商品開発室

【開発秘話】世の中にバント練習専用用具がない?
ないなら…自分たちで作っちゃおう! 日本野球(=世界ではスモールベースボールなんて呼ばれることも)において、バントは昔から重要視されている戦術なのにも関わらず「そういえば、バント練習専用の商品や練習用具がない…」そんなことに気付きました! 気軽にそして子ども達でも安全に練習ができる商品をつくりたい!! そんな想いで企画開発課:小宅がバント練習に注目した商品の開発に取り掛かりました♪ そういえば、バント練習のための練習用具…世の中にないよね? 確かにバントは重要なのになかなかないですね…。 ボールの当たる位置も大切だから、 ボールがバットのどこに当たったか目で見てわかる… そんな商品をつくってみれば子どもでもわかりやすいと思う! ~そして企画開発会議で提案~ バントは下半身の動きも大事ですが、バットのどこに当てるかという点も重要だと思います! そこで…バットにボールがくっつくような商品をつくりたいです! いいね!バントだけでなく、スウィングして打った時にもどこに当たったかわかるようにすれば、もっと幅広い野球選手たちが喜ぶ商品になると思う! それはおもしろいっすね!! バッティング練習でも使用出来たら、小さい子ども達でも楽しみながらできますね♪ ~バント練習商品の開発が始まりました~ バントで重要なのは、やはりボールを捉えるポイント… バットのどこに当たったかがわかること… オスとメスでくっつく原理の面ファスナーを使ってバット側⇔ボール側に工夫をすれば思い描く商品になるかもしれないと考えました。 \まずは手作りで実験/ ボールに面ファスナーを貼り付けてみました! そしてバットとボールに買ってきた面ファスナーを貼り付けてさまざまなボールを使ってテストを繰り返しました。 フィールドフォースの運営する室内練習場ボールパークで、野球経験者の社員達が投手役と打者役になりバントやバッティングなどさまざまなパターンのテストを行いました。 硬いボールや柔らかいボール、さらに反発力のあるボール、そしてフワフワのボール…様々なボールを使いました。...
【開発秘話】世の中にバント練習専用用具がない?

【開発秘話】お母さんも打てる”愛情ノック”
きっかけは『私達もノックを打ってあげたい』という言葉 野球を頑張る我が子のためにノックを打ってあげたい! 昔テニスはやってたけど野球のバットじゃ打てない… 今売られているものやテニスのラケットだと重かったり手首が痛かったり… そんなお母さんたちとの会話から商品開発が始まりました。 今回の商品は≪世にある商品の課題や問題点を克服してさらに良いものを作り出す事≫が最大のミッションでした。 \抱えている悩みは?/ 本当はバットで打ってあげたいけどうまく打てない。 テニスのラケットは野球ボールを打つとネットがすぐ切れちゃう。 世にあるノック用の商品は重くて何球も打つのは大変。 テニスのラケットは軽くていいけどその分手首が痛くなる。 日頃から室内練習場ボールパークで野球少年・野球少女のお母さんたちとの交流があるので、さまざまな意見を集めました。 優先するポイントはなんだろう? 最終的に商品は「ラケット」の形状になりましたが、商品の企画段階ではバットに近い円形や半円形の形状を検討していました。 バットをイメージする見た目と、打球に近い回転のかかったボールが打てる事を重視したいと考えたからです。 最初は片手で打てるノックバットのイメージで直径を広く、そして半円にすることで軽量化できれば、お母さんたちもボールに当てやすく扱えるのではないかと考えました。 しかし金属製でこの形状を再現するには生産方法や強度面に問題があり、実現することが難しいという判断になりました。 次に、金属で形にする事が難しいのであれば他の素材でどうにか半円形にできないか再度検討しました。 本体を金属製や樹脂製にして、うまくネットを張る事が出来ればイラストのような形を再現できるのではないかと考えました。 しかし、ボールを打つためには強くネットを引っ張る必要があるので、このように丸みをもたせて半円形にするのは難しくなかなか再現が出来ませんでした。 販売価格も大事なポイント さまざまな方法を模索する中で大事なポイントである価格面を見直しました。 上述したような特殊形状の商品を作る場合、素材を形成するための金型投資や異素材を取り付ける作業の工賃などが多くかかってきます。 それでは商品の販売価格は高騰し、手に取りやすい商品ではなくなってしまうのです。 バットに近い形状にする事で、打ったボールに実際の打球のような回転がかかる事が理想と考えていましたが、一度考えを改め…...
【開発秘話】お母さんも打てる”愛情ノック”

【開発秘話】ボールを≪見る≫力が打率UPに繋がる
動体視力は年齢とともに低下することを伝えたい 動体視力は年齢を重ねるにつれ、低下することはご存じでしょうか? その動体視力の低下を防ぐために≪目≫を鍛えることが必要で、野球の成績にも影響するということをこの商品を通じて伝えていきたいと思います。 ボールパークに来店されたお客様から『目を鍛える商品がないか?』って問い合わせがあって… そこからヒントを得て手作りサンプルつくってみたから試してほしい! 初期の手作りサンプル 目を鍛えるサングラスですか…面白そうですね! レンズ部分の視界を強制的に狭めてみたけど、どうかな? かなり視界が制限されて、着けているだけでも目のトレーニングなりそうですね 来店されたお客様との会話から開発がスタート とある日… フィールドフォース室内練習場【ボールパーク足立】に甲子園常連校の関係者が来店されました。その際に『視野を狭めるサングラスを探している・・・』『高校の練習でも手作りでサングラスにシートを貼って視界を強制的に狭めて練習を行っている』という話をお聞きしました。実際に動体視力トレーニング器具は他メーカーで既にいくつか商品が販売されていますが、どれも高価なものであり購入するにはなかなか壁が高いものです。 誰でも手に取りやすい価格設定にし、小中学生のように年齢の低いうちから目を鍛える文化をつくっていく必要があると考えました。 \商品開発会議で提案/ 野球をするにも、まずボールを見る「目」が大切になってきます。 ボールを打つにも守備で捕る時にも、動体視力が良いと反応も早くなり、プレーの動作がスムーズになると思います。 近年ゲームやスマホ等の電子機器の発達もあり、目を酷使している子どもも多いと思います。野球の動作にも影響してきますので、子どものうちから目を鍛える必要性を伝えていきたいという想いから開発がスタートしました! 専門知識が必要?ここからが本番! 視界を狭めるにも、どういった構造にすれば効果的なのかを考える必要がありました。 視界を縦に狭めるもの 視界を横に狭めるもの レンズ部分の全体に小さい穴を開けて視界をぼやっと見せるもの チカチカと視界を遮りフラッシュのようにさせるもの...
【開発秘話】ボールを≪見る≫力が打率UPに繋がる

【開発秘話】新常識!子ども達のグラブを守るために
画期的なグラブ≪保形≫ケース とある週末のグラウンド… ノックを終えて子ども達を見ると座布団のようにぺちゃんこのグラブを手にベンチに戻ってくる… 休憩やバッティングの時は「グラブは地面に立てて置きなさい」と伝えても、自立せずパタンと倒れるグラブたち・・・ ぺちゃんこグラブは地面に立たない ここでフィールドフォース社長 吉村は考えます。 ぺちゃんこグラブだから子ども達はボールを捕る前に『力を込めて一度開く』という不要な動作をすることになり、スムーズに捕ることができないのではないか? そのため必要以上の力で鷲掴みする習慣が身に付いてしまっているのではないか? よしッ!グラブのためのスーツケースを作ろう! プロ野球選手も大切なグラブはジュラルミンケースに入れて持ち運んでいる。 子ども達でも型崩れしないで持ち運べるグラブケースを作らなくては・・・ グラブ保形ケースが形になるまで どのような方法で グラブを開いたまま 保管させよう・・・ ただでさえ荷物の多い野球選手。子ども達でも持ち運びやすいように軽量化することも妥協できない。 高価な商品ではなく手に取りやすい価格であることは当たり前。だけど、外部の圧力から開いた状態のグラブを守る強度がないといけない。かつ軽量化を求めたい。 材質の選定から悩みに悩みました… そんな悩みと課題を抱えながら、ある時 別案件で 中国の協力工場(バック工場)へ出向きました。可愛らしいディズニーのキャラクターバックをメインに生産している工場です。そこである商品が目に留まりました。それは、バックの蓋部分にキャラクターが立体的に施されている子ども向けのデイバックでした。 どのようにこの立体感を出しているのか? 非常に軽くて、丈夫。 特に形状記憶に優れている。 まさに我々が作りたいものにピッタリではないか・・・ 作り方を聞くと、発泡ラバーにポリエステル生地をボンディング加工(貼り合わせ)し、それを型押しする製法とのこと。 ...
【開発秘話】新常識!子ども達のグラブを守るために

【開発秘話】守備職人へ!子ども達が開発アド...
『守備大好き♪』な子ども達が楽しめる商品を作りたい! そんな想いから実際に子ども達と一緒に商品開発しました! 野球用品メーカー フィールドフォースが運営する室内練習場 ボールパークで日々子ども達と一緒に野球をしている女性社員:小林が 『守備大好き!ノック大好き!』 という子ども達を見て「こんなに大好きな守備練習がいつでもできたらいいのに…」と、商品開発に取り掛かりました♪ ボールパークで練習をする子ども達♪ おうちでも一人で『よし!守備練習するぞ!』って、子ども達が楽しめる守備練習用品にしたいんです! 絶対に形にしよう! おもりにゴムとボールを付けて戻ってくるのはどうでしょう? おーー!それはいいっすね♪ せっかくなので投げたあとに返ってくる感じを突き詰めたいですね! こうして子ども達との商品開発がスタート...
【開発秘話】守備職人へ!子ども達が開発アド...

【開発秘話】女子選手の悩みを解決したスラパ...
女子選手達が悩みを相談 それは野球用品メーカーに女子野球経験者&ソフトボール経験者の女性社員がいたから! 2024年3月17日更新 うちの子は中学2年生なんですけど、市販されているスライディングは嫌みたいなんです うちの子も男物は嫌って言ってるんです 具体的にどんなところが嫌なのかわかりますか? \聞いてみると/ 市販されている男子選手用は正面にファールカップを入れるポケットがついていたり、その分のたわみがあるのが嫌みたいです そのせいでゴワゴワすることが気になる女の子も多いようです さらに中学生ぐらいの思春期女子は特に男性用のものは嫌だという子が多いとのことです 私、現役時代は全然気にせず履いてましたけどね(笑) 私はソフトボール出身ですけど、女子ソフトボール選手もスライディングパンツやスパッツを履くので女子野球だけじゃなくてソフトボールの選手たちも喜ぶと思います♪ よし! 現役女子選手と保護者の皆さんからの声を反映させた女子用のスライディングパンツ作ろうッ! \この商品ができるまで/ 女子中学生、女子高校生の全面協力で開発が始まります フィールドフォースには女性社員達が取り組んでいるWOMEN'S FORCE(ウーマンズフォース)という事業があります。 女子野球、ソフトボールの発展と練習環境の向上を目指して、女子野球教室やソフトボール教室などのイベント開催、日々女子選手たちの練習のサポートをしています。 またその他でも小学生や中学生の大会を中心に練習用品を提供(協賛)したり、SNSでの情報発信をしています。 そしてそのWOMEN'S FORCE事業の取り組みの一つが【女子選手向けの商品開発】です。 女子選手向けに開発するなら… 必ず直面する悩み「生理の日にユニホームが汚れちゃう問題」を解決できる商品にしなきゃ!とWOMEN’S...
【開発秘話】女子選手の悩みを解決したスラパ...

【開発秘話】エコバックのように持ち運べるベース?
持ち運ぶって意外とめんどくさい? 当たり前のように使っているゴム製のベース 厚みはなくても面積は大きくて意外と持ち運びにくい… 野球のバッグやリュックには入らない… 「家での素振りや自主練などではベースを置かずに練習している」そんな方が大半ではないでしょうか? \しかし/ 例≪素振り≫! 何もない場所で行うことももちろん「振る」という練習としてスウィング力は身につきますが、300回の素振りで300回何も考えずに、自分の振りやすいコースや高さだけを振ることが、はたして効果的な自主練習でしょうか? 例≪ピッチング≫! キャッチャーミットやネットに向かって投げる…相手バッターがいない中で、試合で打ち取るための投げ込みをするために、目標物だけあればいいのでしょうか? 個人でホームベースを持ち歩く? 先述した「ゴム製のホームベースは意外と持ち運ぶのがめんどくさい」という気持ちがあり、どうしても自主練習やチーム練習の合間などでは『ベースを用意しよう』とならないものです… 「ストレスなく持ち運べるホームベースを作りましょう!」 エコバック風? 持ち運ぶ=エコバックのように小袋に収納出来たらよいのでは? と上記のイラストを書いて商品開発会議で提案しました。 実際に『グラブ袋をホームベース型にしてほしい』という声もあり、最初は布製でコンパクトになることを最優先して検討しました。 しかし・・・ 確かにコンパクトで持ち運びやすいけど、屋外で使うことが多いと考えると風で飛ぶ… ペグを一緒に持ち運んで地面に固定するのも手間だし、コンクリートでは使えない… と、問題点も多くあり素材や収納方法は再検討することになりました。 板状のものを折り畳むのはどうだろう? サウナマット(ウレタン素材で折り畳める)を活用するのはどうか? 日ごろから知識に意見交換される商品開発会議では次々と素材の候補がでてきました! どんなサンプルができたのか?...