戦の第3試合は、注目の好カード。千葉の盟主・豊上ジュニアーズは、出場8チームで唯一、優勝を経験している。新人戦の最高位となる関東王者に就いたのが2019年で、この年に東京代表として初出場で4強入りしたのがレッドファイヤーズだった。実績と知名度は豊上が群を抜くが、近年の躍進が目覚ましい東京勢は大会を3連覇中。豊上が6年ぶり2回目のVへ歩を進めるか、6年ぶり登場の東京王者がハイレベルでぶっちぎるか――。 ※学年未表記は5年生 (写真=鈴木秀樹、大久保克哉/文=鈴木秀樹) ■1回戦 11月22日◇ノーブルホームスタジアム水戸 ▽第3試合 豊上ジュニアーズ(千葉)  200001=3  000010=1 レッドファイヤーズ(東京) 【豊】加藤、後山-関澤 【レ】萩原、井田、安里-上西、神 【評】先攻の豊上は初回、敵失と四球から二死二、三塁として、五番・蛭間悠智が鋭いライナーを外野へ。これが記録は外野手のエラーとなり、ノーヒットで2点を先取した。レッドの先発・萩原琉碧は不運な失点にも崩れることなく、5回までを2安打2失点でしのいで68球で降板。レッド打線は5回、三番・大森柚季の適時三塁打で1点を返すが、6回表に1点を追加された。最終6回裏、レッドは神利玖也の左中間二塁打や代打・柄澤柚月の中前打などで一死満塁と、同点・逆転サヨナラまでの好機を得たが、豊上は内野ゴロ併殺で最後を締めくくり、初戦を突破した。 1回表、豊上の2点は外野手の失策(公式記録)で入るも、蛭間の打球はヒット性だった(上)。先発の加藤は70球で6回一死まで1失点の好投(下) 1回裏は巧打と好守の応酬。レッドの二番・井﨑駈が左前打(上)を放てば、続く大飛球を豊上の中堅手・蒔田昊明(下)が好捕 1回裏、レッドは四番・佐々木遥斗の左前打(上)で一死満塁とするも、続く鋭いライナーを豊上の遊撃手・後山晴が前進守備で好捕(下) 2回表、レッドは中堅手・清水優仁(4年)が前方のライナーを前のめりで好捕(上)。3アウトとなり先発左腕の萩原とグラブタッチ(下) 5回裏、二死一塁から右越えの適時三塁打を放った大森(上)は、続く6回表の守りで一塁邪飛を好捕(下) 6回表、豊上は先頭の蒔田が中前打から二盗と犠打で三進。そして増渕碧人の二ゴロ(上)で生還し(下)、3対1に 6回裏、レッドは神の二塁打に代打・柄澤の中前打(上)などで一死満塁とするも、守る豊上は6-4-3併殺でゲームセットに(下)   ―Pickup TEAM― 投打の柱を欠くも、全国区の強豪を脅かす レッドファイヤーズ [東京都]...

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【関東新人戦1回戦❷栃木vs.埼玉】西埼玉が完勝、初出場の羽川は最後に意地

【関東新人戦1回戦❷栃木vs.埼玉】西埼玉...

2025.12.05

 2年ぶり3回目の出場となる西埼玉少年野球(埼玉)は、2週間前に肩を負傷した主将がベンチスタート。初出場の羽川学童野球部(栃木)は、インフルエンザで3人が欠場。ともにベストオーダーを組めなかった一戦は、25人枠を4・5年生だけで埋めた西埼玉が、2回から毎回得点でものにした。どんなにリードしても、抜け目のない攻守は志の高さゆえだろう。一方の羽川は、ミスも絶えず劣勢が続いたが、新人戦にありがちなガミガミもドタバタもなし。大舞台に残した足跡は、最終回の3点だけではなかった。 ※学年未表記は5年生 (写真&文=大久保克哉) ■1回戦 ◇11月22日◇ノーブルホームスタジアム水戸 ◇第2試合 西埼玉少年野球(埼玉)  012116=11  000003=3 羽川学童野球部(栃木) 【西】渡辺、鈴木-清水、横田来 【羽】渡辺、西村、酒巻樹、生澤塁、荒井-西村、渡辺 【評】先攻の西埼玉は三番・會田健心と四番・中村湊の連打、羽川は2四死球と、それぞれ初回にあった先制機を生かせず。両先発投手が踏ん張ったが以降、圧巻の投球を披露したのは西埼玉の右腕・渡辺桜生(=上写真)だ。2回から5回まで羽川打線をシャットアウトし、初回から毎回の7三振の快投。西埼玉は攻めても主導権をキープする。2回表、田野一ノ進の右前打に敵失、犠打で一死三塁として八番・相川颯汰(4年)が中前へ先制タイムリー。さらに3回表も、中村湊の左前打に盗塁、敵失で無死二、三塁として、田野の内野ゴロと鈴木聖絆の中前打で3対0に。羽川は後半から継投に入るも、長い守りが続いた。4回に無安打で加点した西埼玉は、5回には代打・武内瑛汰主将の左前タイムリーで5対0に。そして6回表には、打者13人で6点を奪い、完全にダメを押した。羽川は6回裏、代打・鈴木遼太郎の右前打を皮切りに、三番・荒井琉翔主将、四番・酒巻樹我、五番・西村燈李の3連打などで3点を返して意地を見せた。(了) 西埼玉は2回表に八番・相川(4年)が先制タイムリー(上)、3回には七番・鈴木がタイムリー(下)。ともにセンター返しの打撃だった 西埼玉の六番・田野は2回に先制の口火となる右前打、3回は無死二、三塁から遊ゴロ(上)で1打点。一番・清水洋(下㊧)は4回、先頭で四球を選ぶと二盗、三盗を決めて内野ゴロで生還して4点目 6回表、西埼玉は四番・中村湊が3安打目となる適時内野安打(上)。代打・中村想斗も左前タイムリー(下)など6得点で11対0に 最終6回裏、羽川は代打・鈴木遼の右前打(上)から反撃開始。一死一、三塁から荒井主将が中前タイムリー(下) 6回裏、1点を返した羽川はなお、四番・酒巻樹(上)と五番・西村(下)の連続タイムリーで計3点   ―Pickup TEAM― 大敗も、確かな足跡。栃木王者はまだまだ繁栄の予感  はねかわ 羽川学童野球部 [栃木県]  ぐうの音も出ない完敗だった。先発の渡辺湊斗が初回二死一、二塁のピンチを脱し、その裏に2四死球から重盗を決めるまでは、イーブンペース。しかし、先制機を逸して以降は、埼玉王者の分厚い戦力とパワーに押し込まれ、耐えるばかりの苦しいゲームとなった。...

【関東新人戦1回戦❶神奈川vs.茨城】ともに無失策。清水ヶ丘が先行逃げ切り

【関東新人戦1回戦❶神奈川vs.茨城】とも...

2025.12.04

 5年生以下の新チームの最高位となる、ノーブルホームカップ第27回関東学童軟式野球秋季大会は、1都7県の新人戦王者8チームによるトーナメント戦。当メディアでは全7試合を順次、リポートしていく。1回戦の第1試合は、初出場同士の激突。開始式からの緊張感もありつつ、双方ともノーエラーを貫いた。結果として、初回に先制した清水ヶ丘ジャイアンツ(神奈川)が、以降もリードを守って逃げ切り。終始、ビハインドの竹園ヴィクトリーズ(茨城)は、得意の細やかな野球を展開できなかった。 ※学年未表記は5年生 (写真=鈴木秀樹、大久保克哉/文=鈴木秀樹) ■1回戦 11月22日◇ノーブルホームスタジアム水戸 ▽第1試合 清水ヶ丘ジャイアンツ(神奈川)  310000=4  010000=1 竹園ヴィクトリーズ(茨城) 【清】松﨑、長養-長養、松﨑 【竹】小泉、吉田-吉田、齋藤 【評】先攻の清水ヶ丘は初回、一死後に川崎晃輔、松﨑星太朗主将の連打で好機を得ると、二死後に四球で満塁に。ここで六番・小川逸生が左翼線に走者一掃の二塁打を放って3点を先取。2回にも四球の走者を川崎の適時二塁打でかえして1点を加えた。一方の竹園は2回に四番・吉田結乃助と五番・齋藤陽太の連打で無死二、三塁とし、続く中川和真の中前打で1点を返す。二死後に四球で満塁としたが、あと1本が出ず、追加点を挙げることができなかった。以降はともに走者を出しながらも三塁を踏むことができず、先発の松﨑主将から長養陽輝へとマウンドをつないだ清水ヶ丘が逃げ切って初戦をものにした。 清水ヶ丘は1回表に六番・小川が満塁走者一掃の先制二塁打(上)。先発の松崎主将(下)は3者凡退で立ち上がる 2回表、清水ヶ丘の川崎が2打席連続となる安打をレフトへ(上)。二走の田中健杜が生還(下)して4対0に 2回裏、竹園は吉田、齋藤(上)、中川(下)の3連続長短打で1点 2回途中から救援した竹園・吉田(上)は、6回まで自責点0の力投。6回表には一塁手の松林晃徳主将が邪飛を好捕(下) 清水ヶ丘の二番手・長養(上)は整ったフォームが、竹園の先発・小泉裕紀(下)は100㎞手前の速球が目を引いた   ■From After The Match 地元でほろ苦い1敗  清水ヶ丘ジャイアンツの益留順一監督が勝利後につぶやいた。 「シートノックを見て、こりゃ勝てないと思いました。思った通り、竹園さんの守備は試合でも素晴らしかった」...

【ポップ杯関東予選】冬の神宮2枠の争い《後編》。晩秋に“激熱”最終決戦

【ポップ杯関東予選】冬の神宮2枠の争い《後...

2025.12.03

 第19回ポップアスリートカップくら寿司トーナメント2025。関東予選の最終日は、2勝したチームがそれぞれ「冬の神宮」全国ファイナルの出場権を獲得した。夏よりもさらに成長した6年生をメインとする戦いはハイレベル。代表決定戦はいずれも白熱し、決勝点が生まれたのは終盤だった。リポートの後編、3つのトピックスは4チームと戦いぶりに迫る。 (写真&文=大久保克哉) ※前編の3TOPIC➡こちら ■第1ブロック決勝 ◇11月3日 ◇彩湖・道満グリーンパーク ▽A面第3試合 阿久津スポーツ(栃木)  000100=1  10001 X=2 西埼玉少年野球(西埼玉) 関東第1ブロック代表 にしさいたま 西埼玉少年野球 [埼玉県] 出場=2年ぶり2回目 Topic➍ タレント軍が夏冬連続で全国へ   西埼玉少年野球の創立は1973年で、2016年に現チーム名に改称。近年は選手層の厚みと投打のハイスキルが際立ち、綿貫康監督(=下写真)は特に投げることの指導に定評がある。それと、ここ6年連続でNPBジュニアを輩出していることとは無縁ではなかろう。  今年も左右の本格派投手2枚が、プロ野球のジュニアチームに選ばれている。左腕の香川幹大主将が巨人Jr.に、右腕の新井一翔がヤクルトJr.に。  秋口からはNPBジュニアでの活動がメインとなり、年末の夢舞台(NPBトーナメント)までは所属チームをほとんど留守にする。このため、NPBジュニアに否定的で、セレクションの受験を禁じるチームもあったりするが、西埼玉は「個人の夢」とそのトライを全面的に支援している。 「今年も(ジュニアで)2人が抜けましたけど、残った選手たちもモチベーションが高いまま、神宮を目指してやってこれたと思います」(綿貫監督)  8月には全日本学童マクドナルド・トーナメントに初出場(=下写真)して1勝している今年のチームは、大型のタレント軍団だ。また5年生以下の新チームは9月の新人戦で県王者(2年ぶり3回目)に輝いており、こちらにも有能なタレントがいるが、「ジュニアの2人も戻ってくると、6年生の壁を超えて頭から試合に出られるほどの5年生はまだいませんね」と綿貫監督。  関東最終予選の最終日は、香川主将と新井も久しぶりに「西埼玉」のユニフォームでプレーした。  二和タイガース(千葉)との初戦は香川主将が先発し、快速球で多くの打者を圧倒しながら、4回無失点とゲームメイク。二番手の右腕・高橋龍政(=下写真)がまた、きれいなフォームから惚れ惚れするようなストレートを投じて無失点リレーを完結させた。  そんな西埼玉であっても、続く関東代表決定戦の相手は難敵だった。栃木の名門、阿久津スポーツは昨秋の新人戦で県王者となり、最高位となる関東大会で準優勝している。...

【ポップ杯関東予選】冬の神宮2枠の争い《前編》。「個」にフィーチャー

【ポップ杯関東予選】冬の神宮2枠の争い《前...

2025.12.01

 「冬の神宮」こと、ポップアスリートカップくら寿司トーナメントの全国ファイナルは、12月6・7日に東京の明治神宮野球場で開催される。出場するのは、前年度優勝枠を含めて14チーム。そこへの道のりは長く、自主対戦方式の都道府県大会に始まり、北海道と沖縄を除く6ブロックでは最終予選(クライマックスシリーズ)まである。当メディアは11月3日、埼玉県であった関東最終予選の最終日を取材。勝敗だけではなく、盛りだくさんの特ダネを6つのトピックスに分けて前後編でお届けしよう。まずは主に「個人」にフィーチャーした前編から。 (写真&文=大久保克哉) Topic➊ 「ほめる」賞をサプライズで  関東代表「2枠」が決まる最終日の朝。8チームが参加しての開会式で、ひと際盛り上がるセレモニーがあった。  都道府県予選を突破したチームにそれぞれ贈られる『ほめたいプレーヤー賞』の発表と表彰だ(=下写真参照)。大会主催のNPO全国学童野球振興協会の野村隼人事務局長は、同賞の狙いや経緯をこう語っている。 「キャプテンやエースや四番バッターは、活躍してMVPとか表彰されることも多いと思います。それはそれで素晴らしいことですが、違う観点から個人賞を設けました。ご提供をいただく、サポーター企業の松下徽章さんは『ほめるを広める』という文化の会社ですので、そういう想いも込めて、より広められればと」 東京・高輪クラブ「ナイスバッティング賞」=杉本悠真(6年)/海老原城一監督(写真㊧)   東京・金森アームズ「スーパーユーティリティ賞」=瀧本翔太(6年)/大貫良道監督(写真㊧)   神奈川・戸塚アイアンボンドズ「必殺仕事人賞」=北川倫太郎(6年)/桑山嗣俊監督(写真㊧)   埼玉・西埼玉少年野球「勝利に導く必要不可欠な選手賞」=横田隆芽(6年) /綿貫康監督(写真㊧)   茨城・豊ナインズ「全力プレー賞」=佐藤結人(6年)/里見浩之監督(写真㊨)   栃木・阿久津スポーツ「女房役で賞」=丸山智暉(6年)/小林勇輝監督(写真㊧)  各チームには主旨も説明した上で、賞の具体名と選出を一任。結果、裏方役が表彰されることも。「全力プレー賞」を贈られた豊ナインズ(茨城)の佐藤結人は、主に三塁コーチとして、この日の勝利にも貢献していた(=下写真)。  野村事務局長はこうも話している。 「この賞は発表までサプライズにしているチームがほとんどで、お子さんが急に表彰されて涙ぐむお母さんもいたり。試合に出られるのは9人ですが、それ以外のところで支えてくれている人もいる。サポートがあればこそ野球ができる、ということも皆さんに感じてもらえたら」  なお、この『ほめたいプレーヤー賞』は、2年前の全国ファイナルトーナメントで新設され、昨年から都道府県予選を突破したチームにまで拡大。二和タイガース(千葉)で「まとめたで賞」の小茂田大成と、吉川ウイングスで「オールラウンダー賞」の大塚淳斗(ともに6年)は、関東最終予選の初日の開会式で表彰されている。  2007年にスタートしたポップアスリートカップは、参加チームもスポンサーの企業や団体も増えるばかりで、今年で第19回。こうしたスペシャルな賞の制定など斬新な取り組みや「冬の神宮」の定着とともに、まだまだ大きな大会になっていくことだろう。 Topic❷ NPBジュニアの勇姿も 巨人Jr.でもプレーする高輪クラブの鴨志田京主将...

【関東新人戦➊】1都7県の王者、163選手が茨城・水戸に結集

【関東新人戦➊】1都7県の王者、163選手...

2025.11.23

 ノーブルホームカップ第27回関東学童軟式野球秋季大会は11月22日、茨城県のノーブルホームスタジアム水戸で開幕した。5年生以下の新人戦では、この大会が最高位。まずは出場した1都7県の新人戦チャンピオンと、登録163人の選手たちをトーナメント戦の試合順に紹介しよう。  (写真=鈴木秀樹、大久保克哉) ■出場8チーム メンバー表 ※選手は主将以降、背番号順、丸数字は学年  【神奈川県代表】 しみずがおか 清水ヶ丘ジャイアンツ 初出場 監 督 益留 順一 コーチ 池田慶一郎 コーチ 分目 昭伸 10 松﨑星太朗⑤ 12 小川 逸生⑤ 13 北村嘉太朗⑤ 14 塩田 晃誠⑤ 15 相馬 氷雨⑤ 16 長養 陽輝⑤ 17 田原 皐聖⑤ 18 川崎 晃輔⑤ 20 櫻田 航大⑤ 21 千葉 陽大⑤ 22 田中 健杜⑤ 23 高橋 和叶④ 24 菊池 逢礼④ 26 石山航二郎③...

【多賀新人強化大会●代替イベント】球速&快足コンテストで盛況

【多賀新人強化大会●代替イベント】球速&快...

2025.11.18

 滋賀県の名門、多賀少年野球クラブの主催で、2007年にスタートした新チームの試金石。新人強化大会は11月9日に予定されていたが、降雨で中止に。それでも愛知、三重、福井、大阪、岡山、島根と、遠方から強豪7チームが馳せ参じており、多賀町屋内多目的広場で急きょの代替イベントを開催。各チーム2人ずつの代表による、スピードガンコンテストと徒競走で盛り上がった。その模様と結果をリポートしよう。 (動画&写真&文=大久保克哉) RESULTS ■球速コンテスト 第1位=105㎞ きしもと・らいと 岸本來橙 多賀少年野球クラブ [滋賀県/5年/右投] 「練習(※各選手1回のみ)で106㎞を出せて、自己最高記録が2㎞速くなったので良かった。自信はなかったけど、みんなの応援が力に。目標は110㎞。(速い球を投げられる理由は)バネ投げと、平日練習(自由参加)を全部出ているからだと思います」   第2位=104㎞ ふくとみ・そうた 福富蒼大 玉櫛スラッガー [大阪府/5年/右投]   第2位=104㎞ まえだ・ゆきなが 眞江田幸長 大阪オールスターズ [大阪府/5年/右投] ■約30m徒競走決勝 第1位 こばやし・らん 小林...

【栃木新人戦】4年目の青年監督と大躍進!!羽川学童が初タイトルV

【栃木新人戦】4年目の青年監督と大躍進!!...

2025.11.14

 5年生以下の新チームによる栃木県新人戦の決勝は10月18日、芳賀町ひばりが丘公園野球場で行われた。決勝初進出の羽川学童野球部(小山・野木)が大会上位常連の強豪・田沼アスレチックBBC(足利・佐野)を破り初優勝。羽川学童は11月22、23日に茨城県で行われる関東大会に出場する。 (写真&文=鈴木秀樹) ■決勝 ◇10月18日◇ひばりが丘公園野球場 羽川学童野球部(小山・野木) 302100=6 020010=3田沼アスレチックBBC(足利・佐野)【羽】石川、渡辺-渡辺、石川【田】高橋、小島、高橋、小島、須永、小島-正田二塁打/荒井、石川(羽)山田(田) 【評】羽川学童野球部は初回、先頭の渡辺湊斗が内野安打で出塁すると、石川大翔のバントも安打となり好機を広げ、荒井琉翔主将が右中間に2点適時二塁打を放って先制。その後も酒巻樹我、西村燈李、小櫻一真(4年)の連続バントで3点目を奪い、試合の主導権を握った。田沼アスレチックBBCは2回、山田朝陽が二塁打を放つと、高橋龍之介、村田純輝も安打で続き2点を返したが、羽川は3回にも西村、小櫻、生澤塁偉(4年)、さらに舘野琉翔(4年)と、連続バントで2点を奪い、再びリードを広げると、田沼の追撃を許さず逃げ切った。   優勝 =初 はねかわ 羽川学童野球部 (小山市) 親子で楽しみ、ついに県の頂点!!  初優勝! マウンドに駆け寄り喜び合ったあと、試合終了のあいさつを終え、一塁側応援席に向かう羽川学童野球部ナイン。待ち受けていたのは、父母らによる紙テープの嵐だった。 「おめでとう!」  色とりどりの紙テープを手に、はしゃぐ選手たちに向けた祝福の声と笑顔が、応援席にあふれた。 「土日のほかに、水曜と金曜の夕方に2時間、平日練習があるんですが、ウチの父母たちは、本当に参加率が高いんです。練習も、お父さんたちの手助けがなかったら、ここまでの成績は残せなかったかもしれません」   喜び合う選手たちの姿に目を細める酒巻祐樹監督がつぶやく。監督に就任した3年前、わずか7人だった選手数も、今では30人近くに。平日練習も、当初は監督一人で始めたが、徐々に手伝う父親たちが増えていった。 「経験者はもちろんですし、野球未経験のお父さんも、積極的に関わってくれています。練習がすごく効率的に進められるようになったんです」 1回表は石川のバント安打(上)や荒井主将の2点適時二塁打(下)などで3点を先取 上位の長打、下位のバント攻勢  初回に三番・荒井琉翔主将が右中間に鋭いライナー性の先制二塁打。3回の3得点は、4年生が並ぶ下位打線がチャンスで打席に立ち、次々とバントを決めた。そして三たび打順が先頭に返り、攻撃が始まった4回には、一番・渡辺湊斗の内野安打に続いて、二番・石川大翔が左中間二塁打を放って加点してみせた。 長打のある上位打線と、小技をきっちりとこなす下位打線。決勝はどちらも得点に絡む、理想的な攻撃で得点を重ねた。 「バントは(敬愛する小山・間東キッズの)小森正幸監督の直伝です」と酒巻監督。皆が絶妙なコースに、きっちりと転がす技術はさすがだ。 1回には酒巻樹我(上)が3点目につながる送りバントを決め、3回には4年生の小櫻(下)のバントが野選となり4点目を挙げた  投げては、先発の石川大翔から渡辺湊斗へとつなぎ、強打者の多い田沼打線の猛追をしのいでみせた。 「今日はボールが高めに浮くことがなくて、調子良かった」と振り返った石川は、140㎝34㎏と小柄だが、伸びのある力強いボールを投げ込んだ。...

【特別ルポ】都新人戦決勝、両軍にいた“激レア”ヒーロー

【特別ルポ】都新人戦決勝、両軍にいた“激レ...

2025.11.12

 野球もスポーツであり、試合をすれば勝敗は決する。でも、チームに貢献したという意味でのヒーローには、勝者も敗者もないのかもしれない。5年生以下の新チームの東京王座をかけて決勝で対峙した両軍には、大人も6年生も顔負けという感じのヒーローが、それぞれに異彩を放っていた。 (写真&文=大久保克哉) ※決勝戦リポート➡こちら ―Pickup Hero❶― “真のスーパー3年生”現る こうろく・あさひ 高鹿朝陽 [レッドファイヤーズ/三塁手]  レッドファイヤーズの西田繁監督の評価に、偽りはなかった。  「6年生の試合でも活躍できるレベルの3年生」  高鹿朝陽は、都新人戦の決勝も八番・三塁でスタメン出場。そしてあと1球で敗北という土壇場で逆方向へ同点タイムリーを放ち、サヨナラVへとつなげてみせた。 「カウントが3-2だったけど、(満塁なので)甘い球がくると思ってたから、アウトコースに手を出したら当たってくれて良かったです」  6年生どころか、大人でも足が震えるような場面だった。特別延長の7回裏、8対9と1点のビハインド。一死満塁からスクイズ失敗で、アウトの数だけが増えて迎えた打席だった。  ファイヤーズの一塁側ベンチには、まだ出番のない5年生もいたが、指揮官は動く素振りもなし。右打席の3年生もドンと構えてボールを見定め、押し出し狙いのような小賢しい動きを一切しなかった。そして先に追い込まれてから生まれたのが、前述の同点打。打球は緩いライナーとなって、右翼線で弾んだ。  身長は140㎝にも満たないだろうが、胴体も足も声も太い。それでいて動きは滑らかで、三塁守備も安定している。「力が入っていると動けないから、お父さんから『力を抜いて楽にやれ!』と言われているので、力を抜いて楽にしています」  圧巻は6回表、二死二塁からの守備とコメントだった。三遊間のゴロに身体ごと飛び込んでグラブに収めた高鹿は、すぐさま立ち上がって一塁へ送球(=下写真)。  3年生の肩は5年生(打者走者)の足には勝てず、内野安打に。しかし、ヒット性の打球を内野で止めただけでも大いに価値あり。それをまた試合後の3年生が、堂々と語るのだから開いた口がふさがらない。 「あそこはランナー二塁でしたよね。あれをスルーしたら(外野に抜けていたら)、1点入ったかもしれないけど、飛び込んで防げたので良かったです」  そこまで状況を読んでプレーできる小学生は、夏の全国大会の6年生でもそうはいるまい。末恐ろしい3年生は父の厳しい指導も受けているとあってか、勘違いした言動もなく、いたって謙虚。このあたりもまた“真のスーパー”たる一因だ。 「(自分が)すごいとかなしで、5年の代の大会に出てるから、まずチームに迷惑かけないように。バッターではタイムリーを打ったり、守備ではエラーしないように考えています。(関東大会でも)どんな試合でも、強い打球でもノーエラーをすることと、バッティングではヒットを狙うことを考えます」   ―Pickup Hero❷― “真のスーパーサブ”現る いとう・つなぐ...

【都新人戦/決勝】コロナ禍以来の“炎上”。レッドファイヤーズが大逆転サヨナラV

【都新人戦/決勝】コロナ禍以来の“炎上”。...

2025.11.11

 ノーブルホームカップ第27回関東学童秋季大会の予選を兼ねた東京都新人戦は10月12日、板橋区立城北野球場で決勝を行い閉幕。驚異的な粘りで、0対7から特別延長に持ち込んだレッドファイヤーズ(足立区)が、7回逆転サヨナラでレッドサンズ(文京区)を下し、6年ぶり2回目の優勝を果たした。ファイヤーズは来たる22・23日の関東大会(茨城)に出場、2019年の初出場時は3位だった。また、この“レッド対決”の結果を受けて、来年の夏休みにある高野山旗(和歌山)はファイヤーズが、阿波おどりカップ(徳島)はサンズが、それぞれ出場権を得ている。 ※記録は編集部 (写真&文=大久保克哉) ■決勝 ◇10月12日◇城北野球場 レッドサンズ(文京)  2050101=9  0031042x=10 レッドファイヤーズ(足立) 【サ】神谷、竹内、神谷-原川 【フ】篠沢、萩原、井田-上西 本塁打/大森(フ) 三塁打/加藤(サ) 二塁打/大森(フ) 【評】開始早々、三番・齊藤叶翔と六番・山本駿翔のタイムリーで2点先取のサンズが、3回には四球を挟んでの5連打などで7対0と大きくリード。しかし、ここからも激しく試合が動いた。ファイヤーズは3回裏、一死二、三塁から五番・神利玖也と清水優仁(4年)の連続タイムリーで3点を返すと、二番手で登板していた左腕・萩原琉碧が打たせて取って波に乗る。ファイヤーズは4回にも井﨑駈のタイムリーで1点。それでもサンズは5回表、加藤光志朗の適時三塁打で8対4とダメを押したかに見えたが、最終6回裏、ファイヤーズの三番・大森柚季が起死回生の満塁ランニングホームランで8対8に。特別延長の7回表、サンズは犠打と神谷駿の左前打で1点。その裏、ファイヤーズは二死満塁から八番・高鹿朝陽(3年)が右へ同点タイムリー。続く上西翔が放った飛球が中前に落ち、これがサヨナラのV打となった。(了) 〇レッドファイヤーズ・西田繁監督「ウチはこういう大逆転勝ちも、ちょくちょく。先発投手の篠沢は攻略されたけど、その後の2枚が要所を抑えてくれて感謝。大森もホームランとは思わなかったけど、打ってくれると信じていました。強豪のレッドサンズに勝てたのは選手も自信になると思います」 ●レッドサンズ・門田憲治監督「3回裏の3点で相手を開き直させてしまったかな。ウチの投手とすれば打ち取った当たりでも、向こうは良いバッターが多いので外野を下げざるを得なくて、ポテンヒットという不運な感じも。ただ、打線のしぶとさは相手がちょっと上でした。緩いボールを打つことと外野の守備が課題ですね」 1回表、サンズは一死三塁から三番・齊藤の左前打(上)で先制。ファイヤーズの先発・篠沢翼は2回表、本塁ベースカバーで三走をアウトに(下)するなど無失点 3回表、サンズは3連打で満塁とし、山本の中前打(上)でまず2点。さらに門田千資と原川瑛仁(下)のタイムリーに、押し出しで計5点 ファイヤーズは7点差とされた直後の3回裏、神が中前へ2点タイムリー(上)。二番手の萩原(下)は4回から3イニングを1失点に 6回裏、ファイヤーズは萩原と上西のヒットに井﨑駈が四球を選んで(上)二死満塁に。そして大森が左中間へランニングホームラン(下)で8対8に 無死一、二塁で始まる特別延長の7回表、サンズは神谷の左前打で1点。ファイヤーズはその裏、高鹿(3年)と上西(下)の連打で逆転サヨナラ   優勝 =6年ぶり2回目 レッドファイヤーズ...

【神奈川新人戦】主将が投打に大車輪の活躍。清水ヶ丘が初V、関東へ

【神奈川新人戦】主将が投打に大車輪の活躍。...

2025.10.22

 5年生以下で編成する新チームが神奈川No.1を競う、関東秋季大会神奈川大会は9月7日に開幕し、10月5日には横浜市の俣野公園・横浜薬大スタジアムで決勝が行われた。清水ヶ丘ジャイアンツと元宮ファイターズによる横浜勢対決となった決勝は、同点のまま終盤を迎える緊張の展開に。そして5回と6回に加点した清水ヶ丘が制して初優勝を飾り、11月開催の関東キップを手にした。 (写真&文=鈴木秀樹) ■決勝 ◇10月5日◇横浜薬大スタジアム清水ヶ丘ジャイアンツ(横浜) 010021=4 100000=1元宮ファイターズ(横浜)【清】松崎-長養【元】金子、今井-遠藤二塁打/川崎(清) 【評】1回裏、元宮は先頭の角田優翔が右前打で出塁、続く石井結心主将がたたきつけて角田が三塁に進み、山下櫻祐の適時打で先制。なおも好機は続いたが後続が倒れ、追加点は奪えず。すると直後の2回表、清水ヶ丘は川崎晃輔の左越え二塁打から好機を得て1点を奪い、同点に。中盤は両軍ともあと1本が出ずホームが遠かったが、清水ヶ丘は5回、内野ゴロ敵失を足掛かりに、野選と内野ゴロの間に勝ち越しの1点を奪うと、松崎星太朗主将の中前適時打でもう1点。6回にも川崎の安打と田中健杜の適時打で1点を加え、元宮の反撃を許さず、大会初優勝を果たした。 優勝 =初 しみずがおか 清水ヶ丘ジャイアンツ [横浜市] 強豪ひしめくハマの王者。いざ関東へ  64球で6回完投。「フォアボールを出さないよう、コントロールには気をつけて投げました」という清水ヶ丘ジャイアンツのエース左腕・松崎星太朗主将が、マウンド上で大きくガッツポーズをした。  142㎝、34㎏。小柄だが、闘志と躍動感にあふれる投球で、元宮ファイターズ打線を封じた。打っても3打数2安打と、同じく2安打の六番打者、川崎晃輔とともに打線をけん引、八面六臂の活躍だった。 「バッティングも好きだけど、今はピッチングが楽しいです。三振とったときとか気持ちいいし、一番好きなのは、自分が試合の最後を締めくくれるところです」と松崎主将。決勝はその言葉どおりに、最初から最後まできっちりと投げ切り、充実の表情で金メダルを手にした。  力投のエースを支えたのは、好守備を連発した野手陣だ。  初回一死、先制点を奪われた直後に挟殺プレーでの失策はあったものの、その後はノーミス。立て続けのライナー性の打球を、レフトの田中健杜とライトの相馬氷雨がそれぞれ好捕してピンチを脱し、4回裏二死二、三塁のピンチも堅守で切り抜けた。 2回表、川崎の二塁打(上)から同点に。5回表は無死一、三塁から内野ゴロで三走・相馬が生還(下)  5回には敵失から好機を得ると、内野ゴロの間に勝ち越しのホームを陥れ、松崎主将が鮮やかに中前にはじき返してもう1点。6回にも安打の川崎を田中が適時打でかえして追加点を挙げ、勝利を引き寄せた。 この大会での清水ヶ丘の最高成績は、1年前の県4強だった。「昨年、4年生大会で県大会準優勝はしてるんです。実力的には、まずまずという手応えはあったんですよね」と益留順一監督。県新人王とチーム史を一気に塗り替えた要因については「打つほうはどうしても波があります。守備がしっかりできれば、勝負にはなると思っていたんですが、なかなか…。でも、外野の守備などは良くなったと思います」と話した。 6回表一死三塁、田中健杜のテキサス安打(上)が4点目の適時打に。写真下は表彰式  4年生大会の決勝で敗れたのは、全国区の強豪・平戸イーグルス。同じ横浜市のチームだ。「そうなんです。平戸さん、戸塚アイアンボンドスさん、今日戦った元宮さんもそう。とにかくまず、横浜で勝たないことには…」と益留監督。「まずは、守備をもっと進化させないとですね」と、その目はすでに、これから先を見据えている。 まずは、11月の関東大会。松崎主将は「関東大会でも完投できるように頑張ります」と気合満点で、「オフの間もいつも以上に練習して、打たれないピッチャーになりたい」と、全国大会を目指す来季にも目を向けている。   準優勝 もとみや 元宮ファイターズ [横浜市] 堅守と機動力の古豪健在...

【埼玉新人戦】夏に全国1勝の西埼玉、新チームも県王者に

【埼玉新人戦】夏に全国1勝の西埼玉、新チー...

2025.10.08

 西埼玉、関東大会へ──。5年生以下の新チームで戦う、ノーブルホームカップ第27回関東学童軟式野球秋季大会の埼玉県予選大会は9月13日に開幕。地区代表40チームが参加し、県内の各球場で熱戦が繰り広げられ、同21日には県営大宮公園野球場で準決勝と決勝が行われた。決勝では西埼玉少年野球(飯能)が熊谷ウイングス(熊谷)を下し、2年ぶり3回目の優勝を決めた。西埼玉は11月22、23日に水戸市で行われる関東大会に出場する。 (写真&文=鈴木秀樹) ※記録は編集部、本塁打はすべてランニング ■決勝 ◇9月21日◇大宮公園野球場 ▽第3試合 熊谷ウイングス(熊谷) 016101=9 34301 X=11西埼玉少年野球(飯能)【熊】荒木、江黒、橋本-須藤【西】武内、渡辺、鈴木、渡辺、武内-横田来、清水本塁打/武内(西)三塁打/須藤、沼上、秋庭(熊)武内、清水、中村(西)二塁打/橋本、江黒(熊)清水、荒井(西) 【評】1回裏、西埼玉は先頭の清水洋が右越え二塁打を放つと、次打者の内野ゴロが敵失を誘い無死一、三塁。盗塁で二、三塁とし、三番・武内瑛汰主将が左中間を破る三塁打を放ち2点を先制。さらに會田健真の犠飛で3点目を挙げた。西埼玉は2回にも清水、荒井若獅の連打、中村湊の左中間三塁打などで4得点。追う熊谷は2回表に1点を返すと、3回には一死から須藤旭が右越え三塁打、四番・秋庭真博の申告敬遠に続き大谷夏輝、江黒隼が連続適時打、さらに一死満塁から沼上晴雅が走者一掃の左越え三塁打を放つなど、打者一巡の猛攻で一挙6点を挙げて試合を振り出しに。それでも、西埼玉は直後の3回裏に清水、荒井の連打に続き武内主将が左越えの3ラン本塁打を放って再び熊谷を突き放し、5回にも1点を追加、追撃する熊谷を振り切って2年ぶりの優勝を決めた。(了)   優勝 =2年ぶり3回目 にしさいたま 西埼玉少年野球 [飯能市] 全国経験組を中心に攻守充実  最終日の午前中、準決勝の第1試合でレッドファイターズ(春日部)に5対2で勝利し、11対0で決着した、熊谷と上藤沢ライオンズ(入間)との第2試合を見ていた西埼玉・綿貫康監督がつぶやいた。「熊谷さんは打ちますねぇ…」 ただでさえ、投手のやりくりを考えると、点の取り合いになりやすい、ダブルヘッダーの2試合目。試合は予想通りの打撃戦となった。 注目の初回、先発の武内瑛汰主将が熊谷打線をゼロで抑えた西埼玉が、その裏に先制。2回表には、熊谷に1点を返され、なお一死二、三塁と同点のピンチを迎えたが、武内主将が三振で2つ目のアウトを奪うと、次打者の放った、抜ければ同点という飛球を、中堅手の鈴木聖絆が「微妙と思ったけど、思い切って行きました」と飛び込んでキャッチ。「突っ込んでいってよかった!」と窮地を脱したのだった。 2回表二死二、三塁、抜ければ同点の当たりを中堅手の鈴木(手前)が好捕(上)。その裏、一死一、二塁から中村が左中間に2点三塁打(下)     2回裏、西埼玉はさらに4点を追加。完全に西埼玉の流れと思われたが、3回表にまさかの6失点で同点に。「あの(2回までの)リードで“勝った”とは、思っていませんでしたよ」という西埼玉・綿貫監督の言葉通りの展開となった。  それでも、「ウチもみんな、よく振ってきましたから。3週間ごとに、バットのグリップを巻き替えなきゃいけないくらいには、やってきた。選手たちも、打ち負けない自信はあったんじゃないでしょうか」──。 試合を決めたのは、準決勝でも2本の本塁打を放ってチームを勝利に導いた、武内主将のひと振りだった。3回裏無死、清水洋、荒井若獅の連打に続き、相手左翼手の頭上を大きく越える3点本塁打。「ホームランを狙っていたわけじゃないけど、必ず走者をかえすつもりで、責任感を持って打席に入りました」とニッコリ笑った。 3回裏一死、清水が3安打目の右前打(上)。その裏一死一塁から荒井が左前打(下)  綿貫監督が「とにかく、優しい子。自分が投げているときに味方がエラーしても、まったく嫌な顔をせず、必ず『気にするな』と声を掛ける。周りのみんなが“彼のためなら”と思ってくれるような、そんな選手なんです」と評する好漢。「そのおかげで、チームワークもすごくいい」 最終6回表、1点を返され、なおも二死三塁。4回途中から渡辺桜生、鈴木、再び渡辺とつないできたマウンドに再び上がり、内野ゴロで試合を締めくくった武内主将の周りに、西埼玉ナインがワッと集まった。飛び跳ねて優勝を喜び合う西埼玉ナイン。一番の笑顔を見せているのは、その真ん中にいるキャプテン自身だった。 3回裏、竹内主将が左越え3ラン(上)。ダイヤモンド一周後も笑顔が弾ける(下)  今夏には、6年生中心のチームで、全日本学童マクドナルド・トーナメントに初出場を果たした西埼玉。2回戦で戦いを終えた全国大会では、9人の5年生もベンチ入りしていた。  その中で、武内主将は2試合ともに途中出場していた。上位進出を期待されながら、2戦目で涙をのんだ大舞台の戦いを、こう振り返る。「6年生の先輩たちの強さは、自分も一緒に戦っていたから、分かっていたつもりだったんですけど…それでも、負けてしまった。一つのアウトの大切さっていうか、たとえば2アウト目をとっても、少しの瞬間も油断しちゃいけないんだ、ということを学んだ気がするんです」...