高円宮賜杯第44回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメントは8月18日、5会場で2回戦を行い、ベスト16が出そろった。前年Vの大阪・新家スターズと、初出場の埼玉・山野ガッツとのゲームは、学童球史に残るようなタフな点取り合戦に。前年準Vの東京・不動パイレーツと、2020年準Vの愛知・北名古屋ドリームスは劇的な逆転勝ち。これらの″酷暑も超える″名勝負は追って特報予定だが、まずは2会場での4試合を写真ハイライトで。
(写真&取材=大久保克哉)
■2回戦/駒沢第1試合
人生初アーチが逆転決勝3ラン!
[大阪]初3年連続4回目
新家スターズ
3205=10
2320=7
山野ガッツ
[埼玉]初出場
山野は長打6本を含む2ケタ安打の猛打で、前年王者をあと一歩まで追い詰めた。3回裏には七番・高松咲太朗がレフトへ勝ち越しソロ(上)、一番・中井悠翔が3安打目となるタイムリー(下)で7対5に
新家は4回表、5対7から六番・黒田大貴が逆転3ラン(上)。何と「初めてのホームラン」(黒田)が、大熱戦の決勝打となった※この試合は大会後に特報予定
■2回戦/駒沢第2試合
船橋、ハンパないって!
1回裏、船橋の四番・濱谷隆太がライトへ先制2ラン(上)。5回裏に三番・竹原煌翔がレフトへダメ押しソロ(下)で13点目
[鹿児島]3年ぶり5回目
国分小軟式野球スポーツ少年団
000000=0
201280=13
船橋フェニックス
[東京]2年連続2回目
「新チーム始動時は9人。それからここまでよくやりました」と国分小の末松正純監督。唯一の出塁は5回二死からの四球で、一塁へガッツポーズして走った小原旭(上)は「兄が野球をしていたので1年前にサッカーから野球に来ました。今は野球が大好きです」
■2回戦/府中第3試合
成長、ハンパないって!
4回表、不動は二番・鎌瀬清正主将の同点2ラン(上)に続いて、四番・山本大智が決勝2ラン(下)。都大会準V以降の個々の上積みが顕著だった
[東京]2年連続5回目
不動パイレーツ
00250=7
10400=5
金田ジュニアクラブ
[福岡]16年ぶり2回目
金田は大技小技で5得点、前評判通りの実力を発揮した。3回裏、左前タイムリーの四番・今井悠希が、六番・松井凰雅のスクイズバントで生還(上)して2対5に
■2回戦/府中第4試合
最終回二死から涙の逆転サヨナラ
3点を追う最終6回裏、北名古屋は二番・三島桜大郎が押し出し四球、なお二死満塁から三番・富田裕貴主将が同点タイムリー(上)、そして四番のサヨナラ打で劇勝する(下)
[北海道南]初出場
岩見沢学童野球クラブ
102000=3
000103x=4
北名古屋ドリームス
[愛知]2年連続6回目
岩見沢はNPO法人として立ち上げて2年目で全国デビュー。小松連史監督らオール教員という指導陣の下、選手たちはハイパフォーマンスを存分に発揮した。山下颯太は先頭打者アーチ(上)、3回には五番・井川晴斗が中越え2ラン(下)で中押し
北名古屋は開始早々からの追う展開も、ノーミスの守りでチャンスを待った。写真上はピンチでも堅守が光った遊撃手の大口航輝。そして最後の最後、四番・岡野拓海が右へサヨナラ打(下)。「今までの中で最高の1本です」(岡野)