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【Team file 10】度会BEAST[三重]

2024.09.27チーム紹介
【Team file 10】度会BEAST[三重]

 令和の新時代をリードしていくことになるだろうという、新興勢力が三重県の小さな町から台頭してきている。前時代的な風習もシガラミもなし。そこにいるのは、野球と子どもと地元を愛する首脳陣と、純粋に野球をしたいという地元の小学生たち。創立からわずか6年で「小学生の甲子園」にも登場した。その名も度会BEAST。元甲子園球児の指揮官の風体に寄せたネーミングではあるまいが、取り組みは時代にもマッチしていて「令和EXAMPLE(模範)」。練習内容も指導陣の思考も大いに納得、参考となるだろう。

(写真&文&動画=大久保克哉)

令和に生まれて6年で全国出場。不毛の町に咲いた“野球の花”、そして新たな実り

※荻田元弘監督インタビュー動画12min➡こちら 

【参考ポイント】

▶勝利の方程式を事前共有

▶低学年からの段階的な育成

▶自ずと夢中になる合理的練習

▶万能選手を育む守備練習

▶目的が明確な打撃練習

▶木製バットや硬球の活用

▶中日ジュニアに学んだアップ

▶父親たちの立ち位置とNG

▶強面監督の柔軟性と向上心

▶チーム誕生と躍進の背景

【練習動画】

❶名物練習「上がりノック」

4min4sec➡こちら

 

❷狙い明確「打撃強化練習」

5min40sec➡こちら

 

❸万能型育成「守備練習」

5min25sec➡こちら

 

❹中日Jr.式「ウォームアップ」

5min33sec➡こちら

全国も苦杯に始まる

 チームが減り続けるばかりの学童球界にあっては“希望の種”。画期的とも言えるだろう。

 吸収合併や合同軍から転じたチームではない。度会BEASTは時代が令和となった2019年に、ピカピカの学童野球チームとして誕生した。そしてわずか6年目の今夏、難関の予選を突破して「小学生の甲子園」こと全日本学童マクドナルド・トーナメントに初出場を果たしてみせた。

東京固定開催ラストとなった「小学生の甲子園」開会式で晴れの入場行進(2024年8月15日、神宮球場/撮影=福地和男)

 1回戦で広島・安佐クラブに1対14と大敗。初陣の全国でも期待されたミラクルは巻き起こせなかったものの、荻田元弘監督は「良い勉強になりました」と、何ら悲観していない。

「みんな緊張しとる感じもなく、いつも通りに試合に入れましたけど、いろんな面での経験不足と正直、実力の差もかなり。投手のスローボールも予選では通用しとったのが、安佐クラブの各打者は逆方向にライナーを打ち返してきました。ただ、点は取られてもベンチも最後まで沈んでいませんでした」

 敗退直後は泣き顔もちらほら。保護者を含めた全員にまずは礼を述べた指揮官は「これで終わりじゃないで! 負けて悔しいけど、向上心をもってやっていこう!」と、6年生たちを叱咤。そして地元の三重に戻ると、県ろうきん杯を制して春夏連覇を達成している。

小高い丘の中腹に広がる町営のふれあい栗山球場。5・6年生主体のトップチームが週末の拠点としている。一般用レガシー(複合型バット)なら、両翼80mのフェンスを越える長打も

ソフトボールの町に

 彼らが拠点とする度会郡度会町は、人口が約7500人。三重県の内陸部にあって、鉄道も国道も走っていない。中学校は度会中1校で、小学校はかつて4校あったが、少子化から2008年に度会小に統合された。

 片田舎のその小さな町の男児たちは近年まで、ソフトボールに興じて中学生になるケースが多かったという。県庁所在地の津市にある公立校、久居農林高の野球部で3年夏(2002年)に甲子園に初出場した荻田監督もその一人。高校野球の聖地でも五番・一塁でプレーした同監督が、野球を始めたのは度会中の軟式野球部で、小6まではソフトボールチームのエースとして活躍した。

週末の1日練習は、ウォームアップから走塁(上)、キャッチボール(下)という一般的な流れ

 ソフトも野球も同じ「ベースボール型」の競技。野球よりもソフトボールが盛んという地域は、全国を見渡せば他にもないわけではない。ただし、中学以上のカテゴリーでも野球の道、特に投手を志すならば、学童時代から野球に親しむのが得策ではないか。それが荻田監督の実体験を踏まえた持論だ。

「ソフトボールを悪く言うつもりはまったくありません。ただ、投手は腕の振りや体重移動などが野球とはまったく違いますし、けん制球も走者のリードもソフトはありませんので…」

 荻田監督の同級生でもある西村長幸代表も、同じく渡会町に生まれてソフトボールで育ち、久居農林高では正捕手の主将として甲子園へ。「度会の子が甲子園に出たという話が出ても、小学生では誰も度会で野球をしていない。チームがなかったので仕方ないんですけど、何か寂しいな、と」

 激しく同調した元甲子園球児のコンビが、それぞれ監督と代表になって立ち上げたのが度会BEAST。度会町にとっては初めての学童野球チームで、現在も唯一の存在だ。

西村代表(写真)は三重・久居農林高で主将も務め、2002年夏の甲子園に七番・捕手で出場。五番・一塁で出場していた荻田監督と同じく、度会町の出身で在住

 小さな町ゆえ、ニュースはあっという間に広まる。ただし、ほぼソフトボール一択でしかなかった、伝統の世界に入り込むのは容易ではない。高学年は9人ギリギリからの船出。学生野球で実績のある首脳陣は「全国出場」を当初から目標に掲げたものの、地区予選を突破するのに3年を要したという。

 三重県では全国予選を含め、主要大会が春・夏・秋と年間に3つある。彼らは創部から2年間、県大会を目前にして手痛い敗北を繰り返してきたという。

「大事なところで負けたときはホントに辛かったですね。今から思うと、準備不足。例えば、投手の交代もその場その場で『誰いく?』とバタバタで。戦い方も場当たり的で、こういう勝利をするために投手を何人育成するとか、計画性みたいなものもなかった。1年、2年ではそういう部分も分からなかったんですよね」(荻田監督)

「練習はダラダラやらずにパッと集中して」(荻田監督)。午前は主に守備、午後は主に打撃で各メニュー60分~90分をローテションしながら。合間には休憩も兼ねて10~15分の捕食タイム(下)

 一方で、叱咤激励する声もあった。2018年から全日本学童2連覇を果たしている滋賀・多賀少年野球クラブの辻正人監督は、以前から面識のあった荻田監督からの練習試合申し込みを、このようにあしらったという。

「地元のチームを全部倒して、地域で認められてからにしたら、どうや!?」

 言われた当時は凹んだという荻田監督だが、名将の言わんとしていたことも今ならよく分かるという。元甲子園球児というだけでチームを勝たせられるほど、学童野球は浅くも甘くもないのだ。

 学童の投手はストレートだけやし、打てばええやん!――高校で看板打者だった指揮官の安直な考えは、時が経つにつれて萎み、やがて消えたという。

謙虚な学びと創造

 創部2年目に荻田監督の長男・翔惺が、中日ドラゴンズジュニアに選出された(当時6年)。卒団後は、愛知・東海中央ボーズで四番を張って全国制覇(ボーイズ)。今春からは愛知の私学4強の一角・中京大中京高へ進むと、今夏は1年生で唯一メンバー入り(背番号17)して甲子園に出場している。

 中学硬式で130㎞以上を投じるなど、同選手はすでに球界注目の逸材の一人。町唯一の、学童野球チームの存在意義も高まっているはず。さらに感心するのは、卒団生の飛躍で慢心せず、よりベターな育成指導や練習方法を首脳陣が常に求めていることだ。

動画にはないが、守備と打撃の練習の最後は実戦形式。状況に応じた打撃、内外野の連係、個々の走塁、サインプレーなどを確認しながら

 たとえば荻田監督は、長男の付き添いで行った中日Jr.で実践されていた、ウォーミングアップから大いに学んだという。動きを見てコピーするだけではなく、専門のトレーナーやコーチ陣から各メニューの意図やポイントを聞いてメモ書き。それが現在の、4段階17メニューのウォームアップに落とし込まれている(動画❹参照)。

 ひと昔前よりずっと身近になった、打撃マシンの購入やそのフル活用は、前出の多賀少年野球クラブを参考に。守るポジションを限定せず、基本的に全員が内外野と投手を経験するという練習(動画❸参照)や育成方針は、同クラブの辻監督にも共通する部分だ。

木製バットで硬球を飛ばしていく様は圧巻(上)。大会時以外は練習試合でも木製バットを使用しているという

 もちろん、模倣ばかりではなく、固有の練習や理論もある。

「バットの芯でミートして打球を飛ばす」(荻田監督)という理想へ、より早く確実に達するために、高学年で使用するバットは大会時以外は木製。さらにスイング力を養成するロングティーでは、軟式J号球よりも重くて堅い硬式球を用いている(解説を含め動画❷参照)。

 チーム創設時には、挨拶や返事など組織活動に最低限必要となるマナーの浸透を、東海中央ボーイズの手法に倣ったという。勝利するためにはチームが一丸であることと、主体的な「本気の声」が必要である、という哲学が首脳陣にある。そしてそれを結果として生んでいるのが、独自の名物練習「上がりノック」(動画❶参照)だ。

リアルな目標も伝統に

 ジュニアチーム(4年生以下)の初心者や1・2年生は、主にティーボールをしながら野球のゲーム性や基本ルール、楽しさを学んでいく。

「まずはグラウンドに来るのが楽しいと思ってもらえるように」と語るのは、昨年からジュニアチームを率いる中野竜基監督だ。

 挨拶や機敏な行動、ウォーミングアップなど基本的なことは、5・6年生たち(トップチーム)が手本となっいている。ジュニアの選手たちは、火・木曜の平日全体練習で見て学んだことを週末の単独活動で実践。今では大人の命令や指示がなくても、キャッチボールまでは自然に済まされる。

ジュニアの中野監督は三重の名門・明野高出身。4年生と2年生の息子たちも、チームでプレーしている

「おかげさまで今は3年生以下も25人程度いるので、紅白戦で試合慣れしていくこともできます。4年生はトップの荻田監督と連絡を取り合いながら、上に行かせたり、戻したり。打てなくても走塁で勝てる、というのもチームで経験・共有しているので、ジュニアではどんどん失敗もしながら前向きな気持ちを育てるように意識しています」

 そんな中野監督を大いに喜ばせたのは、今年6月に閉幕した全国予選だった。最後まで勝ち進んで初の全国出場を決めたトップチームはもちろん、応援するジュニアの選手たちにも成長や熱い思いが見て取れたという。

「最初は応援の仕方もようわからんで、ただ見ていたような子たちが、準決勝、決勝と進むにつれて自分たちで勝手にどんどん盛り上がって、もう目の色が違いました。この子たちも6年生たちがすごいと感じて、本気で応援しとるんやな、と。そう思えた瞬間が、私は一番うれしかったですね」

ジュニアの練習も、内容によっては学年や技能に応じた班で行う。実戦形式では守備対走者で対決しながら、細かな確認や指導も入る。平日練習でも際立つのは、手伝う父親たちの数だ

 擦れていなくて、愛嬌と個性があって部外者にもフレンドリーな選手たち。そして、ごっつい父親たちが黙々と練習を手伝っている。これらはジュニアチームにも共通していた。

 指導陣で意思疎通をはかりつつ、下の学年からの段階的な育成も伝統となってきている。だからこそ、わずか6年で「全国出場」という花を咲かせることもできたのだ。

 そしてその種がまた、かつての野球不毛の地に新たな花を咲かせる。謙虚で向上心の旺盛な強面の指揮官がそこにいる限り、花畑は広がっていくことだろう。

「自分たちのやり方だけが正解とは思っていませんし、常に勉強。他のチームの良いところや悪いところも参考にしながら、どんどん進化していかねばならんと思っています」(荻田監督)

ともに甲子園にも出場した同級生の西村代表(左)と荻田監督(右)。これからの学童球界を引っ張っていく指導者になるだろう

 ちなみに創部時の1年生が、今夏に全国デビューした6年生たちにあたる。彼らが1年生のときに「オマエたちが神宮(全国大会)を決めたら、ディズニーランドに連れて行ってやる!」と、ある父親コーチが豪語した。三橋湊主将は、そのおかげで低学年の早い段階から全国大会の存在や道のりを知ることができて、「全国」という目標を仲間たちとリアルに共有できたと語る。

「ただ、約束のディズニーランドのほうはまだ…」(三橋主将)

 もう少し彼らも年輪を重ねると、大人の事情のようなものまで理解できるようになるだろう。

 

【野球レベル】全国大会出場クラス

【活動日】土日・祝祭日9時~17時/火・木19時~21時(※4年生以下は短縮あり)

【規模】学年10人、全体60人

【組織構成】トップ(5・6年生)/ジュニア(4年生以下)/専門の指導者5人/父母の組織と当番制なし

【創立】2019(令和元)年

【活動拠点】三重県度会郡度会町

【役員】代表=西村長幸/トップ監督=荻野元弘/ジュニア監督=中野竜基

【選手構成】合計57人/6年生8人/5年生9人/4年生15人/3年生11人/2年生5人※2024年9月25日現在

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