真夏の東京都学童ナンバーワンを決する伝統の大会「東京都知事杯東京都学童軟式野球大会」がフィールドフォースの冠大会になり、10年目を迎える。第49回大会は6月13日、八王子市のスリーボンドスタジアム八王子で行われる開会式で幕を開け、7月19日に同球場で予定される決勝まで熱戦が続く。
本大会(都大会)に向け、すでに支部予選が始まっている地区も。ここでは、それら支部予選大会の結果や戦いの様子、優勝チームの話題などをお伝えする。
※今回は中野、世田谷各支部の結果と話題です。
※当初、都大会開幕を6月21日としましたが、6月13日の誤りでした。
(広報部・鈴木)
◆中野区予選
中野支部大会は区内の11チームが参加し、3月1日に開幕。年々、早まる上部大会出場チームの締め切りの影響もあり、中野支部は今年から、高円宮賜杯第46回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメントと、都知事杯フィールドフォース・トーナメントの予選を一本化。優勝チームから出場する上部大会を選ぶ形式となった。
同22日には上高田運動施設野球上で決勝がおこなわれ、コンバッツが中野セネタースを下して優勝。コンバッツが全日本学童予選に、セネタースが都知事杯フィールドフォース・トーナメントに出場することとなった。
▽1回戦
鷺宮スタージョーズ 7-0 中野ユニオンズ
城山ヤンガース 30-1 中野ファイターズ
中野セネタース 22-3 上鷺ホワイトJr.
▽2回戦
コンバッツ 6-2 鷺宮スタージョーズ
城山ヤンガース 8-5 中野コメッツ
新山クラウウンス野球倶楽部 9-5 白鷺ヘロンズ
中野セネタース 14-0 覇
▽準決勝
コンバッツ 7-3 城山ヤンガース
中野セネタース 9-6 新山クラウンス野球倶楽部
▽決勝
コンバッツ 1-0 中野セネタース
◆世田谷区予選
全日本学童、都知事杯学童の予選を兼ねる、世田谷区春季高学年軟式野球大会は3月1日に開幕(⇒こちら)。区内の46チームが参加し、代表枠を懸けて熱戦を繰り広げている。
世田谷支部の都大会代表枠(選手の登録人数で決まる)は3。ここでの上位3チームが全日本学童と都知事杯学童、両方の出場権を手にする「総どり」方式となっている。
大会は3月22日までに3回戦を終え、ベスト8が出そろった。勝ち上がったのは上北沢イーグルス、若林キッズA、船橋フェニックスA、山野レッドイーグルスA、等々力グリーンズA、祖師谷ビクトリーA、用賀ベアーズA、そしてナインスターズA。今年は高いレベルで上位の実力が拮抗する世田谷支部。ここから先の戦いも目が離せない。
▽3回旋
上北沢イーグルスA 9-3 下馬ジュニアクラブA
若林キッズA 10-9 キングタイガースA
山野レッドイーグルスA 9-0 九品仏ペガサスA
等々力グリーンズA 11-4 ラッキーズ&ジャガーズA
祖師谷ビクトリーA 6-2 経堂ゴールデンコンドルA
用賀ベアーズA 15-1 CCペガサスA
ナインスターズA 2-0 塚戸T.レックスA
■PickUP■
▽3回戦
船橋フェニックスA 13-2 世田谷成城ジュニアーズ
昨秋の東京都新人戦3位で、2月の京葉首都圏大会王者の船橋フェニックスAと、東京都新人戦ベスト8で、東京都城南4区の新人戦上位チームが覇を競う城南CUPで優勝している世田谷成城ジュニアーズが3回戦で当たった。
どちらも都大会に出場すれば、そこでも上位争いは必至の実力派2チーム。ここでの対戦はもったいないばかりだが、試合の流れの怖さを思い知らされる、一方的な展開となった。

初回、先攻の世田谷成城が先頭の吉井海翔の安打と三番・勝蓮太朗主将の適時打で鮮やかに先制、2回には六番・川瀬朝陽が一塁線を破るランニング本塁打と、理想的な流れで船橋の先発・森下貴斗を攻めた。
しかし当然、そのままでは終わらない。船橋は2回裏に石黒信匡主将と岡本悠人、さらに髙橋冴優と小池拓海の連打などで3点を奪って逆転。3回表には無死満塁と世田谷成城に攻められ、再逆転のピンチを背負ったが、ここで船橋は快速左腕・大野凌駕にスイッチ。すると三ゴロホーム封殺、さらに三ゴロホーム併殺で、この危機をゼロで切り抜けてみせた。

これで流れは決定的に船橋へ。その裏の攻撃では、大野が3ラン、石黒主将が2ランと、2本の本塁打が飛び出すなど猛攻。この回12人目の打者となった石黒主将の2ランでトータル13点となり、世田谷のローカルルールである「3回10点差でコールド試合」が成立し、船橋が大差での勝利を収めた。
「緊張はしていなかったけど、2回の逆転で一気に『いけるぞ』ってなりました」と捕手の石黒主将。3回表のピンチを振り返り、「あのゼロはユウトのおかげ」と、好守備を連発委したサード・岡本悠人をたたえた。続けて、「きょうのテーマは『流れ』だったんです。守備からリズムを作って、攻撃ではしっかりつないで攻めることができたし、よかったです」。投打で活躍の大野も「3回表のピンチは守備に助けられました。自分としては投球よりも、ホームランに手応えを感じました」と振り返った。
大きなヤマを乗り越えての8強。次の相手も山野レッドイーグルスAと強敵が続くが、「この流れのまま勝ち進みたいですね」と気を引き締めていた。